25 December 2012

CR発振回路をLTspiceでのシミュレーションと実際のオシロスコープ波形の比較

LTspiceでシミュレートしたCR発振回路を、実際にブレッドボード上で再現してオシロスコープで観察した波形と比較してみた。

なお、トランジスタ2SC1815は前回の記事「LTspiceに2SC1815やLM386等ユーザ定義のコンポーネントを登録する」の手法でLTspiceに登録したものを用いている。

■ 作成する回路

20121225-cr-oscillator-cir.png

この回路図のSchematicファイル(20121225-cr-oscillator.asc)をダウンロードする


■ LTspiceでのシミュレート結果

20121225-cr-oscillator-wave1.jpg
電源ONから0.1秒後までの波形

約20msec後から発振が始まる。

20121225-cr-oscillator-wave2.jpg
波形の拡大

"out4"ポイントのトランジスタのコレクタ部分の電圧は、1.6V〜4.8Vのsinカーブ。"out3"ポイントは60°進んだsinカーブで、電圧は±0.6Vの間。

■ ブレッドボード上に再現し、オシロスコープで観察

20121225-cr-oscillator-bb.jpg
ブレッドボード上に組み上げた回路


20121225-cr-oscillator-osc.jpg
ブレッドボードの回路をオシロスコープで観察

LTSpiceでの"out4"と"out3"の2現象を観察している。周波数も振幅も、シミュレート結果とオシロスコープの波形はほぼ同じだ。