eBayで1個85円程度で売られているDC-DC昇圧モジュールが、どれくらいの電流まで安定して流せるものなのか、ICの仕様書と実際の実験で試してみた。
eBayに出店している中国電子部品商社の説明書きはかなりいい加減なので、DC昇圧IC MT3608の説明書をネットからダウンロードする。
それによれば
・入力 2.0V 〜 24.0V
・出力 最大28.0V
・スイッチング周波数 1.2MHz
・効率 最大97%
5V入力を12Vに昇圧する場合、効率90%以上で使うなら600mAまで。また、グラフの右端が800mAで切れていることから、これ以上の電流は流さないほうが良いのだろう。
実際に入力5V、出力12Vで試してみたところ
問題なく、安定して出力されているように感じる。 出力を12V以上に徐々に上げても、15V以上までスムースに上げることができた。
携帯型のオシロスコープで波形を観察しても、特に問題になるようなノイズが乗っているようには感じない。
どんどん出力電流を上げていくと、昇圧ICの限界に達したのか、出力電圧が下がり始める。
この状態で、モジュール基板の可変抵抗を回しても、表示している電圧以上を得ることは出来ない。すでに、昇圧限界に達していると見て良い。
仕様書のMT3608効率グラフで右端の値、800mAを超えて使うことは、そもそも想定外だということなのだろう。