18 March 2021

京都・大阪県境のポンポン山に登る

京都側の善峯寺から、県境にあるポンポン山に登り、大阪側の神峯山寺まで歩いた。

ヤマレコの記事『ポンポン山(善峯寺〜神峯山寺)

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阪急 東向日駅に到着した準急列車

■ 阪急京都線 準急 大阪梅田 07:42発 → 東向日駅 08:33着 (運賃 380円)

梅田駅のコンビニで昼食の弁当を買い、途中乗り換えの必要がない準急に乗車。十三駅で満員なり、その後もどんどん客が乗車してくる。そして高槻駅でほぼすべての客が降りて、快速急行に乗り換えてゆく。高槻と長岡京で快速急行に追い抜かれ、東向日駅に着いたのは8時33分。

■ 阪急バス 阪急東向日 08:42発 → 善峯寺 09:10着 (運賃 370円)

バスは半分くらいの座席が埋まった状態で出発。途中でほぼすべての客が降りてゆき、終点の善峯寺まで乗車していたのは私を含め3名。

今日の始発バスで登山客が3名ということは、平日はあまり登山者はいないのだろう。

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善峯寺バス停

善峯寺から釈迦岳

善峯寺バス停は、善峯寺のある尾根と、釈迦岳から続く尾根の間の切れ込んだ谷底にある。

善峯寺のメインゲートに続く道を350mほど歩き、標高差60mほど登ってきたところに釈迦岳(しゃかだけ)方面への登山口がある。

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善峯寺前の釈迦岳登山口(左へ渓流に架かる橋をを渡る)

登山口には「クマ注意」の貼り紙があり、" 令和2年7月10日(月)午後7時7分頃、西京区大原野小塩山の炭の谷で、クマ1頭の目撃情報 "と書かれている。先程通ってきたバス停に"小塩"という地名があったので、この近くではないか...。

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登山口に掲示された「熊出没注意」

釈迦岳からの尾根筋に取り付くまで、斜面の急登が続く。周囲はスギやヒノキの植林だ。

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釈迦岳に向かう急登の登山道

バス停から歩くこと約10分、標高330mほどのところまで登ってきた。善峯寺を見下ろす展望所への分岐点。そして、分岐点の周囲はモミノキが群生している。モミは建築資材としてあまり使われていないので、これは植林ではなく自然に群生したものなのだろうか。

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釈迦岳登山道のモミノキ群生地

分岐点から50mほど行った所に展望所があり、一つ向こうの尾根にある善峯寺の全景が眺められる。

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釈迦岳登山道脇の展望所から眺めた、善峯寺の全景

再び登山道に戻り、尾根に出るまでの急登がさらに続く。環境省の植生図では、このあたりは「モチツツジ、アカマツ」のはずだが、実際は「スギ、ヒノキ」の植林が多い。

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釈迦岳への登山道(柳谷観音への地理院地図にない道が分岐している標高350m地点)

善峯寺バス停から歩くこと40分、標高570mほどのところでなだらかな尾根上の道に出る。このあたりは、植生図の言うとおりアカマツが植えられている。

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釈迦岳への登山道(標高570m付近の尾根道)

なだらかな尾根道を5分ほど歩くと、大阪府の「大阪環状自然歩道」の標識が現れる。このあたりで、京都府から大阪府に入ったようだ。

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釈迦岳への登山道(標高600m付近で大阪環状自然歩道の標識が現れる)

この標識には、釈迦岳までは0.2km、ポンポン山は1.8kmと書かれている。もうすぐそこだ。

善峯寺バス停から歩くこと約50分、標高差390mほど登ってきたところが、釈迦岳(しゃかだけ)の山頂。木々に囲まれて展望は全く無く、少し広くなった山頂部には、休憩するためのテーブルとベンチがある。

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釈迦岳(標高630.8m)の山頂

この写真でベンチの右側には、4つの岩に守られて三角点の標柱がある。

山頂標識の説明板は、元の文字が完全に消えてしまい、だれかがボールペンのようなもので「代筆」している。標高が国土地理院地図のものと若干違う記述だが、" 万葉集にも数多くこの山が詠まれている "とあるように、古代よりよく知られた山だったようだ。

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釈迦岳の山頂にある説明標識は手書き

釈迦岳からポンポン山へ

10時、釈迦岳を出発すると標高差30m程を一気に下り、そこから先は尾根上の気持ちの良い道だ。

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釈迦岳を出ると標高差30mほど下り坂となる

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ポンポン山への登山道にある送電鉄塔(北河内線 昭和63年5月 関西電力の銘板あり)

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釈迦岳からポンポン山への登山道(尾根上の道)

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登山道脇に咲いていたツバキ

善峯寺バス停より1時間10分ほど、釈迦岳からなら20分ほどで、ポンポン山の山頂に到着。

ポンポン山

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ポンポン山の山頂(標高 678.8m)

