31 March 2021

岡本桜回廊と七兵衛山・風吹岩

六甲山の登山道に沿って桜が植樹されている「岡本桜回廊」を歩く。今回の総歩行距離は10.2kmで、最高地点は七兵衛山の山頂で標高462m。

ヤマレコの記事 『岡本桜回廊(金鳥山・七兵衛山・風吹岩)

地図の歩行トレースのうち、ピンク色に着色したところが桜の木が植樹されている場所です。(桜回廊の詳細は『ほくら~ととや森の世話人倶楽部 公式ブログ』に書かれている)

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登山口の保久良神社へ

今回は、保久良神社に最も近いJR摂津本山駅まで電車で行く。平日だが、市内中心から郊外に向けての乗車なので、かろうじて座れる程度の混雑度だった。

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摂津本山駅に到着した普通列車

■ JR東西線・神戸線 新福島駅 08:35発 → 尼崎駅 → 芦屋駅 → 摂津本山駅 09:07着 (運賃 400円)

摂津本山駅を出て、北へおよそ500m。阪急神戸線の線路を渡ったところに「桜守公園」がある。神戸市のWebページによれば、公園名の由来は " 水上勉の小説「桜守」のモデルとなった笹部新太郎氏の邸宅跡 " だからとのことだ。

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岡本南公園(桜守公園)

天上川(八幡谷)に沿って住宅街の緩やかな坂道を登っていくと、突き当りが岡本八幡神社と天上川公園、そして砂防堰堤だ。そこから先が六甲山地の森となっている。

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天上川と、その奥に見えている保久良神社がある高台

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岡本八幡神社

天井川公園の入口に国土地理院の標高点があり、標高は64m。 ここから先が登山になる。

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天上川公園横の桜

天井川公園から保久良神社へは、かろうじて車が走れる程度の舗装がされている林道。ここには桜は植えられておらず、ごくありふれた広葉樹の雑木林だ。

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天上川公園から保久良神社への参詣道

九十九折の舗装された林道を登っていき、途中から神社への近道となる山道を登る。 山道の終点は、保久良梅林の入口付近。ここには大きな桜の木が群生している。

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保久良梅林の入口付近の桜

標高170mの保久良神社前に到着。桜守公園での写真撮影などでゆっくりとした歩みとなり、摂津本山駅から距離1.8km、所要時間は27分かかっている。

神戸市内を見下ろす鳥居前には、かつて沖をゆく船にとって灯台の役目を果たしていた灯籠「灘の一ツ火」があり、この周囲にも桜が群生している。

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灘の一ツ火

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保久良神社

社殿前にはピンク色が濃いめの枝垂れ桜がある。

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保久良神社 社殿

桜回廊 : 保久良神社から金鳥山直下の標高310m休憩所まで

保久良神社の西隣にある公衆トイレ前が登山口だ。地元の山岳会の小屋があり、その前にたくさんの高齢者が集まっている。花見の季節だ...。

公衆トイレから100mほど歩くと"段差の大きな"石段の登山道が始まる。金鳥山の休憩所までの延長480m、標高差120mの"石段の登山道"が、桜が植樹されいる桜回廊だ。

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保久良神社から金鳥山への登山道(岡本桜回廊)

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岡本桜回廊に植えられているのは、ヤマザクラではなくソメイヨシノ

登ってきた道をふり返ると、逆光だが桜と市街地の展望が同時に見られる

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保久良神社から金鳥山への登山道(岡本桜回廊)

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保久良神社から金鳥山への登山道(岡本桜回廊)

桜並木に目を奪われるが、足元にも様々な春の花が咲き乱れている

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バライチゴ

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ニオイタチツボスミレ

保久良神社の登山口から約18分、金鳥山の山頂直下にある標高約310mの休憩所に到着。去年の秋はココで弁当を食べたが、今日はまだ時間が早すぎるので先を急ぐこととする

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金鳥山直下の標高約310mの休憩所

金鳥山直下の標高310m休憩所から水平道を経て七兵衛山

休憩所のすぐ北側には金鳥山の山頂がある。去年の夏、猛烈な笹薮と蜘蛛の巣で山頂を踏むのを断念したが、早春の今ならヤブが刈り払われた状態で山頂がほぼ顕(あらわ)になっている

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金鳥山の山頂は笹薮の奥にある

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金鳥山の山頂(標高338m)

