26 September 2020

iPhone SE(第1世代)の中古品を購入し非正規バッテリーに換装

大阪日本橋のイオシスで、iPhone SE(第1世代)128GBを11,800円で購入した。 また、大阪梅田のiPhone修理救急便でバッテリー交換を2,728円で行ったので、投資金額は 合計 14,528円(税込み)。

購入

20200922-iosys-iphone.jpg
イオシス店頭に並ぶ中古iPhone

購入した商品は右下の紫色の丸で囲った所に置かれていた。

SIM FREE iPhone SE 128GB , 本体のみ , 中古品 C ランク , 11,800円(税込)

店員に「Cランク」の理由を聞くと… “どこかに傷があるんじゃないですかね” とのこと。 しかし、私が見た限りでは目立った傷はなく、スクリーンの左側の筐体コーナーが少しザラツイている部分がある(傷?)のと、裏の金色アップルマークによく見ないとわからないくらいの擦り跡があるくらい。

お店のホームページでは、次のように説明している

中古Cランク



経年劣化に該当しない目立つ傷、ひび割れ、付帯パーツの劣化または欠品などの状態が見られる商品になります。見た目や状態の美しさを気にされる方はご注意ください。

保証

当社3ヶ月間保証

まあ、普通に使うスマホとして購入するなら、すぐに傷が付くので気にしなくて大丈夫そう…。

20200926-iphonese2016.jpg
購入したiPhone SE 128GB 第1世代

iPhone SEは2016年3月から2018年9月まで販売されていた。

16GB2016年3月〜2017年3月52,800円(税込み 27,024円)
32GB2017年3月〜2018年9月44,800円(税込み 48,384円)
64GB2016年3月〜2017年3月55,800円(税込み 60,264円)
128GB2017年3月〜2018年9月64,800円(税込み 69,984円)

iPhone SEは iPhone 5sと同等サイズで、CPU等の一部がiPhone 6sレベルにアップグレードされた製品だそうだ。

20200922-accessory.jpg
同時に購入した充電ケーブルと画面保護シート

充電ケーブルから買い揃えた。どれも100円均一。

初期設定(セットアップ)とAPN設定

充電・初回起動セットアップ前に、SIMカードをセットする。

そして、購入したiPhone SEはバッテリーが完全に消耗して起動すらしなかったため、まず充電。少し充電が進むと自動起動し、セットアップ画面となる。

20200922-setup.jpg
iPhoneのセットアップ開始画面

事前に作成した、アップルIDの無料アカウントを入力してセットアップを完了する。

SIMカードは自動的に認識され、音声電話とSMSは使えるようになった。しかし、データ通信が出来ない。

APNを入力する画面が無い。どうやったら…

wifiでインターネット接続して、携帯電話会社の「APN構成プロファイル」というファイルをインストールする必要があるらしい。

20200922-apnprofile.jpg
iPhoneAPN構成プロファイルは、インストール後に設定・一般の下の方に表示される

これ、海外に行って、現地のSIMカードをいきなり差し込んでも認識しないってことか。 無料wifiが無い所なら、全く使い物にならんスマホだ。

たとえば、IIJmioのAPN構成プロファイルは次のようなファイルだ

iijmio-cellular.mobileconfig
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
	<key>ConsentText</key>
	<dict>
		<key>default</key>
		<string>APN構成プロファイル (Cellular Payload版)</string>
	</dict>
        <key>PayloadContent</key>
        <array>
            <dict>
                       <key>AttachAPN</key>
                       <dict>
                          <key>Name</key>
                          <string>iijmio.jp</string>
                          <key>AuthenticationType</key>
                          <string>CHAP</string>
                          <key>Username</key>
                          <string>mio@iij</string>
                          <key>Password</key>
                          <string>iij</string>
                        </dict>
                        <key>APNs</key>
                        <array>
                            <dict>
                                <key>Name</key>
                                <string>iijmio.jp</string>
                                <key>AuthenticationType</key>
                                <string>CHAP</string>
                                <key>Username</key>
                                <string>mio@iij</string>
                                <key>Password</key>
                                <string>iij</string>
                            </dict>
                        </array>
                <key>PayloadDescription</key>
                <string>Provides customization of carrier Access Point Name.</string>
                <key>PayloadDisplayName</key>
                <string>Advanced Settings</string>
                <key>PayloadIdentifier</key>
                <string>jp.iijmio.cellular</string>
                <key>PayloadOrganization</key>
                <string>IIJmio</string>
                <key>PayloadType</key>
                <string>com.apple.cellular</string>
                <key>PayloadUUID</key>
                <string>6B08253E-D5BB-4FC4-A5CD-825FB965B5AA</string>
                <key>PayloadVersion</key>
                <integer>1</integer>
            </dict>
        </array>
        <key>PayloadDescription</key>
        <string>(Cellular) IIJmioモバイルサービス APN設定プロファイル</string>
        <key>PayloadDisplayName</key>
        <string>(Cellular) IIJmioモバイルサービス</string>
        <key>PayloadIdentifier</key>
        <string>jp.iijmio</string>
        <key>PayloadOrganization</key>
        <string>IIJmio</string>
        <key>PayloadType</key>
        <string>Configuration</string>
        <key>PayloadUUID</key>
        <string>560EB0FF-BE89-46C7-8DC9-6CA77E1A4453</string>
        <key>PayloadVersion</key>
        <integer>1</integer>
</dict>
</plist>

