27 April 2019

日本書芸院展を観に行く

毎年この時期に、大阪府立国際会議場で開催される日本書芸院展を今年も観に行ってきた。

ずっと以前は、会場の一角に「歴史的な書」を展示するコーナーが設けられていたこともあったが、最近はそういう「美術館的な展示」は無くなっている。

ちなみに、学生なら2,000円で販売されている作品集が無料でもらえるなど、かなり大盤振る舞いだ。

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3階の展示会場入口の看板

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日本書芸院展の3階展示場全景

一番北の2区画は、「魁星作家コーナー」という “日本書芸院の50歳以下の会員全員を対象にしたオーディションで選ばれた、気鋭の作家10名の作品” を展示している。

素人の入場者に対しては、ここが展示会の「オススメ作品」という意思表示だろう。

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「魁星作家コーナー」

漢籍を典拠とした漢文と、国書を典拠とした古典日本文学の2種類がある。

漢文は史実を記したもの、例えば三国志とかそういう万人向けのものではなく、李白や杜甫、白居易などの文人が記した文学的なものを書道では取り上げているようだ。

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「魁星作家コーナー」

新元号の「令和」の典拠で一躍注目を集めた『萬葉集』を素材とした作品も多かったが、さすがに令和の典拠の部分を書いたものはなかった。

図書館には書道作品の典拠となる漢文や和文を抜き出した参考書があるようなので、一度借りてみよう…