Saleae社のLogic 8互換のUSB接続ロジック・アナライザが、ebayで激安で売られているので購入してみた。
9.92カナダ・ドル → 852円 (送料無料)
正規品が300〜400米ドル程度の価格が付いているので、かなり激安だ。それに、この中華互換品はファームウエアを少しだけ改変するだけでUSBeeにも化けるというスグレモノらしい…
『Saleae Logic Analyser Clone Teardown and Reprogramming』
本体写真
中国の広東省東莞市で1月2日に投函され、1月7日に私の所に到着した。最安値の国際郵便なのに、たった5日で到着とは珍しいことだ。(普通は、2週間位掛かる)
本体は黒い何の模様もない単なる箱。型番も、ピン配置も書かれていない。そもそもこれが何なのか、識別する記号すら書かれていない。Web検索でちょうど良さそうな本体の柄をテプラで印刷して貼り付けた。
USB設定とソフトウエアの準備
ソフトウエアをSaleae公式ページからダウンロードする。私がダウンロードしたのはLinux版の「Logic+1.2.5+(32-bit).zip」というもの。ベータ版と書かれているが、特に問題なく動く。
このソフトウエアはインストールの必要はなく、解凍して実行ファイルを実行するだけ。
USB接続して実行すると次のような「アクセス権限が無い」旨の警告ダイアログが出る。
コマンドラインでLogic 8のデバイスIDを調べて、udevの権限設定ファイルに設定追加する。
$ sudo lsusb
Bus 002 Device 003: ID 0bda:0118 Realtek Semiconductor Corp. Mass Storage Device
Bus 002 Device 002: ID 8087:0020 Intel Corp. Integrated Rate Matching Hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 006: ID 0925:3881 Lakeview Research Saleae Logic
Bus 001 Device 005: ID 046d:c52f Logitech, Inc. Unifying Receiver
Bus 001 Device 004: ID 05e3:0608 Genesys Logic, Inc. USB-2.0 4-Port HUB
Bus 001 Device 003: ID 1267:0103 Logic3 / SpectraVideo plc G-720 Keyboard
Bus 001 Device 002: ID 8087:0020 Intel Corp. Integrated Rate Matching Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
デバイスIDをrules.dディレクトリ内の適当な定義ファイルに追加してやる。今回は50-udev.rulesというファイルを作成して追記した。
#Saleae Logic 8 ATTRS{idVendor}=="0925", ATTRS{idProduct}=="3881", MODE="0666"
なお、Saleae社からダウンロードしたLogic用ソフトウエアのDriverディレクトリに、これと同じ意味合いのインストールスクリプトが掲載されている。
SUBSYSTEM=="usb", ENV{DEVTYPE}=="usb_device", ATTR{idVendor}=="0925", ATTR{idProduct}=="3881", MODE="0666"
どちらでも動くので、お好きな方を…
測定
必ず最初にLogic 8をPCにUSB接続し電源を入れてから、テスト対象の回路に繋ぐ。また、Logic 8のUSB接続を抜く前には、テスト回路からプローブを取り外す。
Logic 8取扱説明書の最後の方に、コッソリとこういう重要なことが書かれている…
I2Cなど代表的なデジタルインターフェースは、内容をデコードしてくれたりする。