エアコンが故障したので、近所のヤマダ電機に買いに行った。
「 2.2kWのエアコンで、取り付け費など全て込みで、最安値のください 」
という要望を出すと、薦めてくれたのが日立製RAS-F220Yという機種。 日本メーカー製じゃん。 てっきり世界市場を席巻している海爾(ハイアール)とかLGなどの中韓メーカーのが売ってるのかなと思っていたら、店頭に並んでるのは日本メーカー製ばかりの模様。
ワンランク上の機種はエコポイント対象(8000円ポイント位付くらしい)ということだが、価格もワンランク上の52,000円くらい。 面倒くさい書類に記入して、個人情報を環境省の天下り外郭に垂れ流すくらいなら、少々損かもしれんが、現金即決最安値のほうが気持ちがよい。(消費電力で得するというのは、私の使い方では全く当てはまらないというのは、この記事の下半分で計算している)
標準取り付け工事費込みで、42,800円。 工事費抜きなら3万円台なんでしょうねぇ~。 安くなったものです。 追加工事費など、一覧表にまとめると
項目 | 価格 |
---|---|
エアコン本体 + 標準取付工事 | 42,800 |
室外機天吊金具 | 6,300 |
室外機天吊工事 | 6,300 |
撤去工事(天吊込み) | 8,400 |
処分費(家電リサイクル費) | 3,150 |
合計 | 66,950 |
翌日工事で、標準取り付け工事には冷媒配管の"真空引き"施工も含まれていた。
あとは、自分で接地線(アース線)を付けるくらいか... (室内機側のコンセントには接地極端子が出ていないので、施工業者は接地線は施工せずじまいだった。 コンセントの端子箱内には接地線が来ているので、素人でも簡単に後付け可能...)
で、このRAS-F220Yという機種。 日立のホームページにも、価格.comにも掲載されていない。 日立アプライアンス(日立製のエアコンを作っているメーカー)のホームページには、専門家向けの機器図(CAD図面)が掲載されているので、全く存在しない機種というわけでもない模様。 廉価販売専用なのか、住宅設備業者向けの製品なのか...
F220Y | A22Z | E22Z | M22Z | |
---|---|---|---|---|
省エネ基準 達成率 | 93% | 100% | 101% | 100% |
省エネ基準 APF | 5.4 | 5.8 | 5.9 | 5.8 |
暖房能力 | 0.2~3.9 | 0.2~3.9 | 0.4~4.6 | 0.4~4.6 |
暖房消費電力 | 170~1075 | 170~1075 | 175~1300 | 175~1300 |
冷房能力 | 0.3~2.8 | 0.3~2.8 | 0.4~2.8 | 0.4~2.8 |
冷房消費電力 | 235~850 | 235~850 | 205~900 | 205~900 |
年間消費電力量 | 816kWh | 760kWh | 747kWh | 760kWh |
価格comの価格 | 未掲載 | 39,900 | 93,338 | 67,487 |
年間消費電力の計算は、日本空調協会によって決められた方法で計算していて、一日中エアコン入れっぱなしという考えられないような条件を用いている。
冷房:6月2日〜9月21日の間、毎日6:00〜24:00の18時間つけっ放し
暖房:10月28日〜4月14日の間、毎日6:00〜24:00の18時間つけっ放し
ありえない... 暖房はほとんど使っていないし、冷房も7月と8月の間に、1日平均2時間程度使うかどうかってレベル。
で、想定の10分の1~20分の1というあたりで適当に再計算すると
F220Y | A22Z | E22Z | M22Z | |
---|---|---|---|---|
年間消費電力量 | 54kWh | 50kWh | 49kWh | 50kWh |
電気代 | 1188円 | 1100円 | 1078円 | 1100円 |
価格comの価格 | 未掲載 | 39,900 | 93,338 | 67,487 |
つまり、省エネがどうこう言うよりも、(エアコン機器の平均寿命の範囲内では)最安値のやつを買うのが一番得ということですね。
まあ、これは「エアコン使いまくっている、省エネ意識の低いヤツ」には当てはまりませんが...
■ アース(接地)線工事 (2010年7月24日追記)
コンセントにアース(接地)端子が出ていないため、工事業者はアース線の工事をしなかった。このままでは気持ち悪い...
室内機と室外機を接続する3芯ケーブルの「赤」の線が接地(アース)線。室外機側を見て分かる通り、どこにも接地しない場合、筐体が50Vに充電されてしまうことになる。交流なので、感電しても死ぬことは無いと思うが...
ちなみに、テスターで測ったところ、筐体は天吊金具を通して接地されていなかった。 ゴム防振継手で絶縁されてるからなのか、天井のアンカーボルトが絶縁状態なのかのどちらかなのだろう。
室内のコンセントのカバーを取り外すと、接地線(緑色のIV線)が来ている。 マンションを建設したゼネコンは、たった200円程度の端子の代金をケチっている。 センス無いねぇ。
室外機筐体に「接地記号」が刻印されてるので、そこに接続。
接地線(IV線 3m) = 150円
接地端子 = 160円
端子箱カバー = 70円
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合計金額 = 380円