日本橋のシリコンハウス共立で、富士電機製の温度調節器 PXZ-5 (中古品)が500円で販売されていたので購入した
K型熱電対を接続し、使い心地を試してみた
接続可能なセンサー(入力デバイス)
「P-n2」で設定
測温抵抗体、熱電対のほかに、0-5V電圧入力、4-20mA電流入力が可能
「P-SL」・「P-SU」で設定
入力レンジも、標準的なものはサポートされている
制御方向
目標値より温度が上がった時に制御出力される「正作動」(冷却目的)、目標値より温度が下がった場合に制御出力される「逆作動」(加熱目的)を基本として、いろいろな組み合わせが可能。
熱電対が故障(バーンナウト)した場合に、安全に停止するための設定も可能。
基本的な運転設定
・SV値 (目標温度) を設定する
・P値 (比例帯) を設定する
P値は、入力レンジ幅に対する割合(%)を入力。「比例帯=入力レンジ幅×P値」となり、PV(現在温度)が比例帯の中に入れば制御出力が行われる。
・TC値 (制御出力の比例周期) を設定する
ここで設定した秒数ごとに、操作量を出力時間の割合に変換した制御出力が行われる。
・HYS値 (ヒステリシス)を設定する
制御出力がチャタリングを起こさないための不感帯の温度幅を、入力レンジ幅に対する割合(%)で入力。
※出力は、操作量をアナログで出力するのではなく、操作量をパルスの長さ(時間)にして出力(リレーのON・OFF)するデジタル出力。
SV値で単純にON-OFF制御する場合
P値をゼロにすれば、比例帯がなくなり、ON-OFF制御になる
PID制御
・I値 (積分時間) の設定
短くすれば、反応が過敏になり、目標値付近でPV(現在温度)がふらつく場合がある。 長くすれば安定して目的値に近づくとされるが、目標に達するまで時間がかかる。
・D値 (微分時間) の設定
長くすると、より大きな制御量が出て反応性が良くなる。短くすると制御量は標準のP制御に近づいて行き、ゼロにすると単にP制御だけになる。
それぞれ、I値とD値をゼロにしてしまうと、P制御になるということ。