03 December 2014

トラベラーズ・チェック残りの換金

最近は海外でのATM出金が当たり前になり、トラベラーズチェックを使うこともなくなった。海外に出かけるたびに、以前買って残っていたトラベラーズチェックを持ち歩いていたが、「かばんの肥やし」になっているだけ。

日本国内の銀行でT/Cの換金が相次いで廃止されているので、このまま換金できない不良債権となるのも困るので、換金してきた。

ちなみに、AMEXのトラベラーズチェックは2014年3月31日に販売停止(ゆうちょ銀資料)され、VISAやJTBといった「その他の会社」の換金も2014年3月31日で中止(ゆうちょ銀資料)された。現在はAMEXの換金だけがほそぼそと受け付けられているが、おそらく停止されるのも時間の問題だろう。

トラベラーズチエックというシステムが廃止されていたのは全く知らなかった!

T/Cから現金に換金

50,000円 T/C → 50,000円 現金 (手数料なし)
60 USD T/C → 7,087円 現金 (118.13円/USD, 手数料なし)

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今日の円・ドル相場と、T/C換金時間(赤で着色部)

ゆうちょ銀行のホームページでは、『適用する換算レートは毎営業日変更いたします。原則として、米ドルは午前11時、その他の通貨は正午に変更いたしますが、為替相場が大幅に変動した場合は、同一日であっても、再度、変更する場合があります。』と書かれているが、11時と、換金した13時の間のレート変動はそれほど大きくない。

為替市場の仲値が119.35円/ドル付近の時に、T/Cが118.13円/ドルで換金されたので、その差は1.22円。

TTBレート(仲値 -1.00円)が用いられると思ったのだが、実際はそれより悪い「差」が適用されているようだ。実質的な手数料相当か…

現金からT/Cに換金したとき

10,000円のT/Cを購入したのは1997年10月4日で、手数料は1%だった。

10,100円 現金 → 10,000円 T/C @ 1997/10/04

20ドルのT/Cを購入したのは1994年8月24日で、当日の為替レートは仲値が98.45円/ドルだった。そのときのT/C換金レートは98.7円/ドルで、ほぼ仲値に近いレートでの交換。手数料が1%。(総額59,812円の現金を600USDのT/Cに交換)

997円 現金 → 10 USD T/C @ 1994/08/24

およそ20年弱の期間を挟んだ損益

50,000円のT/Cは、50,000円 - 50,500円 = -500円
60 USDのT/Cは、7,087円 - 5,981円 = +1,106円

つまり、全体で606円の利益が出ている。

円安のおかげ… orz

換金したお金と、通常貯金の余剰金で定額貯金すると

景品をもらいました。

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500万円の定額貯金(利率0.04%、半年後から自由解約可)の景品

500万円を1年預けて利息は1,600円。景品と同じくらいの価格か…

日銀バズーカの意図的な期待インフレ率が2%なので、10万円の利率がないと単に損していることになる。

マスコミが「デフレ脱却で景気が良い」と嘘報道を垂れ流しているが、意図的なインフレ率(物価上昇率)に預金利息が全く追い付いていないので、全国民から「インフレ税」(マイナスの利子率)を徴収しているに等しい。

選挙の争点は、消費税反対でも集団的自衛権でもなく、密かにインフレ税取っていいんですか! にして欲しいところだ。