広い山頂にはいくつものベンチやテーブルが並び、そのベンチに座って昼食を食べているおっちゃんが2名いるだけだ。平日の今日は、登山者もほとんど登ってこないのだろう。

上の写真にあるケルンの後ろに、三角点の標柱がある。

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ポンポン山の山頂にある三角点標柱

更にその背後、アセビの大木があり満開の花を咲かせている。

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ポンポン山の山頂で満開のアセビ

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ポンポン山の山頂から見た京都市街地方向

この写真で、中央付近が京都駅あたり。中央付近で山が低くなっているところは、山科区あたり。その左側は京都東山。右側は山科区・伏見区と大津市の間にある千頭山や醍醐山などの山塊だ。

昨日のように黄砂が多く飛んできているわけではないが、かなり霞んでいる。高槻市方向は更に霞んでいて、淀川の向こうに見えているはずの枚方の街並みはほぼ霞に消えている。

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ポンポン山の山頂から見た高槻市街地方向

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ポンポン山の山頂から見た北方向(中央山塊の右側のピークが愛宕山)

山頂で15分ほど昼食タイム。阪急梅田駅の改札外にあるコンビニで購入した「おにぎりセット(鮭・昆布)」。

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昼食「おにぎりセット(鮭・昆布)」(税込 298円)

ポンポン山から本山寺

10時35分過ぎ、ポンポン山を出発。神峯山寺まで尾根上に通された東海自然歩道を歩く。ここから先も、アカマツ林とスギ・ヒノキの植林が続く。

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ヒノキの葉

そろそろヒノキの花粉が大量飛散する時期だ。この写真の木は花粉を付けていないようで、葉の先まで緑色をしている。

ポンポン山より約2km、尾根上の道はダラダラと下っていくが、標高600m±20mという極めてフラットな道だ。

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ポンポン山から本山寺へ向かう尾根上の登山道(広葉樹)

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ポンポン山から本山寺へ向かう尾根上の登山道(針葉樹)

ポンポン山よりちょうど2km、標高639m地点に天狗杉という巨木がある。ベンチもあり、ここで休憩する人も居るようだ。

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標高639m地点の天狗杉

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天狗杉を通り過ぎると、木段で整備された下り坂が続く

ポンポン山より2.5km、35分ほど歩いた所で、どちらに進んでも神峯山寺という分岐点。ただし、本山寺を通るのは右方向の道のみだ。

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どちらを選んでも神峯山寺に向かう登山道分岐

ポンポン山より2.8km、40分ほど歩いてきた。登山道は毘沙門天を祀る本山寺の本堂横に出る。

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本山寺 本堂

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本山寺の境内(石段の上に本堂が見えている)

ここには、きれいに整備された公衆トイレがあった。

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本山寺の公衆トイレ

本山寺から神峯山寺

本山寺から神峯山寺までは、舗装された林道が続く。

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本山寺の門柱

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本山寺から神峯山寺に向かう林道。ゆるやかな下り坂が続く

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数年前の台風で発生した大規模な倒木は、全く復旧されていない

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本山寺より2.6km地点に、林道の始点を示す看板がある。谷底にある川久保集落への道がここで分岐している

さらに林の中の道を1.1kmほど歩く。道は府立北摂自然公園(神峯山の森)や、神峯山寺霊園の中を突っ切って、緩やかに下っていく。

ポンポン山から6.6km、1時間30分ほど歩くと神峯山寺に到着。

神峯山寺

神峯山寺(かぶさんじ)も、本山寺とおなじく毘沙門天を祀っている寺院だ。

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神峯山寺の山門(仁王門)

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神峯山寺の本堂と(石段の上にある)開山堂

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神峯山寺 嶺峰院

神峯山寺を出てさらに坂道を下ってゆき、新名神高速道路の上を横切って、山間の開けた農地に至る。

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新名神高速道路

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山間に開けた農村、高槻市の原地区

バス停は山間に開けた田畑のど真ん中にあり、JR高槻駅ゆきのバスが1時間に2〜3本走っている。ちょうどバス停に到着する寸前、パスが通り過ぎていくのが見えたので、次のバスまで20分ほど待つ必要がある。

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高槻市営バス(神峯山口バス停)

■ 高槻市営バス 神峯山口 12:45発 → JR高槻駅北 13:10着 (運賃 220円)

乗車した時、バスに乗っているのは数人だったが、その後郊外の住宅街を走っていくうちにどんどん客が増え、JR高槻駅に着くときには満員状態だった。

JR高槻で列車に乗り換え。駅に入ると、タイミングよく新快速列車がやって来たところだ。

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JR大阪駅に到着した新快速列車

■ JR西日本 新快速 高槻駅 13:13発 → 大阪梅田駅 13:28着 (運賃 260円)