松下電器（現Panasonic）製冷蔵庫 NR-W400-G 型のドアスイッチが故障し、時折、ドアが開きっぱなしであるという警告メッセージ（U10）が流れる。
Panasonicのサポートセンターにメールで問い合わせた所、ドアスイッチ部品の販売は拒否された。
幣社ではお客様での分解・修理は、「お客様の安全性を重視し、お怪我
また二次災害防止」の観点より、幣社専門技術員で対応させていただきたく
存じます。
まことに申し訳ございませんが、幣社専門技術員にお任せいただきたく、
点検修理のご依頼をよろしくお願いいたします。
今回はお客様のご要望にお応えできず申し訳ございません。
なにとぞご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
まあ、大手メーカーなら責任取らされるのを徹底的に回避するため、こういう回答しか無いんやろね。
ネットで調べると、ドアスイッチの型番は『 CNR06-349440 』 で、取り寄せ価格は600円程度とのこと。
単なるマイクロスイッチなので、600円はぼったくってるなぁ…
ということで、ドアスイッチを分解して内部清掃してみる。
ドアスイッチの取り外し
筐体と、スイッチの間にマイナスドライバを入れて簡単に外れる。マイナスドライバを入れる部分は、「三角印」が付いているので間違えることはない。
これが、ドアスイッチ本体
現行の型番はCNR06-349440だが、本体に刻印された型番は MM7-271 8078 , AC125V 0.5A である。
もし、分解時に壊してしまって、Panasonicがパーツの供給を拒否するなら、電子部品屋で防水シール構造の産業用マイクロスイッチを買ってくれば良いだけだ。
ちなみに、テスタでドアスイッチ端子の挙動を調べた所、こんな感じだ。
ドアスイッチ分解
① コモン端子
② ドア開放（ボタン開放） … ショート（0Ω） ドア閉鎖（ボタン押下） … オープン（∞Ω）
③ ドア開放（ボタン開放） … オープン（∞Ω） ドア閉鎖（ボタン押下） … ショート（0Ω）
内部をちょこっと清掃したら、スムースにスイッチが動作するようになったので、今回は清掃のみで解決とする。
また、ドアスイッチが完全に故障した場合の、応急措置は、ドアスイッチのコネクタを「外す」ことで、ドアを閉めていると検知させることが出来る。（ドアを開けても、内部照明が灯らないだけで、何ら問題はないと思う）
ドアスイッチ交換 （2017年12月28日）
とうとうドアスイッチが完全に故障してしまう。 純正品の部品を手配しても、年末年始で入手には時間がかかるだろう。 とりあえず、一般的な電子部品「マイクロスイッチ」に代替交換した。 コストは100円くらい
購入したマイクロスイッチは Panasonic製 AVL3225, 5A 250V AC
ドアスイッチ代替のマイクロスイッチにケーブルを接続加工
本体側コネクタに差し込むために、コネクタピンをケーブルの先端に取り付ける。
マイクロスイッチの電極部分を樹脂絶縁
結露等で短絡しないための絶縁だけでなく、設置部分の高さに対応するためのかさ上げの意味合いも込めている。 使った樹脂は、100円均一で売られているグルー
NR-W400Gのドアスイッチの交換状況
ドアスイッチをマイクロスイッチに交換し、スイッチを押し下げる部分をスポンジとプラスチック板で嵩上げしている。
これで問題なく1年以上利用できている。（2019年5月 現在）
NR-W400-Gの仕様
PanasonicのWebページでは、この製品は「無かったこと」にされているようで、全く情報が掲載されていない。
本体のドアポケット、下から2段目に仕様を書いたシールが貼られている
これくらいしか、仕様を知る手がかりはない。
