21 November 2019

信貴山 朝護孫子寺・高安山

紅葉情報で「見頃」となっている、奈良の信貴山。 平安時代末期に創建され、「張子の虎」で有名な朝護孫子寺を観に行ってきた。

ヤマレコの記事 『信貴山・高安山

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■ JR 難波駅 11:42発 → 王寺駅 12:09着 (運賃 470円)
■ 奈良交通バス 王子駅北口 12:25発 → 信貴大橋 12:49着 (運賃 370円)

JR難波から乗り込んだ快速列車は、奈良行ではなく大和高田行き。出発時には1車両に数人の乗客。 天王寺を出た時点でも2人掛シートにそれぞれ1名ずつ座る程度の乗客数。空いてて快適。 (王子駅で私が降りた時に、大量の客が乗り込んできた。 環状線方面から直通してきた客は、ここで乗り換えるのだろう)

1時間に1本の奈良交通バスはほぼ席が埋まるほどで、平日ながら結構な混雑だ。 欧米から来た雰囲気の女性1名、台湾の中国語を話す家族連れ、あとは地元の人達と観光客といった乗客。

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JR王寺駅に到着した和歌山線直通の快速列車

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信貴大橋バス停に到着した43系統バス

信貴山 朝護孫子寺

信貴大橋バス停で下車。 お寺の駐車場を横切ると、公衆トイレがあり、ここからの入口となる鳥居がある。しかし、寺院の正面入口である仁王門は、ここではなく、もう一つ手前のバス停「信貴山」を降りて土産物屋などが並ぶ参道を歩いてきたところにあるという。 見忘れた…

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駐車場からの参道入口にある鳥居

駐車場から入る人のためにも、一応鳥居がある。 イロハカエデが真っ赤に色づいている。

石段を登っていくと観光案内所があり、更に鳥居をくぐる。谷の向こうに本堂を眺められる場所に巨大な張子の寅(虎)。「世界一福寅」というらしい。

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大寅と、谷の向こうに見える本堂

大寅のすぐ脇には、1793年に再建されたという赤門。

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赤門

赤門をくぐり抜け、ほぼ水平に尾根をトラバースして谷筋にある成福院にやってくる。 ここは多宝塔ではなく、宿坊らしい。 写真に写っている多宝塔のような建物は、融通尊を祀る建物。

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成福院 (じょうふくいん)

谷筋を横切り、駐車場側と逆の尾根を見上げると多宝塔。

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成福院の脇から見た多宝塔

その多宝塔の下を通って、尾根筋にある本堂目指して参道を歩いていく。

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成福院から千手院のある谷底に降りる参道の紅葉

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飛倉館の横を通る参道

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水屋(手水舎)前から振り返る参道と鳥居

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本堂

階段を登り、本堂の舞台(ベランダ)に出る。谷筋を眺めると、玉蔵院の三重塔や日本一大地蔵尊などが見える。

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本堂から見た玉蔵院三重塔や地蔵尊

本堂は豊臣秀吉、または豊臣秀頼が寄進・再建した建物だそうだ。 毘沙門天像を祀っているが、建物なかでお参りした時に見える像は身代わり像だそうだ。(本物は非公開)

