21 July 2019

TDA7297アンプ基板とBluetoothカーラジオ・ユニットで作る小型ステレオレシーバ

最近、eBayやAliExpressで購入する中華パーツを使って、小型のステレオレシーバを作るのが一部掲示板で取り上げられることが多い。

そこで、試しに作成してみることにした。材料費の総計は1400円ほどだ。

eBayで購入したもの

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XR-113 (TDA7297, 2 x 15W) Audio Amplifier Board (Version B)

購入価格は約300円。

STMicroelectronicsのTDA7297データシートは https://www.st.com/ja/audio-ics/tda7297.html からダウンロードできる

eBayに書かれている仕様は、いつものようにいい加減。メーカーのデータシートによれば、次の値が正解

電源(Vcc) : 6V 〜 18V
最大出力 : 回路限界 両チャンネル合計33W, 実用最大 15W + 15W
最大電流 : 2A

電源12Vのときは適合スピーカーは12V/2A = 6Ω、6Vのときは6V/2A = 3Ωとなり、これ以下のインピーダンスのスピーカーを接続すると電流値が超過する計算になる。

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Bluetoothカーオーディオ・ユニット

購入価格は約400円。

eBayに書かれている仕様は

電源(Vcc) : 12V
電流 : 0.6〜0.8A
FMラジオ、Bluetoothオーディオレシーバ、USB/SDカード内のMP3再生、外部入力

大阪日本橋のデジットで購入したスピーカー

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NJS北日本音響のスピーカーF00809D0

購入価格は1個300円(税込)

メーカーのWebページ(http://www.kitanihon-onkyo.co.jp/jp/archives/oval/f00809d0)に書かれた仕様は

90mm x 50mm フルレンジ・スピーカー
周波数 : f0 〜 20kHz
最大入力 : 10W
インピーダンス : 4Ω

レシーバ本体のケースは100円均一

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ダイソーで購入したレシーバの透明ケース

アンプユニット XR-113 のスピーカー極性シルク印刷が逆

アンプ基板の裏を観察し、TDA7297のピンアウトと照合すると、オーディオ出力の極性(+)と(ー)が逆であることが判明。

ネットにも同じことを書き込んでいる人が居るが、なぜかデータシートを根拠としていないのが不思議だ。

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基盤裏面

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データシートのピンアウト

製作

スピーカーのケースは段ボールを切り取って作成。 内部には、反響用に紙くずを1枚詰め込んでいる。

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安物のPCスピーカーより遥かに良い音を出力してくれる。 低音が物足りないのは、このサイズのスピーカーのエンクロージャーでは仕方ない。ネットでは、A4コピー用紙500枚×5パックの箱を目一杯使って… と書いてあったりするので、巨大化すればなんとかなるらしい。

なお、電源は6〜12Vで作動するのは想定内だが、5Vでも作動した。 カーオーディオ・ユニットの電源入力部には5Vのレギュレータが付いているのに、ドロップ電圧が取れない5V入力でも作動するのが不思議だ…

発熱

通常の音量で1時間作動させ、温度が安定した所で測定

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外気温 + 3℃ で安定していた。