今週 購入した登山靴Salomon X ULTRA 3 GTXの歩き心地を試すため、既に紅葉の時期が終わった六甲山系の風吹岩・黒五谷・七兵衛山に登ってきた。
ヤマレコの記事 『 紅葉散り終わりの黒五谷へ(薬科大学〜風吹岩〜黒五谷〜七兵衛山〜保久良神社) 』
GPSログと主要地点間の所要時間
区間 | 通過時刻 | 所要時間 |
---|---|---|
甲南山手駅 〜 薬科大学登山口 | 09:13 〜 09:30 | 17分 |
薬科大学登山口 〜 風吹岩 | 09:30 〜 10:14 | 44分 |
風吹岩 〜 芦屋CC・黒五谷入口 | 10:14 〜 10:31 | 16分 |
芦屋CC・黒五谷入口 〜 打越峠 | 10:31 〜10:43/10:57 〜11:16 | 31分 |
打越峠 〜 七兵衛山 〜 金鳥山 | 11:16 〜 11:51 | 35分 |
金鳥山 〜 保久良神社 | 11:51 〜 12:12 | 21分 |
保久良神社 〜 甲南山手駅 | 12:12 〜 12:41 | 29分 |
神戸薬科大学前の登山口へ
■ JR東西線 海老江駅 08:48発 → 尼崎 → 芦屋 → 甲南山手駅 09:11着(運賃 310円)
今日は土曜で通勤客が少ないのだが、先週金曜のほぼ同じ時間に乗った列車の混雑度と、ほぼ同じ。どちらも、座席の半分くらいが空いている状況だ。
休日でも案外乗客数が多いと考えるべきなのか、平日の通勤客がコロナで激減しているのか、どちらなのだろうか。
甲南山手駅で下車し、登山口のある神戸薬科大学を目指す。
山手幹線、阪急神戸線を横切ってから西へ。森稲荷神社の前も西へ直進。ここで右に(北に)折れて坂を登っていくと、甲南大学横の魚屋道登山口がある。
甲南山手駅から歩いて15分、標高差70mほど登ってきた。風吹岩付近から延びる尾根の一つの末端部にある、神戸薬科大学の正門前に到着。
このコースは一度下りで利用したことがあるので、登山口はすぐに見つけることが出来た。
神戸薬科大学横の登山口(薬科大前の道の突き当りに細い階段があり、その途中で分岐する小階段が登山口)
薬科大 〜 薬大尾根 〜 風吹岩
尾根の取り付きは、400m進み100m登る急登だ。今日は11月中旬並みの暖かさということで、汗をかいて登ることになった。
標高180m付近まで登ってくると急登は終わり、西方向の視界が開る。権現谷の向こうにある保久良神社や金鳥山がある尾根が一望できる。
ここからしばらくは、「岡本桜回廊」として植樹された桜が登山道沿いに植えられている。
薬大尾根の標高270m付近、ハゼノキとイロハカエデが赤く紅葉している
薬大尾根の標高300m付近、ふり返ると東灘区の市街地と大阪湾。手前左側の真っ赤な木はハゼノキ
標高380m付近で、甲南大学の登山口からきた魚屋道と合流。甲南大学方向から、幾人かのハイカーが歩いてきている。薬大尾根ですれ違ったのは、たった3名だったので、やはりかなりマイナーなルートなのだろう。
しばらく、ほぼ水平の道を進む。
標高400m付近で保久良神社からの道が合流し、更に5分ほど歩くと風吹岩直下の岩場に差し掛かる。
道はふた手に別れ、左側は少しなだらかな傾斜の道、右側は岩場をよじ登る道だ。ここは迷わず右側へ。
標高差30mほど、足場がしっかりした岩場を登る。三点支持が必要な本格的なものではなく、普通に立って登っていける程度のものだが...
上の写真で、青空の中に見えている送電線があるが、風吹岩(標高437m)はその真下にある。送電線があることで、目指す場所が分かりやすい。
数分間で岩場を登り終え、風吹岩の鉄塔の真下に出てくる。
甲南山手駅からちょうど1時間。距離3.4km歩いてきたことになる。
風吹岩 〜 黒五谷第二堰堤
風吹岩には、高座の滝から登ってきたハイカーがたくさん居る。団体で登って行きてる人たちも居るようだ。 休日は混雑しすぎだ...
