ゴールデンウィーク前に登山が禁止され、県境を越えた移動も「自粛」を求められている。
今後、コロナ禍がおさまった後、登山にどういう装備が必要なのかが示された。 荷物多くなりそうだ…
山小屋・登山者などに具体的な対応を提案
山岳医療救助機構は、新型コロナウイルスの感染者数の減少による経済活動の再開に伴って、登山活動も再開してくると見られることから、「登山再開に向けた知識」を公表した。これは、4月27日~5月6日にかけて実施した「登山再開に関するアンケート」の結果をもとに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のガイダンスに基づいて医学的見地からまとめたもの。
https://news.yahoo.co.jp/articles/344f6ac6916aade6df0c5b259a8fc5dab2ccbeea
山岳医療救助機構 の 『登山再開に向けた知識(計画と準備編)version 1』がそのマニュアルなのだが
登山者が見るべきところを抜粋すると…
寝具(布団や枕)は全て撤去せよとされている。その他の家具(机や椅子、下駄箱など)はプラスチック製かビニールなどで覆って消毒しやすいようにせよと。
IKEAやニトリの合版製のツルツル家具に、屋外で使うようなプラスチック椅子になるのだろうか。
もちろん、寝室は体育館のように何も置いていない、ツルツルの板の間。
寝袋とマットを持ってこいとされている。テント泊装備で、テント以外といったところだろうか。
小屋の中で購入した食べ物のプラ容器などは、全て持ち帰れとされている。 缶ジュースなどの缶ももちろんお持ち帰りなので、荷物を増やさないためには、水だけを飲む(何も買わない)のが肝心だろう。
食堂で餌を食べるときも、ソーシャルディスタンス2mを必ず保ち、無駄口をたたかず会話せず。 まあこれは不可能ではないだろう。
重要なのはその次で、食器は食洗機で完全乾燥させ、布巾で拭かない。 これを守れる小屋はどれくらいあるだろう。
結果としては、すべて使い捨てプラ食器での提供となり、使い終わった後は客が地上まで持って降りるということになる。
ということは、小屋の食事は「コンビニ弁当」のような感じになってもらわないと困るわけだ。 (たくさんの使い捨て食器を持って帰らされるのはゴメンだ)
最も歓迎すべきなのは、寝室では2m間隔を空けろと明確に書かれたこと。これまで、奴隷船のように詰め込んで、隣のヤツの臭い足が俺の顔を直撃することなど日常茶飯事だった。 これが解消されるのは大歓迎!
ヒマラヤは涼しいが、日本の暑い夏にマスクをしたまま登山するのは、一体どんな修行となるのか…
最も重要なのは、風上でクシャミをして飛沫を浴びない余裕ある距離を取れとされている。 これを守るなら、団体登山はほぼ不可能。 登山道で渋滞する団体が消滅するのは、大変ありがたい。
これは、街のホテルや、観光地の旅館でも守らせるべき
ホテルや旅館であっても、寝具を置くな、 全ての客に寝袋とマットの持参を促せというのは、コロナ後の世界においては常識だろう。
ホテルの部屋にベッドがあるところなど、宿泊客の安全軽視も甚だしいということだ。 果たしてこれで営業できるホテルや旅館があるのかはわからないが、 コロナ後に宿泊施設というのは「存続可能性の低い、絶滅業種」となるだろう。
もちろん、遠い将来、インバウンドが再開したとしたら、インバウンド客にも寝袋とマットを強制すべきだし、街の中の飲食店でもきっちりと「食洗機で高温乾燥」を保健所は強制してほしいものだ。