14 June 2017

成田山新勝寺参り

アメリカ行き乗継で、成田空港近くにある成田山新勝寺を参拝してきた

関西空港から成田へ

関空と成田の往復は、2017年2月18日に就航したバニラエアを利用した。

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関西空港 第一ターミナルに到着したバニラエアAirbus A320-214

2016年4月にトゥールーズのエアバス工場を出荷された、まだ新しいA320の機体。

■ 関西空港 9時45分 → 成田空港 11時20分 (JW702便, 3,960円)

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関西空港

関空から成田に向かう飛行機は、淀川上空を東に向かう航路ではなく、大阪湾上空を旋回して紀伊半島の南の太平洋に向かう航路をとっている。

大阪湾をぐるっと一周回ったあたりで、ちょうど真下に関西空港が一望できる。 関空の上には泉州地域の泉佐野・泉南・阪南と、和歌山県との間に横たわる和泉山脈が見えている。

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伊豆半島沖から見た富士山

日本列島の太平洋岸をまっすぐ東へ向かうと、ちょうど伊豆半島沖を通る。 この写真では、陸地上空のみに低層の雲が掛かっていて、伊豆半島が手前の方に突き出しているのがわかる。

富士山の後方には、南アルプス、北アルプスの雪を頂いた山塊がかすかに見えている。

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神津島 (こうづしま)

眼下には伊豆諸島の神津島が見える。島の右側に地面が露出した火山の天上山(571.8m)が見えている。

成田空港から成田市街地

帰国時の乗継が5時間ほどあった。そこで、成田市Webページをチェックしたところ、成田山新勝寺が空港からも(駅からも)近く、最もお薦めの観光地だということだった。

デルタ航空で成田に到着し、第一ターミナル内の京成電鉄 成田空港駅へ。

改札を通り駅構内に入ると、その中にまた改札があり… 意味不明です。 「特急」電車が特急料金不要で、スカイライナーが特急料金を必要する… というのも意味不明。 よそ者にとってややこしすぎるので、無料のやつは名称を「急行」としてほしい…

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京成電鉄 成田空港駅の特急上野行き

■ 成田空港 15時27分 → 京成成田 15時37分 (特急, 260円)

上野まで1時間20分(運賃1,030円)と、東京どんなけ遠いねん。 今回は、1駅目の成田駅で降りる。

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京成成田駅西口

高架のようで、高架じゃないような変な駅。雑然とした駅前にはバスやタクシーが入り乱れて走り、餃子の王将やドトールなど飲食チェーン店があったりする。

これが、デルタ航空の極東ハブ空港「成田空港」から、たった10分の最寄り駅の駅前。 アメリカ人にとってカルチャーショックすごすぎるかもしれない。

駅前通り(?)をまっすぐ行くと、広く整然としたJRの成田駅前。 こっちが街の表玄関…?。

京成とJRの成田駅のちょうど中間から、北東方向に成田山新勝寺の参道が延びている。ここから成田山新勝寺の総門前まで、土産物屋などが軒を連ねている。

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参道 (成田駅 〜 成田山新勝寺)

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俳人 三橋 鷹女の像

参道の途中に、成田出身の俳人 三橋鷹女の像がある。 Wikipediaによれば、『昭和期に活躍した代表的な女性俳人』 だそうだ。

夏痩せて 嫌ひなものは 嫌ひなり

ぜひ、小学校の教科書に載せてあげてください (笑

成田山新勝寺

駅前から参道を歩いて約1km。総門前に到着

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総門

2008年に建てられた、まだ新しい高さ15mの門。 扁額は「成田山」。

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仁王門

総門を通り抜けると、灯籠が幾つか並んでいて、その向こうに仁王門。 1831年に再建された重要文化財。

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仁王門の大提灯 「魚がし」

仁王門には大提灯 「魚がし」が掲げられている。これは、築地魚河岸講の奉納だそうで、看板には昭和43年のことと記されている。

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仁王門の那羅延金剛像

門の右側には阿形の金剛力士像である「那羅延金剛像」。

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狛犬

仁王門の周囲には、江戸町火消しの「せ組」「う組」… などが奉納した狛犬や永代供養碑などがたくさん置かれている。

仁王門から急な階段を登ると、大本堂がある境内に出る。

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大本堂と三重塔

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大本堂

大本堂は1968年に建てられた、まだ新しい建物。

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大本堂裏の芳名石版

寄付した人の名前が記されているものが多いが、なぜか願掛けの「健康第一」というようなものもある。

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三重塔

1712年に建てられた高さ25mの塔で、重要文化財。 グレー色が多い境内で、極彩色に彩られた塔は目立っている。

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聖徳太子堂

1992年に建てられた八角形の建物。

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釈迦堂

1858年に建てられた 「かつての本堂」 。 1964年に本堂新築の時に現在の場所に移設され、釈迦堂とされた。

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額堂

大本堂と釈迦堂の間にある階段を登ると、一段高くなった位置に光明堂や額堂がある。

額堂は1861年に建てられた重要文化財。

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開山堂

1938年に建てられた建物。

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光明堂

1701年に建てられた「かつての本堂」。19世紀に釈迦堂が新たな本堂として建てられたため、この建物は光明堂とされた。

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光明堂

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平和大塔

1984年に建てられた、高さ58.1mの多宝塔風の塔。

平和大塔の前の階段を降りると、そこからは成田山公園となる。

成田山公園

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文殊の池

青もみじが美しい池です。ここまで来る参詣客はそれほど多くありません。 書道美術館がありますが、改修で休館しています。

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竜智の池

アジア圏の国から来た観光客が、池に突き出た半島で記念撮影していました。

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竜智の池 石塔

成田市街から成田空港へ

成田山公園の東の出口より出て、成田高校の横を回りこんで再び総門の前まで戻ってくる。

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二宮尊徳翁開眼之地

総門横に、二宮尊徳翁開眼之地の碑がある。成田山で断食水行を21日行ったため、開眼の地とされるそうだ。

心あらば 成田の山に 籠りなん
石の上にも 岩の上にも

京成成田駅に戻り、電車に乗る前に夕食を松屋で食べる。カルビ焼肉定食(630円)。

■ 京成成田 17時58分 → 成田空港(空港第2ビル) 18時04分 (特急, 260円)

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成田空港 第三ターミナル連絡通路

歩くコースを、陸上競技場のトラックのような着色で示している。

第二ターミナルから第三ターミナルまで630mと、この写真でわかるが、雰囲気だけ陸上競技場にするのではなく、シャトルバス有料化して、格安乗客は自分の足で走らせれば良いと思う。

■ 関西空港 19時55分 → 成田空港 21時40分 (JW709便, 3,560円)