16 November 2019

A-DATA DashDrive Air AE400(Wifi SDカードリーダー)を購入した

A-DATA DashDrive Air AE400というWifi接続のSDカード/USBストレージ リーダーを購入した。

20191116-adata-ae400.jpg

AE400のセキュリティホールを利用した汎用ストレージサーバとしての利用

この製品の良いところは、カタログスペックに表示されていない「ルータにwifi接続して、ローカルネット内のストレージサーバに出来る」ところ。 下図の水色着色部での利用だ。

20191116-accessmap.png

(1)薄茶色で着色した範囲での利用

AE400の標準的な使い方は、薄茶色で着色した範囲での利用。ユーザは、AE400にwifiで接続し、AE400のSDカードスロットやUSBストレージにアクセスできる。また、AE400のインターネット接続設定(ルータにブリッジ接続する)で、AE400を経由してインターネットにもアクセス可能。

ただし、ルータにぶら下がっているLAN内機器(水色で着色)にはアクセスできない。

(2)水色で着色した範囲での利用

AE400はルータ側(インターネット側)にも管理画面webやSamba共有ドライブのアクセスポートを開いている。
この製品の本来の使い方からすれば、セキュリティ的にはどうかなというものだが、このセキュリティホール(?)を利用すれば、ルータ側からすべての機能(共有ディスクの利用と管理画面での設定)を使うことが出来る。

AE400の管理画面

AE400にwifiで直接接続した場合は http://192.168.99.1 でアクセスする。 ルータを介してLAN無いからアクセスする場合は、AE400のルータ側IPアドレスを指定してアクセスする。

20191116-ae400-confmain.jpg
管理画面 トップページ

※ セキュリティを確保するため、この画面より次の設定を必ず変更する

・wifi SSIDの変更 → Device Name メニュー
・wifi キー(パスワード) → Security メニュー
・管理画面のユーザ名はadminで固定(変更不可)
・管理画面のパスワード → Admin Password メニュー
・ルータにブリッジ接続する設定 → Internet Access メニュー

20191116-ae400-confssid.jpg
Device Name (SSID) 設定メニュー

20191116-ae400-confwifikey.jpg
Security(wifi接続パスワード)の設定メニュー

20191116-ae400-confwifibridge.jpg
Internet Access (wifi ブリッジ) 設定メニュー

ルータのSSIDを選択してApplyボタンを押すと、パスワードの入力画面が表示される。

20191116-ae400-confadmin.jpg
Admin Password (管理画面パスワード) 設定メニュー

20191116-ae400-conflanguage.jpg
Language(表示言語)設定メニュー

Ubuntuからの接続例

ファイルマネージャー(Nautilus)の「他の場所」を押して、「サーバーへ接続」の欄にUNCパス名を

smb://192.168.xx.xx/disk1 または smb://SSID(共有マシン名)/disk1

と入力して接続ボタンを押す。

20191116-ubuntu-mount.jpg
Ubuntuで共有ドライブにアクセスする方法 (Nautilusの画面)

ユーザ名、パスワードは不要で、匿名アクセスを選択する

20191116-ubuntu-mountadmin.jpg

共有名、ドライブ名を調べる

コマンドラインで調べる方法は…

ネットワーク上のすべての共有サーバ名を表示する

$ smbtree -S
WORKGROUP
	\\WLAN_SD400     		
	\\TP-SHARE       		samba server

ドライブ名まで調べる時は

$ smbtree -N
WORKGROUP
	\\WLAN_SD400     		
		\\WLAN_SD400\IPC$           	
		\\WLAN_SD400\disk1          	
	\\TP-SHARE       		samba server
		\\TP-SHARE\IPC$           	IPC Service (samba server)
		\\TP-SHARE\sda1

特定の共有マシンについて調べる。指定するマシン名はIPアドレスでも、共有マシン名でもどちらでもよい。ここでは、デフォルトの共有マシン名(SSID) ADATA_AE400_B86 を用いて説明する

$ smbclient -L ADATA_AE400_B86
WARNING: The "syslog" option is deprecated
Server does not support EXTENDED_SECURITY  but 'client use spnego = yes' and 'client ntlmv2 auth = yes' is set
Anonymous login successful
Enter WORKGROUP\user's password:   ← 匿名アクセスなので、何を入力しても問題なし 
 
	Sharename       Type      Comment
	---------       ----      -------
	disk1           Disk      
	IPC$            IPC       
Reconnecting with SMB1 for workgroup listing.
Server does not support EXTENDED_SECURITY  but 'client use spnego = yes' and 'client ntlmv2 auth = yes' is set
Anonymous login successful
 
	Server               Comment
	---------            -------
 
	Workgroup            Master
	---------            -------

Android版MiXplorerで共有ディスクを使う設定

20191116-mix01.jpg
画面左上メニューの「お気に入り」で「ストレージ追加」をタップ

20191116-mix02.jpg
LAN(Samba)を選択

20191116-mix03.jpg
UNCパスを指定し、匿名アクセスなのでユーザ名とパスワードは空白のままとする