■ 今回のコース (GPSデータ)
■ 高雄橋から清滝川下流に向かって
この橋を渡った南側で、神護寺と清滝方面へ続く東海自然歩道が分岐している。分岐点には高雄観光ホテルがあります。
古来からの信仰の山である愛宕山への登山道が途中から分岐しているからなのか、女人禁制となっている。 守っている人はいませんが、罰があたっても知りません (笑
ホテルや茶店の間を抜けて350mほど歩くと、関西電力 清滝発電所の取水ダムがある。
1909年に清滝川水力電気(株)が建設した出力250kW 落差33.3mの水力発電所の取水口で、この場所から導水渠が延々2km下流の清滝発電所まで続いている。
4kWの一般家庭用太陽光発電システムなら、約62軒分の出力がある。現在なら、ダムや導水渠の建造費が高すぎて採算合わないと判断されるのだろうが、20世紀初頭においては発電自体が相当価値あるものだったのだろう。
0.25MW級の小さな発電所だが、原発の再稼働がなかなか認めてもらえない関西電力にとっては、貴重なベースロード電源なのかもしれない。 (関西電力株式会社・発電所一覧地図)
発電所取水ダムのすぐ下流にある橋上から下流を見ると、まさに渓谷。
錦雲渓 ピンク色のタニウツギ(谷空木) (高雄橋から500mほど行った場所です)
清滝発電所 導水路 (高雄橋から700mほど行った場所です)
途中2ヶ所、導水路が地上に出ている場所があります。100年間の年月に耐えた頑丈そうな作りです。鈴を付けて“コロン コロン”と軽快な音を鳴らしながら歩いている人が居ます。熊よけの鈴だと思いますが、清滝に野生の熊が出るんでしょうか…。
錦雲渓 北山杉の並木道 (高雄橋から1.1kmほど行った場所です)
後ろから走って近づいてくる足音が…。ジョギングしている人が追い抜いてゆきました。
東海自然歩道と京都一周トレイルの分岐点の標識です。距離が高雄から2.1km 清滝から1.7kmと書かれていますが、高雄橋からなら1.3km程度しかないため、スタート地点がどこに定められているのかよくわかりません。
錦雲渓 潜没橋(沈下橋)
高雄橋から1.4km 清滝の金鈴橋まで1.6kmの地点で、川の対岸に渡ります。大雨が降ると水没するように、欄干などは付いていません。上流側の川原で弁当を食べている人が1人居ました。
朽ち果てた小屋があります。すぐ横には木製テーブルが4基あります。向こうから5人連れくらいの大学生がやって来て、すれ違ってゆきました。
休憩所の地面には、一面に草なのか木の芽なのか小さな葉が一面に生えています
潜没橋から200m程度歩くと、道が急に狭くなり、所々岩場になります。
錦雲渓 落石注意 (高雄橋から1.8kmほど行った場所です)
錦雲渓 堂承川に架かる堂尻橋 (高雄橋から2.0kmほど行った場所です)
堂承川を渡ります。ここから一旦清滝川から離れ、堂承川沿いに数百メートル歩き、愛宕山方面への登山道と合流します。
愛宕山方面への登山道(舗装済みのちゃんとした道路)を下ってゆくと、まもなく清滝の金鈴橋です。
清滝のバス停は、この橋から5分(350m)ほど坂道を登った清滝トンネルの出口のところです。