08 January 2017

パルスオキシメーター購入

eBayで中国よりパルスオキシメーターを個人輸入した

eBayで購入

1,000円程度から売られていて、セグメントLED版が少し安く、有機EL(OLED)のものが100円ほど高い値段が付いている。

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CONTEC社製 パルスオキシメーター CMS50N

12月28日に購入した時は1,189円だった。値段は日々変わるようで、今日現在調べてみるとこの機種の最安値は1,080円程度。1月8日に書留郵便で到着した。

CONTEC社製 パルスオキシメーター CMS50N

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送付されたパッケージ内容

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作動状況

単4電池を2本入れて、爪のところを読み取り受光部に挟んで、ONボタンを押すだけ。 測定開始から値の表示まで、大体5秒程度かかる。

仕様などは、公式Webページのパンフレットに詳しく書かれている。

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日常での使い方

在宅医療機器展示センターの『パルスオキシメーターとは』によれば…

健常者のSpO2は概ね96~99%の範囲にあります。

一般に、SpO2が90%を切れば(急性)呼吸不全と判断されますが、90%にまで下がっていなくとも平常のSpO2値から3%-4%の下降をすれば何らかの急性の疾患を引き起こしている可能性があります。

その患者さんのSpO2値を長期的に記録し、安静時にはだいたいどの程度のSpO2値と異なる形でSpO2が下がっているのかを確認できれば理想です。

登山時の使い方

この用途のために、購入しました。

日本登山医学会の『急性高山病』によれば…

標高が上がれば空気が薄くなり、酸素も減ります。それに合わせて酸素と結びついたヘモグロビンも減ります。したがって高度を上げていくと、SpO2 は低下しますが、その程度は標高の上げ方によって違いますし、個人差(もともとの呼吸機能や馴化の違い)もあります。

以下に示す図表は、日本の代表的なトレッキング会社各社と高所医学の専門家などで構成されている「高所低酸素血症研究会」がその各社主催ツアーに参加された方々のご協力を得て作成したものです。

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下界ではSpO2 が90%を割ると酸素吸入も考える、80%を下回ると危ない、と考えるのが普通ですから、エベレスト街道のトレッカーはおどろくべき低酸素状態で行動していることがわかります。

平均値よりどれくらい低い数値までよしとするかが問題ですが、「標準偏差の2 倍まで」を提案します。各高度で平均値から標準偏差の2倍を下回っている方は馴化が追いついていないと考えられます。危険値として示した値、図1で緑の線で示したのがそれです。これを下回るようだと標準的とはいえません。

つまり、北アルプス3000m級の稜線上でSpO2値は85程度以上ないと「高山病」と判断して、下山すべしということだ。山小屋に着いて、頭が痛くなることがよくあるのだが、次回からはパルスオキシメーターで測定してみることにしよう。

日本登山医学会のページでは、更に次のように解説している…

急性高山病----新しい高度に到達した際に起こる症状。頭痛、及び以下の症状のうち少なくとも1つを伴う。消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐)、倦怠感または虚脱感、めまいまたはもうろう感、睡眠障害。2500m の高度に急激に登高すると25%に上記症状が3個以上現れる。3500m の高度ではほとんどの者が上記を経験しうち10%は重症化するとされる。

急激に高度を上げすぎないこと、これが基本です。ゆっくりした日程であれば低酸素状態に体の馴化が追いつきます。一般にSpO2 の値が90%を割り込むと体に大きな低酸素ストレスが加わり始めます。これが第一の壁。これをなんとかこなしたあとでも、次に80% を切る際にはかなり危険な低酸素状態に入るといってよいでしょう。

この高度を初めて越す際には睡眠・休養を十分とるようにしましょう。食事、特に行動中のまめな糖分と水分の摂取は重要です。頻繁な衣服の着脱によって保温を適切にし発汗をコントロールすることも大切。過激な運動も、一方じっとして動かないのも禁物。他人の目を気にせずのんびり着実に歩きましょう。