05 April 2016

窓用遮光フィルムGPR-9281を試す

これから夏に向かって、北西向きの窓には午後3時頃から水平線(地平線)に太陽が沈むまで、強烈な日差しを遮る必要がある。 100円均一で売っているアルミ保温シートが最も効果あるが、全ての窓にこれを貼ってしまうと全く外の景色が見えない…

引違い窓(中桟あり)の4枚のガラス面のうち、1枚を遮光フィルムで景色が見える状態にしておきたい。去年は明和グラビアのGPR-9280(若干ブラウンの色を帯びた透明タイプ)を貼ってみたが、ほとんど効果がなかった。

今年は、ラッピングバスなどの窓に張られているような、メッシュ模様(?)のような窓用フィルムを貼ってみる。

窓飾りシート(省エネタイプ) GPR-9281購入

ホームセンター コーナンで、1mあたり1,780円で売られていたので、窓1/4に必要な幅92cm×長さ70cmにカットしてもらった。(1,780円×0.7m = 1,246円 税別)

シートの内外面の模様は、こんな感じだ。

20160405-gpr9281-scan.jpg

屋外側はシルバー、屋内側はブラック。透明な塩ビシートの、7〜8割位が銀色のメッシュ模様が印刷されていて、光が反射するから「遮熱」シートなのだろう。

製造メーカー 明和グラビアのカタログでは

20160405-gpr9281-catalog.jpg
カタログ

色・模様反射ガラスに吸収室内に透過
元のガラス8%4%88%
GPR-9280透明7%32%61%
GPR-9281メッシュ銀(外)・黒(内)39%36%25%
GPR-9283メッシュ銀(外)・銀(内)39%36%25%
GPR-9291透明スモーク7%69%24%

こういう伝熱工学的な表現方法で、「吸収」というのはありえない。いったんガラスに吸収されても、その熱は対流(空気伝熱)や輻射(赤外線放射)で放散される。室内外に均等に放散されるとすれば

色・模様反射室内に透過
元のガラス10%90%
GPR-9280透明23%72%
GPR-9281メッシュ銀(外)・黒(内)57%43%
GPR-9283メッシュ銀(外)・銀(内)57%43%
GPR-9291透明スモーク41%59%

というふうに推測できる。だいたい、6割を遮蔽してくれると考えて良いようだ。

室内から室外を見た時の効果

室内側から見た窓の、左上が遮光フィルムGPR-9281貼り付け、左下が当初のガラスのまま、右上と右下がアルミ保温シート貼り付けとなっている。

20160405-sunset-inside.jpg
夕方の室内側の景色(上がフィルム貼り付け有り)

フィルムを貼り付けた上半分、元のガラスのままの下半分で、同じように景色が見える。

20160405-night-inside.jpg
夜間の室内側の景色(上がフィルム貼り付け有り)

室内側のフィルム面の印刷が「黒」なので、フィルム面が室内の光を反射することなく、屋外の景色を見ることが出来る。

室外から室内を見た時の効果

20160405-sunset-outside.jpg
夕方の室外側の景色(上がフィルム貼り付け有り)

フィルムを貼り付けた上半分は、外光を反射して室内が見えなくなっている。

20160405-night-outside.jpg
夜間の室外側の景色(上がフィルム貼り付け有り)

遮光の度合いを見る

20160405-sunset-compare.jpg
室内側から夕方の青空の見え方を比較する

上半分の GPR-9281を貼り付けた側の青空たより濃く見える。 カタログでは半分程度の光を遮光しているはずだ。

20160405-sunset-compare2.jpg
夕日の透過度合い

窓を半開きにした状態で、夕焼けが部屋の壁に差し込んだ状態を撮影した。左上のGPR-9281を貼った側が若干暗くなっているのがわかる。