28 October 2022

六甲山地 帝釈山・丹生山

六甲山地にある(六甲山系ではなく、もう一つの)丹生山系を初めて歩いてみた

ヤマレコの記事 『 六甲山地 丹生山系 帝釈山・丹生山(丹生神社前バス停ー衝原)

(帝釈山は「たいしゃくさん」、丹生山は「たんじょうさん」と読む)

丹生山系は六甲山地の一部といっても、大阪から行くには電車とバスを乗り継いだ彼方だ。

■ 阪神本線 野田駅 06:55発 → 尼崎 → 三宮駅 07:32着 (運賃 310円)
■ 地下鉄 西神・山手線 三宮 07:42発 → 07:53着 (運賃 280円)

尼崎で乗り換えた近鉄直通の快速急行は満員に近かったが、運良く乗客の入れ替わりがあって座ることができた。

地下鉄は、三宮でほとんどの乗客が下車してしまい、1両に10人程度のガラガラ状態。六甲山地の裏側へ、通勤する人はほとんど居ないからなのだろう。

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地下鉄西神・山手線 三宮駅

■ 神戸市バス 111系統 谷上駅 07:59発 → 丹生神社前 08:29着 (運賃 320円)

谷上駅より、衝原行きバスに乗車。都心方向とは逆なので、乗客はまばらだ。

ひたすら渋滞に巻き込まれ、どんどん遅延が累積していく。県道85号から離れ、並行する集落内の生活道を走るようになると少しスピードアップするが、それでも遅延は回復せず、10分ほど遅れて丹生神社前バス停に到着。

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丹生神社前バス停

丹生神社は、ここから数キロメートル離れた山の上にあるが、何故かバス停の名前は「神社前」。

GPSログ

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丹生神社前バス停 〜 帝釈山

バス停前には、水田が広がる中にぽつんと大きな鳥居がある。鳥居の向こうには、これから登る丹生山が見えている。

なお、帝釈山は手前の丘に隠されて、ここからは見ることができない。

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丹生神社の鳥居と、背後に見える丹生山 (登山標識の直上に見える山)

鳥居の横にはハイキングマップが立てられている。これによれば、ここから丹生神社(丹生山)まで60分、だそうだ。

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丹生神社鳥居横に掲示されたハイキングマップ

志染川(しじみがわ)の谷底平野を横切り、丹生山地の山裾へ。谷底平野に広がる水田は、刈り取りが終わり広々としている。

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志染川の谷底平野に広がる水田

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志染川に架かる麓橋を渡る。道は坂本厳島神社方向に続いている

志染川を渡ると、小さな集落。道の左側に火の見櫓のある丹生会館。右には丹生宝庫という集落の貴重品を入れている蔵。道は丘の中腹にある坂本厳島神社に続いている。

道の真ん中に、石仏が乗った巨大な丁石がある。「従丹生山廿五丁」(丹生山まで25丁)と書かれている。

近畿自然歩道の標識には、丹生山まで2.8kmと書かれている。1丁はだいたい100mくらいなのか?

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丹生会館前の道路の真ん中に、「従丹生山廿五丁」石仏

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坂本厳島神社へ続く坂道の途中で分岐する丹生神社参道(登山口) 標高約170m

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表参道 21丁の丁石 (標高約240m)

登山口から12分、900mほど歩いたところでコンクリート舗装された林道(鉱山道)に合流する。

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表参道が林道(鉱山道)に合流する地点の標識

100mほど行くと鉱山道が分岐し、コンクリート舗装の道は丹生神社(丹生山)へ向かってずっと続いている。

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丹生神社に続くコンクリート舗装された林道と、丁石、縦走路標識

渓流に架かる門下橋を渡ると、12丁の丁石がある。登山口が25丁なので、だいたいここが中間地点だろう。

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門下橋を渡る (標高約340m)

門下橋を過ぎるとすぐに、表参道と裏参道が分岐する。

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表参道(左折)と裏参道(直進)が分岐する延命地蔵尊 (標高約360m)

標識は、舗装された「林道」が裏参道だ。

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延命地蔵尊 分岐点の標識類

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分岐点の延命地蔵尊

裏参道の林道を選択したので、延命地蔵尊の分岐点では直進。

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舗装された林道(裏参道)を登っていく軽トラック

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舗装林道(直進)から裏参道(斜め右)が分岐する地点 (標高約370m)

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裏参道 分岐点の先すぐの地点に倒木 (標高約370m)

なんとなく踏み跡がある場所と、完全に道が消失している場所があり、かなり迷いやすい。GPS地図を参考にして、間違った谷に入らないよう注意しながら登る。

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裏参道 荒れた谷底を詰めてゆく (標高約400m)

