2020年の低山登山の締めくくりとして、森稲荷神社から魚屋道を登り風吹岩へ。折り返して下山は金鳥山、保久良神社へ。
歩行距離7.98km、到達最高地点の標高 447m(風吹岩)、約2時間25分の散歩レベルの登山だ。
・ヤマレコの記事 『 六甲山系 風吹岩(往路 魚屋道、復路 金鳥山・保久良神社) 』
今日は登山口に近いJR甲南山手駅を利用する。 年末年始の休暇期間なので、電車は空いている。だいたい、1席ずつ間を空けて座る程度の乗車率だ。
■ JR東西線・山陽線 海老江駅 09:27発 → 甲南山手駅 09:57着 (運賃 310円)
甲南山手駅前から三宮方向へ、300mほど歩く。 そこから高橋川の支流の宮川に沿って六甲山の方向へ。
少し行くと、森稲荷神社がある。
神社の横を過ぎて、緩やかに坂道を登っていくと…
つい先日、図書館で借りて読んだ本「最悪の将軍」の著者 朝井まかて が、この学校の出身だそうだ。(Wikipediaによる)
その大学の正門のすぐ横、甲南山手駅から歩くこと13分、距離にして980mの地点に魚屋道(ととやみち)の登山口がある。
魚屋道は、神戸から六甲山を越えて有馬に抜ける、古くからある登山道だ。昔は、神戸で水揚げされた魚介類を運ぶ人が使ったそうな。
魚屋道 登山口 から 風吹岩
魚屋道の甲南女子大学横の登山口 「昭内橋」 (標高 約80m)
登山道脇にたくさんあったアオキ
綺麗な実が付く常緑樹なので、園芸品種として登山道沿いに植樹されたのだろうか
甲南堰堤をすぎるとすぐに、魚屋道が2つにわかれ、谷筋の道と尾根の道を選択できる。 どちらを経由しても、風吹岩にはたどり着ける。
谷筋の道を見渡してみると、岩がゴロゴロ転がり倒木も多数見え、歩きにくそうな雰囲気だ。 低山は尾根筋のほうが歩きやすい場合が多いので、今回も尾根筋を選択する。
油性ペンで「2020年11月」と書きこまれている丸太で階段が補強されている。 とても歩きやすい
尾根筋は低木が間伐され、笹薮がきれいに刈り払われている。 国土交通省 六甲砂防事務所のラミネート加工された貼り紙が木々に巻きつけられており、市民ボランティアの協力を得て新たに植林作業(六甲山系グリーンベルト整備事業 森の世話人)が行われているようだ。
去年、今年と苗を植え付けた日付が書かれているが、大多数の苗が枯れてしまっていて、とても残念な状態だ。 やはり、素人作業では成功はおぼつかないのかもしれない。
尾根筋の登山道からは、神戸市街地や、阪神間の市街地がよく見える場所がある。
魚屋道の尾根筋(標高270m付近)から見た芦屋・西宮方向の景色
薄曇りと、地表付近の塵で霞んでいる。
甲南山手駅から歩くこと45分、距離にして2.2kmの地点に、鉄塔のある小さなピーク。 ここで谷筋と尾根筋の魚屋道が合流している。
魚屋道の尾根筋にある名も無いピーク(標高330m)と、関西電力の鉄塔
名も無いピークのすぐ横で、魚屋道の谷筋・尾根筋が合流している
さらに200mほど先へ行くと、金鳥山方向への道が分岐している。 ここで、今日はじめてハイキング客とすれ違う。4人連れの高齢者だ。
金鳥山方面への道の分岐点を過ぎてすぐ、花崗岩の岩場に差し掛かる。 いよいよ風吹岩が近づいてきたようだ。眼前の丘の上に、風吹岩の脇にある鉄塔が見えてきた
岩場と言っても、鎖場があるようなところではなく、岩がゴロゴロという感じのところだ。
この大きな岩は、風吹岩の北側面だ。その先に、ハイキング客が見えているが、そこが高座の滝から六甲山最高峰へ向かう主要登山道だ。
ここの標高は447m。 甲南山手駅から歩くこと1時間5分。距離は2.97kmだ。
六甲山最高峰へのメジャールート上にある風吹岩には、次から次へとハイキング客がやって来る。 山の中なのに、「密」環境だ。
風吹岩 から 金鳥山
今日は、風吹岩で引き返し下山する。 もと来た魚屋道を降りていくと、マウンテンバイクを抱えて登ってくる若者とすれ違う
往路は甲南女子大学横の登山口から登ってきたが、下山は金鳥山・保久良神社のルートをたどることにする。
標高約400mの本庄山に近い分岐点で、金鳥山方向の道に入る。
本庄山(標高424m)の山頂は、この登山道のすぐ横にあるようだが、分岐点の標識などがなくピークを見つけることが出来ず通過した。
金鳥山(標高338m)も分岐点の標識などがなく、すぐ脇を通過。 今年の夏にも、山頂を探したが断念している…
金鳥山の山頂直下の見晴らしの良い場所に、ベンチがいくつか並べられた休憩所がある。
ここで昼食。
昼食の弁当 (彩り野菜の甘酢あんかけ & ハンバーグ弁当 321円)
金鳥山の休憩所から見た山頂方向 (ことしの夏にカブトムシを放虫しに来た場所だ)
金鳥山 から 保久良神社
金鳥山から保久良神社への登山道は、階段がきっちりと作られている。 しかし、その段差の大きいこと…
結局、多くのハイキング客は階段横の斜面を歩くようになり、そこが新たな道になってしまっている
標高200m付近で、保久良神社の境内に出る。 境内の西側に隣接して梅林
ざっと見回したところ、全く咲いていない。 梅林の脇には、まだ色付いたモミジが残っている…
神社には、小さな子供を連れた参拝客がひっきりなしにやって来ている。 今年の初詣は分散型が推奨されているからなのだろう
鳥居から本殿への参道には、十二支の動物石像が並んでいる
神社の境内には、古代に信仰の対象とされていた磐座(いわくら)が鎮座している。
瀬戸内海を一望できる崖沿いに、かつて灯台として使われていた灯籠があり、灘の一つ火と呼ばれている
保久良神社 から JR甲南山手駅
保久良神社から住宅街に降りていく九十九折の道では、(前回夏に来たときには)斜面崩壊を防止する工事が行われていたが、今時点ではほぼ完成している。
素人向けの工事の説明看板が派手に掲示されているが、アンカー工とは何なのか、法枠工と… という技術的解説も少しはほしいものだ
帰りも甲南山手駅を使う。 駅の改札を出てから2時間25分、距離は約8km歩いてきた。
■ JR山陽線・東西線 甲南山手駅 12:32発 → 芦屋駅・尼崎駅 乗り換え → 海老江駅 12:55着 (運賃 310円)
普通列車は空いていたが、芦屋から尼崎まで乗った快速列車は座席が半数以上埋まるそれなりの混雑。
そのうえ、JRの列車は窓を開けていないので、換気が悪そうだった。