11 April 2020

ファクトチェック : 外出自粛発令中の大阪ミナミ繁華街は本当に無人なのか…

新型コロナウイルス感染症患者が激増しつつあるため、緊急事態宣言による外出自粛が発令された。

マスコミ報道では、大阪ミナミの繁華街、戎橋や地下鉄駅改札口付近の地下道は「ほぼ無人」で、外出自粛に多くの人が応じているとされている。

報道が本当なのか、ファクトチェックに向かった

繁華街はコロナウイルスに汚染されている !

一般人が近づいてはならない危険地帯だ

今回はサージカルマスク着用で、街を歩く感染者となるべく接触時間を少なくするため、マウンテンバイクから降りずにに撮影。 もちろん、他人との間隔は2m以上を常に確保し、いざとなれば逃げれる体制を取って決死の撮影に臨んだ

心斎橋の大丸

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御堂筋(心斎橋の大丸百貨店付近)

御堂筋を歩く人は、通常の休日に比べて激減。 大丸百貨店だけでなく、スポーツ用品や高級衣類のショールーム店は全て閉店している。

しかし、マスコミ報道のように無人というわけではなく、常に歩道に人が歩いている状況だ。

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心斎橋の大丸百貨店に掲示されている閉店のお知らせ文

中国人は入国拒否されているのに、お知らせ文は中国語(北京語と広東語)でも書かれている。

国民感情的には、コロナ収束した後であっても、武漢肺炎を持ち込んだ中国人が再び何事もなかったかのように爆買観光にやってこれるはずがない。 多くの日本人は、二度とインバウンド客など来てほしくないはずだ。

戎橋付近

ミナミの繁華街は、観光公害の外人が一掃され、清々しい景色… ではなかった。

近づいてはならない感がひしひしと押し寄せる気味の悪い場所と化している。 道行く人の誰が病人か分からず、いつゾンビから襲いかかられるかもわからない。 映画「バイオハザード」の世界に迷い込んだと思えばよいのだろか。

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戎橋

ここも、マスコミ報道のように無人ではなく、常に人がまばらに歩いている状況。 外国人もたまに通り過ぎていく。 外人の入国拒否をしているはずなのに、どうして外人が居るのだろう…。 日本の入国審査はザルなのかな。

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戎橋南詰の道頓堀商店街の交差点付近

殆どのお店は閉店している。 もちろん、大阪のシンボルの「かに道楽」も閉店して、蟹の巨大模型も動きを止めている。

アメリカ村

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アメリカ村

半分くらいのお店が閉店している。 人の数はたしかに通常期より少ないが、沿道のお店に入っている客もそれなりに居るようだ。 通りは完全に無人ではない。

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アメリカ村の三角公園付近

平時は多くの人で賑わう三角公園付近も、かなり人の数が少ない。 半分くらいのお店が閉まっているが、残ったお店にはそれなりに客が来ているようだ。

結論

マスコミ報道のように、完全に無人のゴーストタウンではなく、経営規模の小さなお店ほど開店率が高い。 もちろん、それらのお店を訪れる客も一定数居るようで、人通りが途切れることは無いようだ。

マスコミは、都合の良い「画面から歩く人が消えた一瞬」だけを切り取って伝えている模様。

新型コロナウイルスの封じ込めには、もっと強い外出制限、罰則付きの外出規制や道路の封鎖を行わないと効果がないと感じた。

マスコミ報道によれば、東京では自粛しない人を取り締まる警官が多数動員されているらしい。 大阪ミナミでは、警察のプレゼンスはゼロ。 大阪の警察は公衆衛生には全く興味がないのだろう。

靭公園は…

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靭公園のバラ園

平時の休日には、多くの人で賑わうが、今日はスカスカ状態。 それでも無人ではなく、公園の至る所に人が居るので、こちらも自粛要請はあまり効き目がないようだ。