国道2号線の野田から尼崎まで(往復12.6kmkm)、ついでに淀川河川敷を淀川大橋から十三大橋まで(往復5.1km)をサイクリング。
大野川緑陰道路
大阪府から兵庫県に抜ける少し手前、かつて存在した大野川を1971年に埋め立てて公園にした跡地。毒々しい青色の自転車道が中央を走っている。
川の跡地なので、その当時から架かっていた道路橋を残していれば、当然のごとく立体交差。
趣味の悪い、真っ青な舗装。 あまりに毒々しすぎて、走っていると目がチカチカする (笑
大物公園 D51静態保存
大物公園(だいもつこうえん)には、D51-8号機が静態保存されている。毎月1回(第3日曜日)にフェンスが開かれて、写真撮影することが出来る。
1936年(昭和11年)3月31日 神戸市の川崎車両で製造されたD51の8号機。8号機の来歴は…
昭和11年:大里機関区(現 門司機関区)
昭和15年:鳥栖機関区、人吉機関区
昭和16年:鳥栖機関区
昭和41年:吉松機関区
昭和45年:幡生機関区厚狭派出
昭和46年:除籍
ということで、私が生まれた頃に除籍されている。すごく昔の話だ。
所属札は、最も長期間所属した吉松機関区の「吉」となっていて、ATS-S対応車両であることを示す「S」表記も見られる。
運転台の外装板は相当腐食が進んだ状態で、塗装を上塗りしているので表面がボコボコ。この部分をサンダーなどでケレンしてから塗装するだけの予算が付いていないのだろう。
とにかく、塗装はこまめに行われているようなので、非常に見栄えの良い状態で保存されている。
中央下にボイラー焚口(石炭投入口)、その両側には金色に塗られたボイラーの「水面計」(マノメーター)。2台あるのは、壊れた時の予備らしい。マノメーターの上辺りに、ずらっと並んだ金色の弁は、発電機や給水ポンプ、ボイラー通風器などに向かう蒸気を制御するもので、いわゆる「蒸気ヘッダー管」に直接バルブが取り付けられている感じだ。
最上段にある計器の拡大写真は
一番左側のは写っていないが、4個ある左から「シリンダ圧力計」「ボイラ圧力計」「制御ポンプ圧力計」「暖房圧力計」。
単位はkg/cm^2で、1kg/cm^2 ≒ 1気圧で読み替えられる。現場での読み方は単に「キロ」。ボイラの最高圧力は25kg/cm^2(赤線が引いていないので、どこが適正圧力なのかはこれからは読み取れないが、だいたい常用最高圧力は15kg/cm^2程度)、ポンプと暖房は10気圧が最高。暖房用の圧力計には“昭和45年”と書かれている。
中央に並んでいる計器は、左から「速度計」「機関車ブレーキ圧」「列車ブレーキ圧」。速度計と圧力計のすぐ上にある巨大なハンドル(てこ)は「加減弁ハンドル」で、これで蒸気圧を制御して機関車の速度を制御する。両計器の下にある左右に回転させる巨大ハンドルは、「逆転機ハンドル」で機関車の進行方向を制御するもの。ブレーキ圧計器の下にある、現在の列車でもよく見かけるタイプのハンドル2つは、「機関車(単独)ブレーキ弁」「列車(自動)ブレーキ弁」。
速度計の拡大写真はこんな感じ
最高速度は120km/h。“東京計器製作所 昭和23年3月”との表記がある。
尼崎で折り返し
淀川河川公園
大阪に戻る途中、淀川大橋の右岸堤防で左折し、河川公園を十三大橋まで走行。
ここで十三大橋を渡り、左岸側の自転車道を淀川大橋まで引き返します。その途中に、広大な草地が広がっています
オギとセイタカアワダチソウの草原が広がっています。ススキのように見えるのは、オギです。