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裏参道 登ってきた谷を見下ろす (標高約480m)

標高差130mほど荒れた谷筋を登りつめると、稜線上の丹生山系縦走路のコルに到達。

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縦走路と裏参道が合流する標高500mのコル。登ってきた谷筋を振り返って撮影

丹生山系縦走路は稜線上のなだらかなところを通っているので、かなりスピードアップして歩く。

木々が生い茂っているので、眺望は全く無い。

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丹生山系縦走路 コルから帝釈山

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丹生山系縦走路 帝釈山の山頂直下

帝釈山

登山口から55分、帝釈山の山頂に到着。

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帝釈山の山頂。写真左端に三角点の石柱が見えている

山頂からの眺望は良く、東播磨丘陵と明石海峡、淡路島まで見えている。かすかに明石海峡大橋も...

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帝釈山の山頂より 東播(東播磨)丘陵・淡路島方向を見る

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帝釈山から明石海峡付近の眺め(ズームアップ)

六甲山系は、布引貯水池より西側が全て見えている。大阪湾を挟んだ向こうには泉山地がかすかに

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帝釈山の山頂より 六甲山系の主稜線(西半分)を見る

山頂には毒蛇のヤマカガシが数匹いた。アオダイショウかと思ったが、赤の斑点が頭に近い方にあったので、ヤマカガシだ...と。人が近づいたら逃げるのだが、すぐにもとの位置に戻ってくる。

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帝釈山の山頂で見かけたヤマカガシ

帝釈山 〜 丹生山

縦走路を引き返し、裏参道が合流した標高500mのコルを越えてさらに縦走路を進む。

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丹生山系縦走路 帝釈山からコル

コルを過ぎてすぐ、縦走路は小さなピークの山頂を通り、「西帝釈山」の手製山頂標識が木にくくりつけられている。

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標高点537mの西帝釈山

丹生神社の少し手前で、舗装された林道に合流する。この舗装道は、裏参道から途中で分岐した道だ。

表参道・裏参道のどちらでもなく、コンクリート舗装された道だけを通って丹生神社(丹生山)まで登ることができるようだ。

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丹生山系縦走路 コルから丹生神社。コンクリート舗装された林道に合流した

丹生神社・丹生山

帝釈山から25分、稜線上のほぼ平らな道を歩き丹生神社までやってきた。

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丹生神社の鳥居 (標高約500m)

石段を少し登ると、雨戸が全て閉じられた無人の社務所。

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丹生神社の社務所

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丹生神社の社務所前に群生しているノコンギク

更に急な石段を登ると、山頂に拝殿がある。

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丹生神社の拝殿

山頂は板塀で囲まれた本殿部分にあるが、その外に「登山者用」の山頂標識がある。

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丹生神社の本殿と、丹生山の山頂標識

展望の良いところに、もう一箇所の山頂標識がある。 ここからの眺めは、ぎりぎり摩耶山あたりまで見えている。

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丹生山の山頂標識

丹生神社・丹生山 〜 積原

20分後に出るバスに乗ることを目指して、若干早足で下山する。

丹生神社の鳥居を抜けた少し先に、丹生山城の石刻石碑がある。

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丹生山城の石刻石碑

表参道を駆け下りていくと、衝原方向への分岐点を気づかずに通り過ぎてしまった

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表参道から衝原方向への道が分岐する地点

道の横に取り付けられた分岐点の標識には、衝原のことを「千年家」と書いてある。

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表参道から衝原方向への道が分岐する地点の標識

分岐地点から衝原までの区間を「義経道」と呼ぶようだ。かなり急な下り坂で、後半は激下り状態。

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衝原に続く義経道 (標高約450m)

激下りの区間は、花崗岩が風化したザレた道。

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激下りの義経道 (標高約320m)

丹生神社から23分、激下りをかなりの速度で下って衝原の登山口に到達。

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衝原サイクリングターミナルの裏手にある登山口

サイクリングターミナルは、公衆トイレを利用する登山者のために通用門があけられている。

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平日が休業のつくはらサイクリングターミナル

バスの出発時刻の数分前、バス停に到着。なんとか間に合った...

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衝原のバス停

■ 神戸市バス 衝原 10:39発 → 小橋 10:50着 (運賃 350円)
■ 地下鉄 西神・山手線 谷上駅 11:11発 → 三宮駅 11:21着 (運賃 280円)
■ 阪神本線 三宮駅 11:30発 → 西宮 → 野田駅 12:04着 (運賃 310円)

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阪神 野田駅