28 October 2020

愛宕山 (清滝から水尾、保津峡駅へ)

京都の愛宕山に、これまで通ったことのないルートで登ってきた。

ヤマレコの記事 『 愛宕山(清滝〜大杉谷道〜水尾〜保津峡駅)

清滝へ

■ 阪急京都線 梅田駅 07:14発 → 桂駅 → 嵐山駅 08:03着 (400円)

梅田から河原町に向かう快速急行は通勤・通学客でいつもながら満員だった。 しかし、桂で乗り換えた嵐山線は、インバウンドが消滅したのに加えて、コロナで老人ハイカーが消滅したため、1車両に数名しか乗客が乗っていない。

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阪急嵐山駅に到着した列車

嵐山駅はすみっコぐらし コラボで埋め尽くされている。 期間限定じゃなく、ずっとこのままでもいいくらい、溶け込んでいる…

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阪急嵐山駅の駅名標(すみっコぐらし コラボ)

バスの待ち時間が5分ほどあったので、渡月橋を見に行く。 これから登る愛宕山が、渡月橋の右側にはっきりと見えている。

今日は薄曇りで、涼しい登山日和となりそうだ。

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嵐山 渡月橋と愛宕山

■ 京都バス 阪急嵐山駅前 08:17発 → 清滝 08:31着 (230円)

清滝行のバスの乗客は、私ひとり。 例年なら、老人ハイカーが多数乗っている時期だが、今年はコロナでハイキングどころではないのだろう。

このまま乗客が少ないのが続くと、路線廃止になっちゃうので、少しの距離でもどんどん乗車しよう!

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京都バス 清滝停留所

GPSログ

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清滝から大杉谷道を通り愛宕神社へ

清滝バス停より緩やかな坂道を下り、金鈴橋へ。 金鈴橋の左岸側にある公衆トイレでとりあえず小用を済ませる。

橋の袂にある駐車場には、10台ほどの車が停まっている。

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清滝の金鈴橋を渡った所で左折、高雄方向へ向かう

清滝川を眼下に見ながら、東海自然歩道を高雄に向かって歩く。

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若干の紅葉が見られる清滝川

およそ700m歩くと、空也滝方向の林道が分岐する。 ここで、月輪寺方向からやって来た登山者1名とすれ違う。

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月輪寺・空也滝方向(左)と高雄方向の東海自然歩道(右)の分岐

月輪寺・空也滝方向に向かう林道を、大杉谷道が分岐する地点まで、600mほど歩く。 道の両側に植林された杉が延々と続く。

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月輪寺・空也滝方向に向かう林道

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大杉谷道が分岐した付近

分岐直後より、それなりの一定角度でダラダラと登り道が続く。

「大杉谷」道なので、大杉谷川に沿った谷底付近の道という印象を受けるが、実際は谷底より50mほど高い斜面をトラバースしていく道だ。

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空也滝より50mほど高い斜面を通過する大杉谷道

どんどん登っていくと、谷底からの水音がしなくなり、いくつかの谷筋を道が通過していく。

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大杉谷道が谷筋を通過するところには丸太橋が架けられている

2018年9月の台風21号で発生した倒木がまだ残っているが、人が通れるように処理されている。

月輪寺方向への道から分岐し、およそ1.84km歩いてきた。標高490mほどの地点でいきなり視界が開け、京都市内が一望できる。

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大杉谷道の標高490m付近から京都市街地の展望

月輪寺方向への分岐点からおよそ2.3km、標高620m付近で、大杉谷の最後の谷筋を通過する。

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大杉谷の最後の谷筋を渡るとつづら折りの急登となる

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大杉谷道の最後の急登はつづら折り道となっている

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大杉谷道の九十九折は14回折れ曲がるようだ

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杉木立の中を高度を上げていく

林道入口となる分岐点からおよそ2.8km、標高780m付近で、月輪寺参道と合流する。1時間12分ほど掛かった。(清滝の金鈴橋からは4.14km、所要時間1時間30分)

大杉谷林道では誰ひとりすれ違わなかった。

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大杉谷道が月輪寺参道と合流する地点

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時折、岩が転がった場所を通過する月輪寺参道

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月輪寺参道(標高870m付近)から見えた京都市街地南西部