人混みは嫌いなので、ここは一切休憩を取らずに先へ向かう。この先はしばらくほぼ水平な道が続く。横池への道の分岐点には、真新しい道標が立てられている。たしか以前は何の標識もなかったような気がする。
風吹岩に、あれほどたくさんのハイカーが居たにもかかわらず、そこから先の六甲山方向の道(魚屋道)では、それほどたくさんのハイカーを見かけない。黒五谷への分岐点までの間で、2〜3人のグループ登山客を、3グループくらい追い抜いた程度だ。
風吹岩から17分、1.2km地点で黒五谷方向の分岐点。チラホラと見かけるハイカーは、ほぼ全て魚屋道を六甲山最高峰方面に歩いていて、黒五谷に入ってくる人は見かけない。
黒五谷
芦屋カンツリークラブの手前で分岐した、黒五谷の渓流沿いを歩く人はほとんど見かけず、3人とすれ違っただけだ。
渓流沿いにしばらく行くと、黄色く色付いたカエデ。足元には、周囲のカエデから落ちてきた落ち葉が大量に降り積もっている。
芦屋カンツリークラブの分岐点から、何度も渓流を横切って歩くこと400mほど、渓流の底の岩が真っ赤な場所がある。
なんて赤い岩なのかと、以前から不思議に思っていた。
地質図によれば、「花崗岩」が大勢を占める六甲山地で、この辺りだけスポット的に「堆積岩」と表示されている。 この岩は酸化鉄の色が出ているチャートなのだろうか。
上流のゴルフ場から、酸化鉄を含む排水が流されているのなら、周囲の砂も真っ赤になるはずで、岩だけが赤というのは排水が原因ではないだろう。
黒五谷第二堰堤に近づくと、1本のカエデが見事に色付いている。今日、黒ごたにで見かけた唯一の「見頃」のカエデだ。
芦屋CCの分岐点から700mほど、黒五谷第二堰堤を見下ろす地点にベンチが並んでいる。今日はここで昼食とする。
やわらかな日差しをあびながら、マイナールートのため誰も通りかからないベンチでのんびり昼食。
15分ほど昼食休憩した後、黒五谷の下流に向けて歩く。打越峠から五助堰堤に向かう道と合流する付近はカエデの群落となっていて、足元には散って降り積もったカエデの葉で覆われている。
向こうからやって来たオバちゃんが、「先週頃までは綺麗だった」と。
黒五谷の散ってしまったイロハカエデの群落(打越峠と五助堰堤を結ぶ道と合流する付近)
黒五谷 〜 七兵衛山
打越峠に向かって、標高差70mほど登る道。最初に黒五谷の渓流を渡る。この辺りの岩は花崗岩(クリーム色)と安山岩(暗灰色)で、地質図の表記通りのようだ。
10分弱で打越峠に到着。さきほど、弁当食べてる時に横を通り過ぎていった壮年夫婦が、峠のベンチで休憩している。
さらに3分ほど登ると、七兵衛山の山頂。ベンチは昼食を食べる老人団体で満席。そこに、30歳台くらいの団体がやって来て、山頂は「密」状態。休日の七兵衛山は混雑しすぎだ。
七兵衛山 〜 水平道 〜 金鳥山 〜 保久良神社
そそくさと頂上を通り過ぎ、保久良神社方向へ降りる。
標高350m付近の等高線に沿って通された水平道(森林管理歩道)では、所々にイロハカエデが植樹されたところがあり、ちょうど見頃となっていた。
水平道(森林管理歩道)のカエデは、日照が悪いため橙色のものが多い
水平道を東端まで歩き、風吹岩から保久良神社へ向かう登山道に合流。その先すぐに金鳥山への分岐点がある。
金鳥山の山頂へは、登山道から50mほど西の笹薮の中にあり、冬になると草刈りされて通れるようになっている。
山頂に取り付けられている私設山頂標識はステンレス板製のようで、個人的に取り付けた人の意気込みが感じられる
金鳥山の山頂に取り付けられた私設山頂プレートはステンレス製?
山頂直下にある広場のベンチは、すべてハイキング客で埋まっていた。休日は、人気の休憩スポットなのだろう。
金鳥山から保久良神社へ降りる階段に、「階段用に加工された丸太の盗難」の立札があった。
丸太盗むやつなんて居るんだ...
保久良神社へ降りていく「段差の大きすぎる」階段道では、コナラがきれいに紅葉していた。桜は完全に葉を落とし枝のみ。
七兵衛山から47分、2.53km歩いてきて標高差280mほど降りてきた。保久良神社の梅林では、ちょうど紅葉が見頃となっている。といっても、梅林の端っこに少しカエデの木があるに過ぎないが...
保久良神社 〜 JR甲南山手駅
甲南山手駅まで約25分、標高差170mの激下り坂を降りる。駅に着くとちょうど高槻行きの普通列車が到着する音がする。甲南女子高校の学生に混じってエスカレーターを早足で駆け上り乗車。
■ JR神戸線 甲南山手駅 12:41発 → 芦屋 → 尼崎 → 海老江駅 13:02着 (運賃 310円)