27 March 2010

京都東山 桜紀行 : 円山公園 ~ 知恩院 ~ 南禅寺

桜が開花した京都東山地区へ。 観光客が繰り出してくる前の早朝に写真撮影だけをさらっと行ってきた。

京阪 祇園四条駅で電車を降りて、四条通を東へ。 祇園の花見小道の手前に「第16番札所 両寺晴好」と書かれているお寺がある。 地図には「仲源寺」と書いてあるが、中に入ると「目疾地蔵」となっている。 だから「両寺」なのかなぁ。13世紀の鴨川氾濫の際に雨がやむよう祈願したことから、「あめやみ」から「めやみ」となったそうだとか。(出展) 「めやみ」なので、目の病気に効くとか…

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目疾地蔵(めやみじぞう)


四条通の東端、東山の麓にある八坂神社の境内を横切って、桜の名所 円山公園へ。

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八坂神社 (本殿と舞殿)

Wikipediaによれば、1868年に9~10世紀からあった祇園神社を八坂神社に改名したとか。結構歴史あるのね。 参道には桜も咲いているが、露天が邪魔で撮影には適さない。 しかし、露天だらけやね。 もう少しすっきりと整理して、落ち着いた雰囲気にしてほしいものだけど。八坂神社の東側は、京都市営の円山公園(まるやまこうえん)になっている。以前は八坂神社の境内だったらしく、公園になってくれたおかげで無料で見れるようになったわけだ…


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円山公園の桜。露天の「大判焼」と共に…

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円山公園中央部に鎮座する枝垂桜

Wikipediaによれば、正式名称は「一重白彼岸枝垂桜」だそうで… 昼間になると、周辺は沢山の観光客でごった返します。


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円山公園の桜と露天

まだ早朝なので、ほとんど人が居ない状態です。 円山公園の北側は知恩院の境内になっています。

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知恩院(ちおんいん) 三門(さんもん)と桜

Wikipediaによれば、ここは浄土宗の総本山で、浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられた寺院ということである。 御影堂の前には、「法然上人 八百年 大遠忌法要」との大きな立て札が建てられている。 その関連か、境内のあちこちで建物の修復工事が進められている。

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知恩院 御影堂

中に入ると、どこかの家族の法事を行っているようで、家族が神妙に座っている前で僧侶がお経を読んでいる光景があった。 観光地だけど、実際に機能している信仰の対象と言うことなのだろう。 知恩院は方丈庭園を除いて全て無料で見て回ることが出来る。

知恩院を出て南禅寺へ向かう。しばらく北上すると、平安神宮の巨大な鳥居の前に出る。(ここで疎水に沿って東へ行く) 疎水には十石舟(遊覧船)が運行されているが、まだほとんど桜は咲いていない。

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疎水前の平安神宮の大鳥居と桜

疎水沿いに東へ行くと、蹴上インクラインとの合流地点に蹴上船溜りがある。そこから東が南禅寺。西が岡崎公園(動物園)になっている。岡崎公園の動物園は、かつて京都人だった私は幼稚園のときの遠足で来たことがあるはずだが、もう既に忘却の彼方だ。

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疎水博物館前の桜


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蹴上インクライン

1891年に完成した琵琶湖第一疎水の施設。現在では使われていない。疎水を渡って、東に広がる南禅寺の境内へ。

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南禅寺(なんぜんじ) 三門と桜

Wikipediaによれば、1289年に亀山上皇が、それまであった禅林寺殿を寺にあらためたのが起源とされている。 臨済宗南禅寺派大本山だそうだ。 境内には、「座禅」というようなことも書いてあるので、禅寺であるが、多くの観光客にとっては禅寺と言う静けさの無い場所になっちゃってるんじゃ無いだろうか。三門は知恩院や東本願寺とともに「京都三大門」と呼ばれるくらい有名だそうで、1628年の建造。


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南禅寺 法堂と桜

明治42年に再建された建物だそうだ。


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南禅寺 法堂と桜


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南禅寺境内を通過している琵琶湖疎水。 南禅寺境内では水路閣と呼ばれている

蹴上インクラインの上流で分岐したもので、下流は銀閣近くの哲学の道のあの水路に繋がっている。 京阪の駅(鴨川)の方へ戻る道すがら、岡崎公園や平安神宮を通り抜けてゆく


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岡崎通りの桜並木


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平安神宮(へいあんじんぐう) 外拝殿

1895年の平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会のために作られたパビリオン。平安時代の京都御所大内裏の実物の8分の5の復元建造物だそうだ。 そういえば、現在の京都御所は江戸時代に貴族の家を接収して建てられたものだと聞いたことがある。


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疎水沿いの桜。 この直ぐ下流で、夷川発電所があり鴨川に流れ込んでいる。