18 November 2022

六甲山地 七兵衛山と紅葉の黒五谷

六甲山中腹の紅葉がどうなっているのか、去年はカエデが完全に散った残念な状況で訪れた黒五谷の、紅葉最盛期を見る。

■ JR東西線・神戸線 海老江駅 07:50発 → 尼崎 → 芦屋 → 甲南山手駅 08:12着 (運賃 310円)

Yahoo路線情報(乗継検索)では、尼崎で全速力ダッシュが入るため、この列車の乗継は表示されなかった。

平日の通勤時間帯なので、およそすべての席が埋まっている程度の混雑率。大阪中心部から郊外方向なので、この程度の混雑率で住んでいるのだろうか。

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JR芦屋駅を出発する快速列車 (快速から普通に乗り換えた)

GPSログ

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区間通過時刻所要時間
JR甲南山手駅 〜 保久良神社08:15 - 08:4227分
保久良神社 〜 金鳥山 休憩所08:42 - 08:5715分
金鳥山 休憩所 〜 七兵衛山08:57 - 09:3134分
七兵衛山 〜 黒五谷第二堰堤09:42 - 10:0927分
黒五谷第二堰堤 〜 五助堰堤10:09 - 10:3425分
五助堰堤 〜 東谷水車小屋跡10:34 - 10:5622分
東谷水車小屋跡 〜 阪神御影駅10:56 - 11:3135分

JR甲南山手駅 〜 金鳥山 : 3.2km・45分

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風呂ノ川沿いに保久良神社を目指す

標高差70mほど登る九十九折の保久良神社参道には、ちょうど色づいた木々が。

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保久良神社参道

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保久良神社 (標高約180m)

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保久良神社

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保久良神社から金鳥山に向かう桜回廊の階段。桜の葉は、ほぼ散ってしまっている

ここまで一人の登山客も見ず、金鳥山 直下の休憩所に到着。

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金鳥山 直下の展望休憩所 (標高約320m)

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金鳥山 直下の休憩所から見た神戸市東灘区の景色 (左側に見えるのは六甲アイランド、右側に見える高層マンション群はJR住吉駅付近)

金鳥山 直下の休憩所周辺では、所々の茂みの中より剪定バサミを扱う音が聞こえてくるので、笹薮の刈り込みをしているのだろう。夏場にはボウボウになってマイナーな山道を塞いでいたササが、きれいに刈り込まれている。

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刈り込まれたばかりの笹薮と、金鳥山に向かう登山道

ササが刈り込まれて、メインルートの西数十メートルにある金鳥山の山頂にも到達できた。

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金鳥山 (標高338m)

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金鳥山の山頂標識。この手の私設標識の中では、本格的な高級品。

金鳥山 〜 七兵衛山 : 1.8km・31分

金鳥山から先、水平道から外れるまでの1.3kmほどは、ほぼ300m近辺の平らな山道。

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風吹岩方向と水平道の分岐点

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水平道(森林管理道)

水平道には、入口付近と途中の八幡谷からの道が合流する地点の2箇所、カエデが群生している場所がある。 日当たりが良く暖かい場所だからなのか、全く色づいていない。

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水平道に八幡谷からの道が合流する地点。この付近のカエデは全く色づいていない

七兵衛さんへの道が分岐する地点には、もう何年も前より「危険」の看板が出たまま。 看板はリニューアルされているが、道のほうを復旧する計画は無いようだ。

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水平道から七兵衛山方向の道が分岐する地点

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七兵衛山へのアプローチ。杉林

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七兵衛山へのアプローチ沿いにある、地理院地図では「池」となっている窪地

どうみても、この場所に池らしき水面はない。かつては池だったが、現在は湿地なのだろうか... 。確かめに下りてみる勇気はない

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七兵衛山の山頂休憩所

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七兵衛山の山頂から見える景色。東灘区、六甲アイランドあたりが見えている

