生駒山系の最北端にある「大阪市立大学 理学部附属植物園」に行ってきた。
■ JR東西線 区間快速 新福島駅 11:42発 → 河内磐船駅 12:14着 (390円)
植物園は、河内磐船駅の南1.5kmの場所にある。
自宅からなら京阪電車という選択肢もあるが、京都観光のガイジンが大量に乗っていて着席不可の可能性が高く、現地で1kmほど余計に歩いてもJRのほうが楽だ。
河内磐船駅から南へ。京阪電車の線路に沿って250mほど歩くと、京阪河内森駅がある。田園地帯でいくらでも土地があるのに、乗換駅がこんなに遠いのは「乗り換えさせないための嫌がらせ」でしょうか。
畑や水田の間を古くからの道が走り、農家の建物がポツポツと並んでいる。所々の水田はぶっ潰されて新興住宅も建っている。
水田は代かきと田植えの時期で、まさに水を張った水田に田植え機で田植えをしている所が多い。
私市駅付近で磐船街道を横切ると、すぐ目の前が植物園の入口だ。 磐船街道は枚方と大和を結ぶ古くからの街道で、天野川に沿って生駒山系最北端の磐船峡を通って南へ続いている。
この辺りでは、天野川のことを「天の川」(あまのがわ)と呼んでいるようだ。
Wikipediaによれば、“ 流域には、七夕伝説に関わりのある地名や史跡等が多く残る ” そうだ。
植物園入口の事務所で350円払って入場。 ここは観光施設ではなく、理学部の研究植物園なので、入場券やパンフレットは無い。 事務所で簡易マップと開花情報のA4用紙をもらう。 細かく情報が書いてあり、さすが研究機関。
グレーで着色されているところは、2018年9月の台風で倒木等があり閉鎖されているところ。 敷地の半分くらいが、今現在も復旧出来ていないようだ。 学術部門には、ほとんど予算が投入されないのだろう。
ここは「樹木」を収集栽培しているところなので、見どころは“花ではなく 珍しい樹木”。
熱帯植物
カナリーヤシ(中央)、ヤタイヤシ(右奥)、ブラジルヤシ(左奥)
カナリーヤシは、別名「フェニックス」。公園などによく植えられている
欧州(地中海沿岸)に自生する唯一のヤシ科植物だそうだ
北アメリカの樹木とメタセコイア
東部北アメリカのモクレン科の樹木で、日本国内の公園などによく移植されている。
“ 皇居吹上御苑にあるメタセコイアは、日本に最初に導入された苗木から育てられたものです。 皇室とゆかりの深いメタセコイアの木などをご観察になりました ”
“当初、「化石」として発見されたために絶滅した種とされていたが、1946年に中国四川省磨刀渓村の現生種が発見された。「生きている化石」と呼ばれることも多い ”
アメリカ合衆国西海岸の海岸山脈に自生する、スギ科(またはヒノキ科)の樹木。 素人には、セコイアとメタセコイアは似てるとしか言いようがありません。
北アメリカ東部に自生し、日本の街路樹に移植されている。葉は似てるが、モミジ(ムクロジ科)とは全く違う、フウ科の植物。
スギ、ヒノキ
スギはどれも似てます。樹皮はかなり違うので、そちらで見分けるのでしょうかね
ドイツトウヒの葉
このあたりまで遠くの国の品種になると、流石に見かけも違います。
日本固有種
クスノキ科の日本固有種
ブナ科の樹木。本州の低山に広く自生。
モクレン科のこの樹木も、本州の低山に広く自生。
アブラギリの花
水生植物
ハスではなくスイレン科の水草です。下の2つも、同じくスイレンです
Wikipediaによれば、“ドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物の一つとされる” セリ科の植物。
ミクリの花
花なのか、実なのか…。Wikipediaでは、これは「実」と出てますね。
帰宅
往路と同じ経路をたどり、JRで帰宅。河内磐船からなら余裕で着席できるが、四條畷から先は立ち席が出るくらいの満員です。
■ JR学研都市線 快速 河内磐船駅 14:40発 → 新福島駅 15:15着 (390円)