29 May 2022

中山寺・中山連山・清荒神

まもなく梅雨に入るので、5月の最後の週末、中山連山に登ってきた。

ヤマレコの記事 『 中山(中山寺・奥の院・清荒神)

GPSログとコースタイム

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JR中山寺駅 〜 中山寺(中山観音)

■ JR東西線・福知山線 新福島駅 07:30発 → 中山寺駅 07:56着 (運賃 330円)

福知山線へ直通の快速列車に乗り、中山寺駅まで行く。今日は休日のため、乗客はほとんど居ない。その多くも伊丹駅で下車してしまい、それぞれのロングシートに乗客1名という閑散とした状態だった。

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JR中山寺駅

中山寺駅を出て北へ向かう。大阪中心部から30分以内に来れる駅にも関わらず、駅周辺は畑と住宅が混在した閑散とした雰囲気のところだ。

国道176号を400mほど西方向に歩くと、「中山寺」の大きな道路標識がある。

途中、勅使川を渡るところで中山寺の五重塔や中山連山が一望できた。下の写真で、中央右にあるポコッと飛び出た山頂は、中山天宮塚。

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勅使川と中山連山

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阪急 中山観音駅のプラットホーム直下のトンネルをくぐり抜ける

阪急の駅を過ぎて100mほど行くと、中山寺の山門(仁王門)がある。徳川家光が17世紀に再建した建物だという

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中山寺 山門(仁王門)

仁王像の製作時期も、山門の再建と同じ時期だそうだ

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中山寺 山門の仁王像

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中山寺 山門から本堂へ続く一直線の道

階段を登ると本堂がある。この本堂は豊臣秀頼が再建したものだそうだ。左奥に見える大願塔(多宝塔)は21世紀になって再建されたもの。

本堂には西国三十三観音を象徴するとされる、十一面観音像が3体祀られている。11面×3体=33面 ...。

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中山寺 本堂と大願塔(多宝塔)

最も標高の高いところにある五重塔(多宝塔)は21世紀に再建された建物。屋根先端を裏側で支えている垂木が、鮮やかな群青色で塗られている。その垂木などを下から支える桁は、組物を全く使わないシンプルな舟肘木だけ。豪華さが無い案外あっさりとした建て方だ。

下の写真で見どころなのは、豊臣秀頼が再建したという護摩堂だけか...。五重塔と開山堂は20〜21世紀に建てられたものだ。

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中山寺 五重塔と護摩堂・開山堂

記念写真は、撮影用看板の大雁塔(多宝塔)の前で...

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中山寺 大雁塔(多宝塔)

多宝塔の左脇を抜けて西へ向かうと、絵馬堂の脇に「奥の院」に向かう参道入口がある。

石柱には 「すぐ おくのゐん へ 是より 十八丁」 とある。この先、登山道にある丁石で18までカウントアップしていくということだ

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中山寺 奥の院への参道看板

中山寺 〜 中山寺 奥の院

中山寺の境内を出て、墓場と梅林の間を抜けて足洗川谷底へ。小さな砂防堰堤のある谷底に沿った道をしばらく歩き、再び尾根に取り付く場所に弐丁と書かれた丁石。ハイカーに向けた看板などが立てられていて、ここが実質的な登山口なのだろう。

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奥の院参道(登山道)の 2丁の丁石がある、登山口地点(標高約90m)

登山道に入ると、下山してくる高齢者のハイカーと、頻繁にすれ違う。登っているハイカーを追い抜くことはまれなので、この近辺の老人は早朝に集団登山でもしているのだろうか...

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奥の院参道(登山道) (標高約170m)

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奥の院参道(登山道) (標高約230m)

丁石の10丁をすぎると、夫婦岩がある。「眺望が良い」と標識に書かれているが、木々の間から西隣の稜線がわずかに見える程度。

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奥の院参道(登山道)の夫婦岩 (標高約240m)

13丁の丁石付近、標高約300mで、奥の院をバイパスして中山最高峰へ向かう登山道が分岐する。

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奥の院参道(登山道)から、奥の院をバイパスして中山最高峰への直行道が分岐

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奥の院参道(登山道) (標高約320m付近)

17丁の丁石のところに、厄神明王 聖徳太子御修行の地がある。岩の上に、不動明王像が置かれている。

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奥の院参道(登山道) 厄神明王 聖徳太子御修行の地

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奥の院参道(登山道)(標高約350m付近)

連続した石段を登り詰めると、舗装された林道に出る。そして、すぐに中山寺 奥の院に到着する。

社務所の横には、普通の軽自動車が停まっている。

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中山寺 奥の院 社務所(標高約360m)

中山寺の創建時には、奥の院のあるここに本堂など主要伽藍があったそうだ。

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中山寺 奥の院 拝殿(本堂)

