中之島6丁目の駐車場跡地に何か建物を建てるようで、その事前調査の遺跡発掘調査が行われていた。
その結果が「中之島蔵屋敷跡発掘調査(NX13-1次) 現地説明会」として公開されたので見に行ってきた。
全景 (南側より撮影)
中央が通路跡で、左右に蔵屋敷の建物跡
文化財研究所の研究者による説明
駐車場だった土地には、南北に長細い土蔵(約34.7m×8.2m)が4棟立ち並んでいたそうな。
現地からは蔵の持ち主がわかるような出土品は出なかったそうだが、過去の文献から矢島藩(現在の秋田県由利本荘市)8000石と鹿島藩(現在の佐賀県太良町)2万石の蔵だったそうだ。
弱小藩の施設だったため、『屋敷』が併設されていない『単なる蔵』だったそうだ。
現地に掲示されている説明板
南東角付近
広島藩蔵屋敷(現在の国立国際美術館の北側)との比較
北東角付近
北西角の井戸がある付近
出土品
蔵が建つ前の18世紀の陶器類(上の写真)や、蔵が存在した自分の陶器類などが出土されて、一部が展示されていた。
参考資料
1987年の現地付近(中之島6丁目)
バブル以前の頃までは、この付近は倉庫群が広がっていた。
1987年の現地付近(中之島6丁目)地図