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本堂は毘沙門天を祀っている

この扉の向こう側、絨毯が敷いてあるところまでは入ることが出来、御本尊(の身代わり)を見ることが出来る。

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本堂で売られている張り子の寅

お守りではなく、特大から極小まで、色んなサイズの張り子の寅が売られている。

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本堂外周の舞台からは奈良盆地南部が一望できる

本堂を出て、参道を少し戻ると信貴山の山頂へ向かう道が分岐している。

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飛倉館横で山頂方向へ分岐する道

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虚空蔵堂横の紅葉

信貴山

朝護孫子寺の多宝塔横を通り、信貴山の山頂に向けてつづら折りの道を登っていく。

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信貴山の山頂に続く参道

最初は林の中を通る、少し薄暗いつづら折りの道

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信貴山の山頂に続く参道

やがて日当たりが良い道になり、朝護孫子寺の多宝塔横から7分ほどで、山頂直下に信貴山城址の石碑がある。 この場所は、かつて二の丸だったと言われている。

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信貴山城址の石碑

信貴山城址の石碑(旧 二の丸) から 山頂の空鉢護法堂(旧 天守)までの間は、鳥居が並んだ参道。

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信貴山城址 二の丸から天守までは鳥居が並んでいる参道

標高437mの信貴山 山頂には空鉢護法堂がある。

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信貴山 山頂の空鉢護法堂

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信貴山の山頂からの眺め

左に奈良盆地、右には二上山から葛城山までみえている。

信貴山から高安山

信貴山城址の石碑のところまで戻り、朝護孫子寺と反対側の道を下山する。

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信貴山城址の石碑の近くにある分岐点

この標識のところで、「弁財天の滝」の方向に行けば良い。

コンクリート舗装された急坂をどんどん降りてゆくと、信貴山奥の院方向と高安山方向の分岐点がある。ここを、高安山方向に入る (写真では左側の未舗装の山道へ)

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信貴山奥の院方向と高安山方向の分岐点

最初は鬱蒼と茂る杉林の中を進み、そのうち広葉樹林の中へ

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信貴山から高安山に向かう道 (杉林)

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弁財天の滝方向と、高安山方向の分岐点

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送電線と交差するところでは、高木は刈り払われている

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高安城倉庫跡への分岐

高安城倉庫跡への分岐をすぎると、すぐに信貴生駒スカイライン(自動車専用道路)と交差する。

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信貴生駒スカイラインと登山道の交差部 (この写真の右方向が朝護孫子寺、左方向が高安山)

日が差し込む明るい林の中を少し行くと、舗装道路に出る。

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信貴山から高安山に向かう道 (明るい落葉樹林)

高安山

舗装道路に出ると、すぐに高安山の山頂方向への道が分岐している。 路肩の木に小さなプラスチック片が巻きつけられているだけなので、見落としやすい。

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気象レーダーサイトの手前で、高安山方向が分岐

この写真の右側の、木が茂る小高い土盛りを、標高差10mほど登ると高安山の山頂がある

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高安山の山頂 (標高 487.45m)

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高安山の二等三角点

三角点の名称は「峰山」である

高安山から信貴山口駅まで

先程の分岐点まで戻り、緩やかや坂のコンクリート舗装道路を登っていくと気象庁のレーダーサイトがある。

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高安山の気象レーダー

この外周フェンスの脇に、高安山城址の石碑がある。

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高安山城址の石碑(左側)と気象レーダーの説明板(右側)

先程上った頂上が本丸跡、気象レーダーに続く舗装された道路を挟んで南側(左側)が二の丸・三之丸跡。

ちなみに、気象レーダーは7世紀頃の古墳群の跡に建っている。

気象レーダーの横を通過し、しばらく歩くと開運橋という “登山道の立体交差” がある。

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開運橋

この橋の下をくぐって、「おお道越え」という道に入る。

「イノシシ」に注意ではなく、ここでは「イノブタ」に注意という珍しい看板がある。

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おお道越えの標高の高いところは谷底の掘割道

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おお道越えで眺望の良いのはほんの数カ所

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おお道越えには分岐が無くても一定間隔で標識がある

開運橋を通り過ぎてから、およそ29分で登山口に到着。

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おお道越えの登山口

なだらかな坂道を10分ほど下ると、近鉄の信貴山口駅に到着

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登山口から信貴山口駅に向かう途中(八尾市郡川 の綺麗な紅葉の里山)

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八尾市郡川からの眺望

大阪平野が一望できる、住宅街とは思えない眺望

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近鉄 信貴山口駅

駅舎の左上、稜線上に高安山の気象レーダーが見えている。 標高差は400mほど

駅に入ると、鉄道のプラットホームとケーブルカーのプラットホームの間に中間改札が無い。 運賃は別立てなのに、構内の区切りがないのは不思議だ。

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西信貴ケーブルの車両 (40分間隔で走っている)

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信貴山口駅に到着する支線の列車

■ 近鉄 信貴山口駅 15:02発 → 15:07着 河内山本駅 15:12発 → 15:32着 鶴橋駅 15:32発 → 日本橋駅 15:36着(運賃 360円)