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金鳥山の山頂標識

金鳥山から先は、風吹岩を経て六甲最高峰に向かう登山道を歩く。このあたりには桜の植樹はされていない

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金鳥山から風吹岩に向かう登山道

標高310mの休憩所から300mほど、風吹岩方面と水平道が分岐する地点に到達。背の高い桜の木が数本ある。

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風吹岩方向と水平道の分岐点

ここで、十文字山・森林管理道(水平道)と記された道に進む。

分岐点より森林管理道(水平道)に入ってすぐの部分は、神戸の市街地を眺めながら歩ける見晴らしの良い道がしばらく続く

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見晴らしの良い森林管理道(水平道) 左側に神戸の市街地が見える

その先は、森林管理道の建設目的である杉林が続く。

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杉林の中を行く森林管理道(水平道)

水平道とはよく表現したもので、標高330mから350mの範囲で道がずっと続いている。風吹岩方面との分岐点からおよそ1km歩いてきたところで八幡谷の谷筋にある分岐点。ここが七兵衛山への分岐点となる。(このまま水平道を歩き続けると、十文字山まで行くらしい)

ここから七兵衛山まで、標高差およそ100mを登ることになる

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水平道から七兵衛山に登る坂道

金鳥山の標高310m休憩所から約30分、2km歩いてきたところが七兵衛山の山頂

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七兵衛山の山頂 (標高462m)

山頂には手製のベンチが並び、展望も良い。平日のため、だれもいない。ソーシャルディスタンスも完璧だ

この山頂の休憩所、『標高462mの山をたったひとりで整備し続け約20年』という記事によれば、東灘区のお好み焼き店主が自力で整備したものらしい。恐れ入ることだ

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七兵衛山からの展望

10時半なので、ココで昼食とする。業務スーパーで購入した322円(税込み)の幕の内弁当

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七兵衛山の山頂で食べた和風幕の内弁当(322円)

七兵衛山から横池を経由し風吹岩へ

昼食タイムで20分ほど休憩し、10時50分過ぎに出発。七兵衛山の北にある登山道まで降りていくと、辺り一面の木々が伐採されている。

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七兵衛山から横池までの登山道に沿って、木々が伐採されている

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伐採された木々の中で、生き残って花を付けたツツジ

登山道周辺は禿山になるほど伐採しつくされているので、以前は木々に隠れて全貌が見えづらかった横池(雌池)も、このとおり

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横池(雌池)

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横池(雄池)

雄池には、たくさんのオタマジャクシが泳いでいる。これが全て蛙になったら、ものすごい鳴き声だろう...

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横池(雄池)のオタマジャクシ

七兵衛山から約20分、1.46kmほどで風吹岩に到着。ここは芦屋から六甲山頂に至る主要登山道にあるので、平日であっても沢山の人が来ている

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登山者で「密」状態の風吹岩

桜回廊 : 風吹岩から神戸薬科大学の登山口まで

風吹岩から西へ150mほどの間は、巨大な花崗岩が転がっている岩場道。

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風吹岩から魚屋道を下る(花崗岩の岩が転がる登山道)

岩場道を抜けると、金鳥山・保久良神社方向への道が分岐。さらに少し先で甲南大学方向への道が分岐し、最終的に神戸薬科大学方向への道を進む

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風吹岩から魚屋道を下る

甲南大学方向への道が分岐したところから400mほど行くと、標高330m付近から桜並木に変わる

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神戸薬科大学へ続く尾根の桜並木(岡本桜回廊)

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神戸薬科大学へ続く尾根の桜並木(岡本桜回廊)

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神戸薬科大学へ続く尾根の桜並木(岡本桜回廊)

風吹岩から約25分、1.67kmほどで神戸薬科大学横の登山口に到達。

神戸薬科大学前の登山口より甲南山手駅まで

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神戸薬科大学

春休みなので通学する学生は少ないが、それでも数人の大学生が急な坂道を登ってきている。

将来的には、神戸大学と合併して、神戸商船大学と神戸薬科大学を吸収した、巨大総合大学の「神戸大学」が誕生する計画もあるそうだ。キャンパスは六甲山の中腹に点在しているので、学生同士の交流など考えられず、単なる名前だけの合併になるのだろう。大学の財政的には価値あるのかもしれないけれど...

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阪急神戸線(岡本駅と芦屋川駅の間)

阪急神戸線の線路を横切り、JR甲南山手駅へ。

■ JR神戸線・東西線 甲南山手駅 12:00発 → 尼崎駅 → 海老江駅 12:40着 (運賃 310円)