システムが起動した所で、仕様が購入時の情報と相違ないか確認。

20200922-ctrl-system.jpg
設定・一般・情報でシステム情報を表示

機種 iPhone SE , MP892J/A
iOS 13.4.1
RAM容量 128GB

iOSを最新版にアップデート

iOSには、数日前にメジャーバージョンが上がるアップデートがあった。 iPhone SEもサポートされているようで、アップデート画面がちゃんと表示される。

20200922-ios-update.jpg
iPhone SEのiOS 14へのアップデート画面

30分ほど掛けてアップデートを行う。

20200922-ctrl-system14.jpg
iOS 14.0にアップデート後の設定・一般・情報の画面

アップデートしても、致命的なエラーが起こったりすることはなかった。

バッテリーの交換

次にバッテリーの状況を確認

20200922-ctrl-battery.jpg
設定・バッテリー・バッテリーの状態

最大容量 82%
パフォーマンス管理 適用

バッテリーの最大容量が85%を下回って劣化すると、使用可能時間が明らかに減少するらしい。 なお、アップルのwebページには、500回の充電サイクルを行うと、80%になり寿命と判断するそうだ。

ちなみに、初回のフル充電でのバッテリー推定容量は1,504mAhだった。

■ バッテリー容量

iPhone が製造された時点からアクティベーションされた時点までの時間の長さによっては、表示されるバッテリー容量が 100% を若干下回ることがあります。

通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。


■ ピークパフォーマンス性能

パフォーマンス管理は、デバイスの動作温度、バッテリーの充電状況、バッテリーインピーダンスを総合的に判断した上で機能します。これらの可変要素を考慮した上でどうしても必要とされる場合に限り、突然のシャットダウンを防ぐために、iOS は CPU や GPU などの一部のシステムコンポーネントの最大パフォーマンスをダイナミックに管理します。


iPhone のバッテリーとパフォーマンス https://support.apple.com/ja-jp/HT208387

20200922-battery-chargecap.jpg
中古で購入後、残量ゼロからフル充電した時の充電容量

待受状態で半日使っても、バッテリーの残量が20%〜30%程度減るくらいで特に問題はない。 また、YouTubeでストリーミング映像を数時間見ても、極端にバッテリーが減るということもない。

しかし、ChromeでWebページをいくつか巡回して閲覧すると、一気に数十パーセントレベルでバッテリー残量が減る。アプリのインストールなどをすると、それ以上に一気に減る。

1日に10回程度メールの送受信をし、同じような回数でWebページを閲覧すると、夕方にはバッテリー残量が10%を切るくらいまでになる。これでは使い物にならないのでバッテリーは交換しないといけないようだ。

何処で交換するか、調べたのは次の3通りの方法

Apple 純正5,400円(税込み 5,940円)
Amazonで部品購入しDIY交換1,890円(税込み)非純正バッテリー
修理屋2,480円(税込み 2,728円)非純正バッテリー

20200926-apple-batteryprice.png
Apple純正バッテリー交換費用

20200926-amazon-batteryprice.jpg
Amazonで売られている交換バッテリー

20200926-qq-batteryprice.png
修理屋(iPhone修理救急便)のバッテリー交換費用例

部品だけ購入したら安価なのだが、本体を分解するのに失敗する可能性もある。修理屋に持っていくと1,000円くらい高いだけで、まず失敗はないだろう。 アップルストアのは高すぎて論外だ…。

大阪梅田の大丸百貨店B1Fにある修理屋「iPhone修理救急便」でバッテリーを交換してもらった。 “古い機種なので、数カ月でバッテリーより前に本体が故障してしまうかもしれませんよ” と警告を受けたが、それを承知で中古を買ったので、構わずバッテリー交換へ。

価格は2,480円(税込み 2,728円)だった。

バッテリー交換後、設定画面でバッテリー容量が100%と認識されているので、たしかに交換は行われいてる。

20200926-ctrl-battery-new.jpg
バッテリー交換後の設定・バッテリー・バッテリーの状態

そして、バッテリー容量を確認するため、一旦バッテリーを完全消耗させる。

画面の明るさを最大にしてYouTubeのストリーミング受信を何時間か続けたり、アプリをいくつかインストールしたり、GPSロガーとして利用したりしても、バッテリーはなかなか減らない。 本体の温度もそれほど揚がったという感覚もない。4時間位使いまくって、やっと残量1%で強制シャットダウンと相成った。

バッテリー交換前の「減り方」と比べて、明らかに減りにくくなっている。バッテリー交換の効果はてきめんだ。

20200926-battery-chargecap.jpg
バッテリー交換後の、残量ゼロからフル充電した時の充電容量

測定では、1,599mAhの充電容量があるようなので、Apple純正バッテリーが1,624mAh と比べれば特に問題ないだろう。

充電時の温度上昇もほとんどなく、いまのところバッテリーの初期不良はなさそうだ。

ベンチマーク

Antutuでベンチマークを取ってみる

20200926-antutubench.jpg
iPhone SEのAntutuベンチマーク

181,277 ptは、iPhone 6sとほぼ同じようなレベルで、iPhone 7に比べると3割くらい低い値となっている。 (Antutu公式ページより)

DEVICERANKSのWebページによれば、iPhone SEの平均的な値は 130,000 ptくらい。

ちなみに、私が普段使っているHuawei P10 Liteの平均的な値は 65,000 ptくらい。

また、今年の春に購入した ASUS Zenfone Max (M2)の平均的な値は 100,000 ptくらいだ。

Antutuのバージョンによって、ベンチマーク値が違うが、iPhone SEが高速なのは間違いない。