真夏の猛暑が過ぎ去ったので、久々に近場の登山を再開。 ウォーミングアップも兼ねて、六甲山系の東おたふく山と七兵衛山を周回してきた。
ヤマレコの記事『六甲山系(ロックガーデン中央稜・東おたふく山・黒五谷・七兵衛山・保久良神社)』
今回は新福島駅から甲南山手駅まで電車で行き、東おたふく山(標高697m)と七兵衛山(462m)を周回して、甲南山手駅に戻る約15.5kmの登山。
■ JR東西線 新福島駅 07:46発 → 尼崎駅 → 芦屋駅 → 甲南山手駅 08:11着 (運賃400円)
休日なので列車は空いている。尼崎で快速列車に乗り換え、1本前を走る普通列車に追いつく。7分ほど時間短縮...
甲南山手駅で下車し、駅前のセブンイレブンで昼食の弁当を購入。
そして標高15mの甲南山手駅から、一気に標高差50mの甲南女子高校まで、住宅が建ち並ぶ坂道を登る。
甲南女子高校前からは、六甲山の斜面をほぼ等高線に沿った緩やかな登り坂。右手は切れ落ちた擁壁で、阪神地区の景色が一望できる。標高約50mといっても、かなり景色は良い。
鷹尾山・城山登山口付近(標高80m, 甲南山手駅から1.55km)で高座の滝に向かうメインの登山道に合流する。
高座の滝まで続く舗装された道路は「高座の滝道」という愛称が付いているそうだ。
甲南山手駅から歩くこと25分(距離2.4km)、高座の滝に到着。今日は休日なので、かなりの登山客が滝の付近にたむろしている。
高座の滝から風吹岩まで1.0kmつづく花崗岩が露出した尾根沿いの道は、芦屋ロックガーデン中央稜と呼ばれていて、六甲山最高峰に向かう超メジャールートだ。
そこを途切れること無く登山者が登っている。
小さい子供を連れた家族連れが超スローペースで歩いてたりするので、いかに追い抜くかがこの区間の歩き方のコツだと思う。
高座の滝から32分(約1.0km)、標高437mの風吹き岩に到着。岩の上にはたくさんの登山客。例のごとく、茶トラの野良猫もいる。
風吹岩から六甲山最高峰に向かう登山道を小走りに行き、横池に立ち寄る。池への分岐点には、真新しい標識柱が立てられていた。
高座の滝から45分(距離2.4km)、六甲山最高峰へ向かう登山道から打越峠方向に向かう尾根上の道が分岐する。今日の登山予定コースはぐるっと大回りして、最終的に打越峠・七兵衛山を通るので、この分岐道はショートカットだ。
ここから登山道は黒五谷の底に向かってなだらかに下っていく。
なだらかな黒五谷の谷底は湿地になっている。そして、その水はけの悪い場所に通された登山道は、昨日の雨の影響で泥濘状態となっている。
芦屋カンツリー倶楽部のある黒五谷に向かって下っていく登山道(泥濘状態)
高座の滝から57分(距離2.6km)、標高430mの黒五谷の底の部分で、黒五谷・打越峠方向の道が分岐する。分岐点の六甲山最高峰側には、芦屋カンツリー倶楽部を横切る道のゲートがある。
今日の計画は、一旦この分岐を通り過ぎて東おたふくやままで行き、再びここに戻って分岐道に入る予定だ。
黒五谷の底、芦屋カンツリー倶楽部のゲート手前で黒五谷・打越峠方向の道が分岐
谷底にあるゴルフ場を横切り、雨ヶ峠に向かって登り返す。
六甲山最高峰へ向かう登山客が、ほぼ切れ目なく歩いている。若い団体登山者はマスクも付けずに話しまくっている。怖すぎる。感染防止のためには、いかにそういう登山者から距離を取り、全速力で追い抜くかが重要だ。
標高620mの雨ヶ峠。高座の滝から1時間20分(距離3.6km)のところにある。峠の手前の杉林では、多くの人が切り倒された丸太に座って休憩したり、昼食を食べたりしている。
雨ヶ峠で、六甲山最高峰への道から東おたふく山方向の道が分岐する
登山道の分岐点から東おたふく山方向へ100mほど進んだ左手、笹薮の中に三角点がある。国土地理院的には、ここが標高621.31mの「雨ヶ峠」だそうだ。
東おたふく山へ続く道は、広大な笹原の中を緩やかに登っていく。北方向には六甲山の主稜線が続いていて、西おたふく山と六甲山の山頂に通信塔がはっきりと見えている。
