京都 愛宕山に久々に登りに行ってきた。
今週月曜より、入国制限が完全に撤廃され、インバウンド公害が今後激しくなる前に... というのもある。
ヤマレコの記事 『 愛宕山(登り:清滝・表参道、下り:ツツジ尾根・JR保津峡駅)』
GPSログ
区間 | 通過時刻 | 所要時間 | |
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清滝バス停 〜 清滝 二の鳥居(標高90m) | 08:20 - 08:25 | 5分 | 1時間30分 |
清滝 二の鳥居 〜 水尾分かれ(標高700m) | 08:25 - 09:30 | 55分 | |
水尾分かれ 〜 愛宕神社 社殿(標高920m) | 09:30 - 10:00 | 30分 | |
愛宕神社 社殿 〜 水尾分かれ(標高700m) | 10:08 - 10:28 | 20分 | 1時間25分 |
水尾分かれ 〜 荒神峠(標高370m) | 10:28 - 10:53 | 25分 | |
荒神峠 〜 JR保津峡駅(標高80m) | 10:53 - 11:33 | 40分 |
嵐山 〜 清滝(登山口)
■ 阪急京都線・嵐山線 大阪梅田駅 06:43発 → 桂 → 嵐山駅 07:29着(運賃 400円)
阪急京都線 急行は、早朝にも関わらず大混雑。大学生や高校生の比率が高い。こんな朝早く通学してるのか...。
これほど混雑しているのに、2022年12月のダイヤ改正では、12両編成の列車を10両編成に短くするとのこと。理由は、混雑率が低下しているからだそうで。どこまで詰め込みたいんだ、と...。
嵐山駅を出て、渡月橋の方へ向かう。中之島公園に入る手前、桂川の分流に架かる中之島橋にインバウンド集団がいた。
まるで真冬に着るようなコートを着て、ひたすら人物写真を撮影しあっていてその場を動かない、インバウンド公害がここにも...
中之島公園の河岸からは、渡月橋の向こうに愛宕山の山頂がくっきりと見える。空は快晴だ。
渡月橋を渡る。 桂川の下流方向には、比叡山の山頂がちょこんと見えている。
京都盆地を囲む東山の最高峰が比叡山(846.3m)、西山の最高峰が愛宕山(889.8m)。風水では北山=玄武、東山=青龍、西山=白虎、南の巨椋池=朱雀 だそうだ。
定番の渡月橋と嵐山の構図。紅葉は11月下旬なので、今は全くその気配もない青々とした山並みだ。
阪急嵐山駅前を出たバスが、次に停車するのが天龍寺前。バスの出発予定時刻まで、天龍寺付近を散策。(寺の公開時間前なので、ほとんど観光客は居ない)
勅使門は朝廷関係者しか通れないので、普段は閉まっている。観光客や寺で働く人達が通るのは、駐車場の車路と総門・中門になる。
インバウンドが、まだほとんど入国してきていないので、静かな京都はまだ残存している。
バスは時刻表の時間より11分遅れてやってきた。乗客のうち、1人が大覚寺道付近で降りた以外、7〜8人が終点の清滝まで乗車。
■ 京都バス 嵐山天龍寺前 08:10発 → 清滝 08:20着 (運賃 230円)
清滝 〜 表参道登山道 〜 愛宕神社
清滝川を渡る地点まで30mほど降りて、金鈴橋を渡る。
清滝川を渡り、愛宕山鉄道ケーブルカー駅跡を挟んだ向こう側に、愛宕神社表参道登山口がある。
まるで、ケーブルカー廃線跡を歩いてくださいとばかりに、しばらくの間表参道と廃線跡が並走している。
廃線跡は一直線に標高700mの水尾分かれ付近まで直登しているはずなので、急傾斜を登りたい人には最適なのかも...
嵯峨小学校 清滝分教場跡があるが、なぜこんなに不便なところに学校を作ったのだろうか。 清滝川に沿った集落付近に作るのが妥当だと思う。
なお、嵯峨小学校の本校はJR嵯峨駅と丸太町通の間にある。この分校が廃止されると、仮に清滝集落に子供が住んでいたとしても歩いては通えんね...。
ちょうど一休みしようかと思うところに、茶屋 一文字屋跡の広場がある。
鳥居本にある一の鳥居を起点とすれば、愛宕神社までちょうど中間点、25/50丁目の茶屋跡に、このルート初めての休憩所がある。
かつてあった茶店の名は「なかや」。ちょうど中間という意味合いから名付けたのだろうか...。
ただし、清滝の二の鳥居を起点とすれば、まだ3分の1(1.2km/4.5km)しか登ってきていない。
3合目の東屋。二十五丁目茶屋 なかや跡 (標高390m付近)
さらに15分ほど登ると、5合目休憩所の東屋がある。清滝の二の鳥居から1.8km/神社まで4.5kmの地点だ。まだ半分までは来ていない。
東屋の柱には「神社まで あと60分〜80分」と掲示されている。実際、今回は60分掛かっているので、この手の標識とすればかなり正確な推定時間だ。
ここまで、2人ほどの登山者を追い抜いたが、平日なので歩いている人をほとんど見かけない。
5合目東屋を過ぎると、すぐに大杉大神跡。ここで尾根の登りは一旦終わり、尾根の南斜面をトラバースする水平に近い山道に変わる。
大杉大神跡。2018年の台風18号で杉の倒木に押しつぶされて大破 (標高550m付近)
登山道脇が崩落して、見晴らしが良くなっている (標高550m付近)
登山口の二の鳥居から1時間、水尾分かれに到着。標高差600mほど登ってきたので、山頂までの標高差はあと300mほどだ。ここは標高差で3分の2、距離では約4分の3ほどの地点だ。
かつて、シキミ(樒)を売っていたハナ売店跡の建物は、かなり劣化が進んでいる。
標高750m付近からの眺め。中央にJR亀岡駅と府立京都スタジアム
標高870mの社務所前の参道に到達。登山口から1時間半ほど掛かった。
神社境内の石段は、ここまで到達できた人だけが登ることができる最後のアトラクション(?)
