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ウォシュレットKM TCF8GM34の価格は、新型コロナの影響で中国のサプライチェーンが停止気味になり、2021年に大幅上昇した影響がまだ続いている。

本来ならKM1型現行機種の最低価格37,100円程度で買えていたはずが、いまは46,000円ほどでないと買えない。およそ24%のインフレ・値上がりである。

KM1型の1世代前のTCF8GM33であれば、最低価格が34,680円まで下がっていたのだから、なんと33%の値上がりだ。

塩ビ接着剤 セメダイン CA-123

塩ビ接着剤はホームセンターでも各種販売されている。エスロン、セメダイン、カクダイ、タフダイン ... といろいろなものが売られている。

今回は、専用樹脂管なので失敗が許されず、差し込み途中で硬化してしまうという失敗を避けるにはどれが良いのかをWeb検索した。
下記の記事によれば、配管工事屋がよく利用しているエスロン接着剤は素人には扱いが難しそうということがわかり、今回はセメダインの小瓶を購入。

Yahoo! 不動産 『エンビパイプを接着しようと思いますが、後々水漏れ等しないようにしたいと思いますが、押さえ所など、コツなど有りますでしょうか? よろしくお願いします』引用記事

今までの工事での経験で言います
接着不良やる業者の共通点はエスロンの接着を使っている事です
各種メーカがあり決まって積水化学（エスロン）使ってる業者が抜けや漏れをやります

理由ははっきりしていて粘度が高い（硬い）と接着時間が早すぎるという点です

三菱樹脂 クボタ テーロン アロン AVアサヒなんかは非常に粘度が低く失敗しにくい接着です

ウソだと思ったら１００グラム缶入りを積水、他社のを購入してエルボとパイプ接着してごらん
これ以上入らないと思っても積水はあと3～5ミリ入り不足なんて当たり前だから

手順 まず完全に水を止めます 水が滲んだり湿ったウエスで拭くとNGです
マーキングします 完全に入ったときの目印をつける
接着をメス側→パイプ側の順で塗布する 逆にすると乾燥が速く失敗する
すばやく差し込む 正しく挿入すると硬い領域のあとちょっと柔らかい（回転できる）領域がありここまで入れば十分入って います。マーキング位置で確認

接着後そのまま10秒ほど保持します

＊回転させて差し込むのではなく並行に差し込む癖を付けてください 溶剤で溶けた塩ビが削れて勘合が甘くなるのです

一般管（TS）用は灰色専用 HI管（黒）用は灰、黒兼用 HT管（茶）用は耐熱管他すべて使えます
保管性はHT用が最も劣りますので遠慮せず一般管やHI管にも使いましょう
https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1226871042/

木製平台車 コーナン 30x45

重い便器を室内移動させるときに、平台車に乗せて運ぶから必要。

キスプラグ 呼び径13mm

止水栓を撤去後、工事を行っているときに洗面所で手を洗いたいので、配管に取り付けて応急的に止水するプラスチック製プラグ。

パイプレンチ 25cm

ウォーターポンププライヤーでは歯が立たないほど、固く締まっていたので、買っておいてよかったと思った。

交換計画

TOTO : COM-ET という設計専門webで、既設のC730からCS232BMに交換できるかを検索すると、「可能」と掲載されている。

取替え時の便器部比較・注意点
既設便器:C730
取替おすすめ便器:ピュアレストQR(CS232BM)

組み合わせ図面から、排水芯と止水栓の位置という着目ポイントを赤着色してみた。

（既設・撤去） TOTO C730, S731B セット図

（設置）TOTO CS232BM, SH233BA セット図

排水芯は、リモデル版のCS232BMでは排水アジャスターで調整可能となっており、問題ない。

タンク側面と止水栓の間隔は、止水栓間隔 255mm ー タンク幅の半分 209mm ＝ 46mmとなり、止水栓の最大幅（中心 〜 ネジ配管端部）が35mmほどなので、設置後でも取り外しのために回すことが可能。

実際に現地実測でも45mmの間隔で設計図通りのため、問題なしだ。

取替えのシミュレーションと、チェックポイント

YouTubeの参考動画を何度も見て、自分なりにシミュレーションする

・プロが教える、トイレの便器の外し方
・ピュアレストQRの取り付け①　フランジから便器まで
・ピュアレストQRの取り付け②　タンクとウォシュレット
・素人でもできる！プロが教える！ＣＳ２３０ＢＭリモデル　取付方法
・TOTO 排水アジャスタ―　前編

十分学習した上で、チェックポイントとなるのは次の3点

・止水栓の撤去に失敗し、止水栓根本を折ってしまう → （対処法）逆タップ・エキストラクターを用意しておく

・止水栓の撤去時に、給水配管側を折ってしまう → お手上げ、市登録の工事業者に緊急依頼するため営業している月〜土に行う

・便器取り外し時に、排水フランジを破損してしまう → （対処法）コーナンPROに排水フランジが売られているのを事前確認

・排水アジャスター部品の接着に失敗し、少し長めになってしまう → 2cm程度までなら強行取り付け可。それ以上はお手上げ

工事に致命的に失敗し、工事業者に緊急依頼するため、事前に市のWebページで業者一覧を取得しておく

大阪市指定給水装置工事事業者一覧 → 水漏れ修繕対応可能な指定給水装置工事事業者一覧

福島区で土曜に営業しているのは3社。いきなり当日出動は不可能と言われる可能性も大なので、断水しても生活できるだけの用意はしておくべきでしょうね。ちなみに、トイレはマンションの共用のを使えば、何の問題もない。（実際、取り換え工事中に1回利用した）