山頂で10分ほど休憩

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休憩時のおやつ(日吉製菓 豆乳入りどら焼き 38円)

七兵衛山 〜 黒五谷第二堰堤 : 1.2km・27分

七兵衛山から黒五谷までは、標高差100mほど下り。

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打越峠 (標高約410m)

谷底まで降り、ほとんど水量がない渓流を渡る。今の時期は渇水期なのだろう

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黒五谷の渓流は、ほとんど水量がない

黒五谷は、今が紅葉の最盛期。去年来たときは、完全に散った後だったので、印象が全く違う

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黒五谷。最盛期の紅葉

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黒五谷。最盛期の紅葉

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黒五谷のカエデ"

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黒五谷のカエデ

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カエデのトンネルを抜けて、黒五谷第二堰堤を目指す

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黒五谷第二堰堤を見下ろす展望台

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展望台(休憩所)から見下ろした黒五谷第二堰堤とカエデ

黒五谷第二堰堤 〜 五助堰堤 : 1.4km・25分

再び黒五谷の底(標高約360m)まで戻り、五助堰堤方向へ。

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黒五山と北黒五山の間の峠(標高約400m)を抜ける

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石畳の住吉道に合流する

歩きやすい石畳舗装の道を下りていくと、五助堰堤の堰き止め湖がある。

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五助堰堤の堰き止め湖(湿地)は木道を渡る

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五助堰堤 (堤高30m・堤長78m)

ここには国交省の「とても分かりやすく、正確な」地図が掲示されている。登山道脇に掲示する地図としては、これが模範となってほしいものだ。

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住吉川流域図 (川、堰堤、登山道)

五助堰堤 〜 御影駅 : 4.8km・55分

住吉川右岸のダム管理道が、登山道の住吉道になっている。ここからしばらくは歩きやすい

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五助堰堤から住宅街(住吉台)に向かう住吉道

住吉道を歩いていると、斜面の上は木々に隠れてあまり見えないが、チラと振り返った場所で広大な墓地が見えた。

帰宅後、Google Mapsの衛星写真で見てみると、このあたりは広大な墓地(住吉霊園)のようだ。死者の谷 ...

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住吉道の斜面上方は、すべて墓地のようだ (写真の左上、灰色の部分)

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ツワブキ

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分岐点。谷底に降りる住吉道と、住吉台住宅街へ向かう直進の道

今回、はじめて谷底に続く住吉道を通ってみる

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谷底に向かって急激に下る住吉道

東谷堰堤のところまで下ると谷底。そこからは再びなだらかな坂道となる

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東谷堰堤

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ノジギク (?)

堰堤横を通り過ぎるとすぐに舗装道に合流。合流地点には廃墟のようなトタン小屋。

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山道が舗装道路に合流する地点。水車小屋跡の説明看板がある

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東谷水車小屋跡の看板

看板には次のように書かれている

"住吉川には、すでに17世紀はじめに小規模な水車が架けられ、菜種や綿種の油を絞るのに利用されていた。その後、精米や製粉にも利用され、特に酒米精製に不可欠となった。明治末から大正中期の全盛期には80余棟の水車場が軒を並べていたが、今では谷あいに跡を残すのみとなっている。 東灘区役所"

巨大な墓地や斎場がある地区なので、墓石を扱う(?)石材店がある。この地域なら、やはり御影石(花崗岩)が主力製品なのだろうか。

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石材店

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舗装道を下っていく

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大きなマンションがあり、パトカーが縦列駐車している

市街地から霊柩車が次々とやってきてすれ違う。斎場に続く道は住吉道しか無いため、集中するのだろう

市街地に出ると、白鶴美術館、香雪美術館の横を通過する。高級住宅街には、高級っぽい邸宅を使った美術館が似合っている。

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白鶴美術館

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香雪美術館

■ 阪神本線 御影駅 11:36発 → 尼崎駅 → 野田駅 12:04着 (運賃 290円)

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阪神尼崎駅で直通特急から急行に乗り換え