高層マンションの自宅のベランダに、カブトムシが飛来した。
再びベランダから外に放虫(投げ落とす)しても、大都会の真ん中ではカブトムシが生きるためのクヌギ林などは存在しない。 窓から見える六甲山には植林されたクヌギ林があるので、そこに持っていくことにする。
金鳥山付近の植生図
※ 違う地域で採集されたかもしれない(ペットショップで売られている)カブトムシを放虫すると、その地域の固有種と交雑しよろしくないとされている。しかし、安楽死させるわけにもいかず、都会の近くで交雑しまくってそうな大都会 六甲山の麓なら…
客人には食事を。 ゴールドキウイの皮を与えると、かぶりついて(舐め回して)、果実の部分をきれいにこそげ取って食べていた。 すごい食欲だ…
六甲山にカブトムシを放虫に行く
・ヤマレコの記事 『六甲山系 金鳥山』
保久良神社へ
野田阪神イオンの駐輪場に駐車。 3時間以内無料なので、金鳥山の往復3時間トライアルの開始!
■ 阪神本線 野田駅 12:16発 → 尼崎駅 → 西宮駅 → 深江駅 12:44着 (運賃 290円)
深江駅は去年の秋に高架に切り替わったばかりの真新しい駅舎だ。
駅前は繁華街ではなく、地元の人用の商店が少しある程度。 六甲山方向へまっすぐ延びる本庄本山(ほんじょうもとやま)線を歩く。
500mほどで西国街道(国道2号)を横切る。そこには大きな赤い鳥居。 森稲荷神社の鳥居だそうだ。
鳥居をくぐり抜けてさらに直進し、JR山陽線の下をくぐり抜け、山手幹線に出る。ここで山手幹線に沿って西へ。
ここからはGoogle Mapsアプリの徒歩ナビがないと最短コースを歩くことは出来ない。 ナビの指示通り、本山北町の住宅街に分け入る。
風呂ノ川が権現谷と名前を変えるところで、保久良神社の参道が分岐している
標高は約65m
今日は六甲山頂には行かないが、南麓からの最短コースが通行止めというのは困ったことだ。
保久良神社に向かうつづら折りの舗装道路を歩いていく。
崩壊対策の法枠工の横に、「磐座 珍生岩(うづなりいわ)」 という看板が立てられている。 この法枠工で固められた部分の上で、弥生時代の石鏃と土器片が出土した岩場があるらしい。
所々、神戸の市街地がよく見える。
ここをすぎると、目の前に鳥居がある。
鳥居の左側には、亀にまたがった椎根津彦命(しいねつひこのみこと)像がある。
椎根津彦命(しいねつひこのみこと)像
右側の灯籠は、「灘の一つ火」と呼ばれる常夜灯。 かつて、海を行く船のための灯台の役割を果たしていたそうだ。
保久良神社から金鳥山へ
六甲山町へ向かう登山道の入口が、保久良神社の鳥居横にある。
ここには、公衆トイレがある。また、この付近は神社の梅林となっているようで、登山道に沿って梅林が広がっている模様。
保久良神社のフェンス越しに、巨石があり
「雷岩」ではなく、当て字と思われる「神生岩」という名称が与えられている。 ここからも、弥生時代の石鏃と土器片が出土しているそうだ。
保久良神社の西側フェンスに沿ってい歩いていくと、再び「六甲山登山口」の雰囲気を醸し出した場所に差し掛かる。
ここから、本格的な登山道になる
段差が少し大きい階段が続いている
このベンチのところが、ちょうど保久良神社と金鳥山の中間地点
ひたすら段差の大きすぎる階段が続いている。 上から草刈り機を抱えた人が何人か降りてくる。 ボランティアで登山道を整備している人たちのようだ。
金鳥山
風吹き岩付近からの尾根筋の先端がこの辺りだ。 金鳥山は明確な山頂があるのではなく、尾根の先端付近という位置づけらしい。 よって、山頂の標識も何もない。 三角点ではなく、航空測量の標高点(338m)だけだ。
休憩所方向ではなく、六甲山方向に少し進むと、国土地理院地図の標高点付近に分岐道がある。
蜘蛛の巣やら、蚊のような飛んでる虫が顔にぶち当たってきて、これ以上進むのはギブアップだ。
休憩所まで戻り、そちらから山頂へのアプローチを試してみる。
ここから除草されたばかりの山道が、八幡谷を経由して岡本方向へ向かっているようだ。 そちらに少し歩くと、開けたクヌギ林。
これ幸いと、持ってきたカブトムシをここで放虫することに。
ゴールドキウイの皮にしがみついていますが、山道を登る振動でひっくり返っていました。 プラケースの中で転げ回り、さぞ不快だったに違いない
自然の中で、堂々とした姿だ。
カブトムシは、プラケースの中に居ると弱々しく見えるが、自然の中では威風堂々としている。
帰宅
往路と同じ経路を辿って下山。 深江駅から阪神電車に乗車。
■ 阪神本線 深江駅 14:36発 → 西宮駅 → 野田駅 15:04着 (運賃 290円)
ぎりぎり3時間以内で、野田阪神イオンに駐輪した自転車を回収。 駐輪料金は無料だった。