交換の概要

交換前（C730+S731B）・交換後（CS232BM+SH233BA）の比較写真

交換前 ： TOTO C730, S731B

便器 TOTO C730 #SC1
タンク TOTO S731B #SC1
洗浄便座 松下電工 クリーンシャワレ CH624S1WF

交換後 ： TOTO CS232BM, SH233BA

便器 TOTO CS232BM #SC1
タンク TOTO SH233BA #SC1
洗浄便座 TOTO TCF8GM34 #SC1

既設 C730, S731B の撤去

止水栓は、撤去の数時間前にネジ部（シールテープが見えている部分）に潤滑スプレー（KURE CRC 5-56）を吹き付けて、ねじ込み部にオイルが浸透するよう一定の時間を置いた。

その後、パイプレンチでゆっくり回すと外すことが出来た。

※止水栓の止水バルブは固着し、閉めることも開けることも出来ない状況だった。24年間、一度も止水栓で止水したことがなかったので、完全に固着していたのだろう。

C730の床固定ボルト（後側2本）は固く、プラスドライバーでは全く回すことが出来なかった。ボルトの頭はドライバー以外に六角スパナでも回る形状だったので、スパナで回して外した。

排水フランジと便器の間に詰められていたPシール材は、柔軟性をまだ失っておらず、便器を持ち上げるとすんなりと外れてくれた。

便器等を撤去し、床面清掃した状態

排水フランジはTOTOのものではなく、大阪市マークの入った汎用品（？）のようだ。

排水フランジ

おそらく、下記の図と同じものと思われる。

排水フランジ 推定図

排水芯の採寸を行うと、壁から530mmだった。便器は設計仕様の540mmの位置に設置されていたため、1cmほど配管の芯がずれた状態だったようだ。

その証として、排水フランジに密着していたPシール材が1cm手前側にずれていて、後方はPシール材が切れて（接着跡がなく）いて汚水が溢れた痕跡があった。

ったく、いい加減な施工をしていたものだ...

CS232BM, SH233BA の取付

便器 TOTO CS232BM の梱包物（本体と部品類）

便器 CS232BM の取付工事中（位置決めシート貼付、排水アジャスター接着済）

排水芯が実測530mmであり、位置決めシートで横引き管を15mm切り落とす必要があった。

ダイソー100円商品の塩ビのこぎりで、かんたんに横引き配管を切り落とすことが出来た（配管はVUより薄い塩ビ管だ）。

切断した端面をヤスリでバリを落とし、角を丸くして組立時に引っかからないよう加工した。

接着剤なしでの仮組みは、横引き管の差込がとても固く、規定の差し込み位置まで押し込むのに5秒位掛かった。（これでは、押し込んでいるときに固着してしまう可能性がある）

しかし、接着剤を塗った状態では、意外と潤滑状態となってスルッと規定位置まで差し込めた。

便器 CS232BM の取付工事中（排水アジャスター取付済）

位置決めシートでマーキングした便器や排水アジャスター固定用木ねじの場所に、電動ドリルで下穴を開ける。（5mm木ネジなので、4.2mmの下穴をあける）

排水アジャスターと排水フランジの間に挟むPシールは、樹脂フランジ用を用いた。 排水アジャスターの推定品写真では、金属フランジ用のPシールを付属させているようだが、今回の場合は通気口を塞いでしまいかねないため、樹脂フランジ用を用いた。（排水フランジ側にPシールを付けた状態で、上から排水アジャスターを差し込んで押付取付した）

便器 CS232BM の取付工事中（便器取付済）

木製平台車で、居室からトイレの前まで30kgほどある便器を転がして運ぶ。

トイレ内で便器を移動させ、持ち上げて設置する程度なら、30kgのものであっても十分ハンドリング可能だった。

便器 CS232BM の取付工事中（タンク取付済）

タンク取り付け前に、止水栓を取り付けた。

タンクは取り付け直後（まだ取り付けボルトをナット固定する前）は、グラグラして、本当にこれで倒れてこないのか心配になるくらいだ。

取り付けボルトをナット固定すると、配管のパッキンが締まって、ようやく「ぐらつかない程度」になった。本当にこんなにやわな状態で良いのだろうか...

便器 CS232BM の取付工事中（洗浄便座取付済）

取付完了（リモコンは床面に仮置きしている）

止水栓と給水ホースの取付状況

ウォシュレットの電源コードは長過ぎるため、便器のサイドパネル内に収めた。

リモコンの壁取り付け完了

リモコンの付属品には、木ねじの他に石膏ボードのときに用いる6mmのカールプラグが付属している。ドリルで木ネジの下穴を明けたときの切り屑が、合版の木くずだったため、カールプラグは使わずに済んだ。

取外した便器の廃棄処分

大阪市の粗大ごみで廃棄。便器、タンク、洗浄便座と3個で申し込み、それぞれ200円。