10時、愛宕神社の社殿に到着。登山口の二の鳥居から1時間35分、距離は4.5km。
本殿の建物は、前回来たときも工事中だったが、今日も外壁・屋根がシートに覆われて工事中だ。
入場料代わりに、弊札(200円)を購入。
社殿回廊には、伊達政宗家老 片倉小十郎奉納絵馬の復元作品が飾られている。日本一の大天狗 太郎坊が神使であるイノシシに跨った「戦勝祈願」の絵馬だ。
ただし、2015年に復元されたこの絵馬には「天下静謐」の願文となっており、オリジナルの「立願成就之所」の願文から改変されている。
愛宕神社 〜 荒神峠 〜 ツツジ尾根 〜 JR保津峡駅
休憩を取らずに、下山する。
水尾分かれ休憩所を過ぎ、表参道登山道を200mほど行ったところで、JR保津峡駅方向の山道に入る。
保津峡駅方向から登ってくる登山者数人とすれ違う。分岐点に標識も何もない道なのに、歩く人は多いようだ。
荒神峠のすぐ手前まで、なだらかな尾根道が続くが、最後の標高差150mほどは「激下り」の急傾斜となる。
今回、荒神峠から落合に向かう谷沿いの「米買道」を歩こうと思ったが、少し行ったところに「難路・倒木多数」の札が掲示されている。
荒神峠から少し進んだだけで、倒木が転がったままの山道がずっと続いているのが見える。
注意札に書かれている通り、この道は避けたほうが良さそうだ。
ということで、ツツジ尾根を選択。JR保津峡駅まで一直線の最短コースだ。
荒神峠から1.8km、25分ほどは尾根上のなだらかな下りか、ほぼ水平の道。日当たりもよく、この季節にしては少し暑いくらいだ。
登山道の脇にはササではなくシダが茂っていて、程よく道の中央が開けているため、藪漕ぎをする必要がない。
JR保津峡駅に近づくと、標高差100mほどの岩場の激下りとなる。
ほぼ垂直に近い崖を、転がり落ちるように降りていくと、県道50号に合流する。県道側から振り返ってみてみると、まさかここが登山道だとは思わないような急傾斜の崖だ。
ツツジ尾根の登山道が県道50号に合流する地点 (標高100m付近)
水尾川に架かる保津峡橋を渡り、JR保津峡駅へ。
保津峡川(桂川)の上に架かる橋がプラットホームの保津峡駅、そこから壁岩の全景が見える。
あの絶壁の岩を下ってきたと思うと、どうやって登山道を通したのだろうと感心する。
プラットホームの下の保津川より、掛け声のような音が響いてくる。水面を見下ろすと、ゴムボートがいくつか流れ下ってきている。
日本の学生? インバウンド公害? 一体なんなのだろう。そのまま嵐山方向へ流れ下るのではなく、保津峡駅下の入り江に入って休憩しているようだった。
■ JR山陰線 保津峡駅 11:43発 → 二条駅 11:56着 (運賃 240円)
保津峡駅 〜 四条大宮
保津峡駅から普通列車に乗車したのは、私と、保津峡駅で折り返していたインバウンドっぽい外人1名。駅から見下ろす峡谷の姿だけで満足したのだろうか...。
二条駅で下車し、三条通り商店街の弁当屋へ。
大盛り弁当類が、すべて299円(税込み312円)と激安。
四条大宮のネットカフェ 快活CLUBに入り弁当を食べる。30分滞在で290円。
快活CLUB四条大宮の料金表。去年の11月は、飲み放題カフェが230円/30分だったので、270円/30分へ17%もの大幅便乗値上げになっている。
■ 阪急京都線 大宮駅 12:48発 → 桂 → 大阪梅田駅 13:32着 (運賃 400円)
阪急梅田駅からうめきた駐輪場に行く途中、JR大阪駅で鉄道開業150年記念フェアの巨大鉄道模型が設置されていた。この日の夕方のニュースで、中央の機関車の後ろの座席に子供が跨って記念撮影するイベントだったようだ。