広大な笹原と、それを取り囲むように生えている松。六甲山系で、山頂部がこれほど開けているところは珍しい。
主稜線方向から気持ちの良い涼しい風が吹き抜けている。六甲山最高峰への主要登山道と違い、こちらにはほとんど登山者がいないので清々しい。
草原の東端に山頂標識がある。ここが東おたふく山の山頂。高座の滝から1時間30分、距離4.24km。
山頂の草原で昼食を予定していたが、9月とはいえまだ日差しも強く、やはり日陰の雨ヶ峠の木立の中で昼食を食べることにする。
雨ヶ峠の木立のベンチで食べた昼食(セブンイレブンのおむすびランチ 400円)
18分ほど休憩して出発。黒五谷への分岐点がある芦屋カンツリー倶楽部まで、登山道を800mほど戻る。
六甲山最高峰に向かう登山客が、ひっきりなしに向こうからやって来てすれ違う。なかには20人位のグループも居て、すれ違いに長時間待たされる。
高座の滝を出発してから2時間20分(距離6.03km)の地点で、黒五谷・打越峠方向の道に入る。
芦屋カンツリー倶楽部の南にある風吹岩方向(左)と黒五谷(右)の分岐点(標高430m)
黒五谷を下っていくこの登山道、すれ違ったのは2人だけ。メインルートから完全に外れるので、歩く人が少ないのだろう。
黒五谷を下る登山道は、道がが明確なころと、渓流の川岸にかろうじて踏み跡が見分けられる程度のところがあり、ときに道を見失いがちになる。
ゴルフ場のほうから流れ込む小川が黒五谷の渓流に合流 (道が何処に通されているのかわかりづらい)
数カ所で渓流の飛び石を渡る場所がある。石が苔むしているところもあるので、滑りそうで怖い。
黒五谷の登山道は堰堤付近の高巻きの道を除いて、ほぼ渓流沿いか、枯れ川の岩ゴロゴロの上を通されている。
芦屋カンツリー倶楽部の分岐点から1.15km、黒五谷の底をたどる道が終わる。打越峠から五助堰堤に向かう道に合流し、その地点に標識柱が立っている。
黒五谷の道が、打越峠と住吉道を繋ぐ道と合流する地点(標高365m)
ここからは、この春通った道を保久良神社の方へ逆向きにたどるだけだ。
スマホのGPSロガーの現在地表示が、黒五谷第二堰堤付近からおかしくなっている。なだらかな黒五谷の道を歩いているのに、どんどん高度表示が下がり、標高100m台まで落ちている。
スマホを再起動しても値がかなりずれていて、ちゃんとした座標を示していないようだ。この不具合は、金鳥山のところまで続いた。
打越峠を通過し、すぐ近くにある七兵衛山に登る。
高座の滝から3時間(距離7.95km)、標高462mの七兵衛山に到着。山頂のベンチでは、10人弱の登山者が昼食を食べている。
山頂広場のすぐ脇に、"立入禁止 八幡滝第四砂防ダム 高さ15m 長さ58m"と書かれた看板が土に半分埋まって見えている。山頂直下に砂防堰堤があるのだろうか。周囲を見回してもそれらしきものは見えない。
七兵衛山からの急な下り坂は、標高330mで水平道に合流する。左へ行くと保久良神社、右へ行くと十文字山方向だ。右へ行く道の入口に看板が半分埋まっていて、"土砂崩れのため通行禁止"と書かれている。神戸市のホームページの「六甲山系登山道通行止(通行注意)状況」では水平道については何も書かれていないので、かなり以前の注意看板が放置されたままになっているのだろう。
標高330m付近の斜面をほぼ水平に切り開かれた水平道(森林管理歩道)を歩く。
金鳥山(標高338m)までやってくると、東灘区の市街地がすぐ下に見えてくる。ここでスマホのGPS地図アプリでAGPSデータを強制ダウンロードすると、GPS位置のずれが一気に解消した。
ここからは、1段分の高さが高すぎる階段が保久良神社まで続いている。
高座の滝から3時間50分(距離10.5km)、保久良神社の鳥居前に到着。
13時、JRの甲南山手駅に到着。朝、この駅を出発してから4時間45分、距離15.5km歩いてきた。
■ JR神戸線 甲南山手駅 13:02発 → 芦屋駅 → 尼崎駅 → 新福島駅 13:27着 (運賃400円)