清滝の金鈴橋前から歩くこと1時間40分、標高差810mを登り、愛宕神社の登山者休憩所の横に到着。

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愛宕神社の登山者休憩所

愛宕神社

登山者休憩所前より、本殿前まで、延々と石段が続く。 ここまで昇ってきた人へのご褒美だ。

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愛宕神社の石段

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愛宕神社 銅鳥居と門

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愛宕神社の社殿入口

社殿(本殿)の建物に入ると、5人ほどの登山客(参拝者)が休憩所などで休んでいる。 やはり、例年より見かける参拝者の数は明らかに減っている。

幣札(普通の御札)が200円で売られているので、ことしもこれを購入。 去年購入したものは、拝殿右横の返却ボックスに入れる。

社殿は補修工事中で、そこらじゅうにバリケードやら防塵ネットが設置されている。

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愛宕神社の拝殿(補修工事中)

愛宕神社から水尾集落

下山は快調に、ゆっくりとランニングで。

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愛宕神社 銅鳥居付近から見下ろした階段

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愛宕神社の社務所横も、紅葉が少し進んでいる

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愛宕神社の黒門

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よく整備された表参道

水尾分れの休憩所前で、清滝方面と水尾方面が分岐する。 今回は水尾方向へ進む。

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水尾分れ

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水尾に向かう登山道

水尾に向かう登山道は、表参道のように石段や木階段が整備されているわけではないが、なだらかな広い坂道が続いている。

道は一本道で、迷うこと無く水尾の集落まで降りていくことが出来る。

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登山道に立てられていた水尾地区の地図

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水尾に向かう登山道

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水尾集落の少し手前で、愛宕神社からの近道(農林道)が合流する

標識には、「農林道 この先行き止まり」と書かれていますが、ヤマレコの記事によれば、愛宕神社の社務所を少し下った所から分岐した道に接続しているとのこと。

水尾分れより25分、1.64km歩いた所で水尾集落の外れにある簡易水道の浄水場横に出る。

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水尾簡易水道浄水場の横(写真左の道)が愛宕山の登山口

水尾からJR保津峡駅

水尾集落は、柚子の栽培が主要産業のようで、果樹園だけでなく住宅の庭や街路樹まで柚子の木だらけ。 この季節、黄色く色付いた柚子の実が鈴なりになっている。

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水尾の路肩に植えられている柚子の木

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水尾集落の中心(府道の交差点)に到達

標識には、JR保津峡駅まで3.4kmと書かれている。 保津峡駅に向かって300mほど歩くと、バス停がある。

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水尾のバス停に農協の移動販売車が停車中

バスは午前と午後遅くにしか出発しないため、歩いて保津峡駅まで行くこととするう。

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京都府道50号を南へ3.4km歩く

時折、車が走り去ってゆく。 郵便局、宅配便、住民の自動車など…

水尾から1.9kmほど行った所で、かつて明智光秀が通ったと言われる「明智越え」が分岐。 2.3kmのところで、こちらも亀岡に抜けることが出来る保津峡ハイキングコースが分岐。

水尾から3.43km、約34分で保津峡橋に差し掛かる。 橋は落書きだらけで、殆どがアルファベットやキリル文字で書かれた外国語。

糞インバウンドが、観光公害だけでなく落書きという犯罪まで起こしていた証拠品だ。

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保津峡橋

橋を渡ると、すぐに保津峡駅。 無人駅だが、自動改札も券売機もあり、この小さな小屋みたいなのにトイレまで内蔵されている。

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JR保津峡駅

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JR保津峡駅から見下ろした保津川

保津峡駅から自宅へ

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保津峡駅に到着した京都行の普通列車

■ JR山陰線 保津峡駅 12:13発 → 二条駅 12:26着 (運賃 240円)

電車は案外混雑していて、嵯峨嵐山、太秦と停車するたびに学生や会社訪問の大学生などで超満員となる。

二条駅で下車し、三条通商店街の元気やへ。299円(税込み329円)の豚しょうが焼き弁当を購入。 以前は250円だったので、大幅値上げしている…

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三条通の元気や

四条大宮の快活クラブに行き、オープン席(飲み放題カフェ)で弁当を食べる。 25分滞在で、198円(税込み218円)。 弁当代とあわせて、昼食は5478円なり。

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快活クラブで弁当を食べる

■ 阪急京都線 四条大宮駅 13:18発 → 桂駅 → 梅田駅 14:02着 (運賃 400円)