拝殿の向かい側にはベンチがあり、3人ほど休憩している。中山最高峰を往復した帰りに通りかかったときは、高齢者ハイカーの団体がうじゃうじゃ居たので、混雑しているかどうかは時間帯によるのだろう。

中山寺 奥の院 〜 中山連山 最高峰

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中山連山最高峰への登山道は、中山寺 奥の院 応神天皇・武内宿禰 御座の鳥居をくぐり右折

中山連山の稜線上を北へ。小さなピークがある地形に沿って、登山道も登り・下りが連続している。

奥の院から10分、標高430mの小さなピークに巨大なケルンが作られていた。

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中山連山最高峰への登山道沿いのケルン (標高約430m)

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中山連山最高峰への登山道・尾根道

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中山連山最高峰への登山道から中央望所への道が分岐

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中山連山最高峰への登山道(奥の院からの道とショートカット道が合流)

天宮塚方向への道が分岐する。見に行ってみようかと思ったが、0.3kmほど下っていく必要があるので、やめておいた。

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中山連山最高峰への登山道(稜線東側にフェンスが連続する)

中山寺の境内を出てから1時間10分、奥の院からなら25分、中山連山の最高峰に到着。

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中山連山 最高峰(標高478m)

山頂からは北方向の景色が開けている。広い山頂にはベンチなどは無く、地面に転がっている岩に座るくらいしか出来ない。

数人のハイカーが山頂で休憩しているくらいで、往路ですれ違った登山者の数の割に空いている。座って休憩する場所もないため、そそくさと通過していく人が多いのだろう。

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中山連山の最高峰から、北方向の眺望

中山連山 最高峰 〜 奥の院 〜 やすらぎ広場

山頂で数分間休憩した後、来た道を引き返す。およそ25分歩いて奥の院、休憩なしに通過して舗装された林道をさらに下る。

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奥の院に続く舗装された林道

奥の院から約10分、自衛隊の演習場に突き当たる。

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陸上自衛隊 長尾山演習場

そして、演習場と道を挟んで東側は「やすらぎ広場」という公園になっている。

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宝塚自然休養林 やすらぎ広場 (標高約300m)

広い草原には東屋もベンチも何もなく、中山の山頂と同じく座る場所すら無い。公園の北端にロータリークラブの石柱があり、これがちょうどよい「腰掛け」となる。

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やすらぎ広場で食べた昼食

やすらぎ広場 〜 清荒神清涼寺

15分ほどやすらぎ広場で昼食休憩してから下山。

陸上自衛隊 長尾山演習場と自然休養林の間を走る砂利道を下っていく。

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陸上自衛隊 長尾山演習場 (BCTC訓練 指揮所地域の看板)

Battle Command Training Center(連隊指揮所訓練)で指揮書を設置する空き地が道路脇にあり、今はぽつんと仮設トイレが2基あるだけ。

やすらぎ広場前から演習場の道路を450mほど南に行ったところで、清荒神方面への登山道が分岐する。

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演習場道路から清荒神方面への山道が分岐する

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演習場から清荒神へ続く、松の低木に囲まれた登山道

登山道脇に小さな池があり、スイレンが浮かんでいる。池の横で休憩しているハイカーが言うには、「こないだ来たときには綺麗に咲いていた」そうだ。大きな蕾が数個あるので、午後になったら咲くのかもしれない...

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小さな池に繁茂するヒツジグサ(スイレンの一種)

低木野中を通された登山道からは、宝塚や西宮辺りの景色が一望できる。

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南南西方向の眺望。六甲山地の東端と、甲山が見えている

大阪市街地方向はかなり霞んでいて、ビル群がほんのかすかに見える程度だ。

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南東方向の眺望川西市から大阪市街地の方向

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演習場から清荒神へ続く登山道。所々、花崗岩の岩場を下る道がある

やすらぎ広場から1.4km、大林寺の墓地脇にある登山口に出た。

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大林寺の墓地脇にある登山口

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大林寺の石段を下っていくと、清荒神の駐車場横に出る

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清荒神清涼寺 門前の商店街

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清荒神清涼寺 山門

本殿は、19世紀の江戸末期に建てられたものだそうだ。

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清荒神清涼寺 本殿

清荒神清涼寺は寺院の中に三宝荒神社という神社がある、神仏習合のお寺だ。

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清荒神清涼寺 拝殿

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清荒神清涼寺の鯉のぼり

清荒神清涼寺 〜 JR宝塚駅

清荒神からJR宝塚駅へ、住宅街の中の道を緩やかに下る。徒歩移動者向けの看板があり、宝塚駅が「国鉄」と表記されている。私が学生のころに「国鉄」から「JR」に転換したのだが、久々に見た「国鉄」表記は懐かしい。

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「国鉄」表記の歩行者用の地図看板

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JR宝塚駅

■JR福知山線・東西線 宝塚駅 11:56発 → 尼崎 → 新福島駅 12:27着 (運賃 330円)