Ubuntu 9.10のインストール時に、grubのインストール先を「MBR」ではなく「PBR」にした場合、実はPBRには何もインストールされず(もちろんMBRにも何もインストールされない)、まったく起動できない自体に陥ってしまった。 機種固有の問題がある可能性もあるが…
問題発生の環境
・東芝製 業務用ノートパソコン dynabook Satellite P1W 160C/4W
・拡張パーティション /dev/sda6にUbuntu9.10をインストール
・ブートパーティション/dev/sda1にはWindowsXPがインストールされている
■ Ubuntu Desktop CD(セットアップしたときのCD)で無理やり起動
『Ubuntu Tips/その他/起動しなくなったシステムを復旧するには』に書かれているように、Ubuntu Desktop CDで表示されるブートメニューで起動オプションを編集して対処する。
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper initrd=/casper/initrd.gz quiet splash
↓
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed root=/dev/sda6 initrd=/casper/initrd.gz quiet splash
このように boot=casper を root=/dev/sdaX のように、起動パーティション名に変更すればよいようだ。
■ いざと言うときのために、grub2ブートCDを作成する
ブートCDのisoファイルは、次のコマンドで作成できる。作成したisoファイルは、個人的にこちら(grub2.iso)に保存している。
root@p1w~:~# grub-mkrescue grub2-boot.iso
このCDでブート下場合、grubシェルで入力するコマンドは /boot/grub/grub.cfg で記述されているものと同じようにすればよい。
grub> insmod ext2
grub> set root=(hd0,6)
grub> linux /boot/vmlinuz-2.6.31-14-generic root=/dev/sda6 ro
grub> initrd /boot/initrd.img-2.6.31-14-generic
grub> boot
ちなみに、指定可能なパーティションを検索するには『 ls 』 コマンドが使える。また、「TAB」キーでファイル名補完が効くので、『linux /boot/vmlinuz-2. TAB』と入力すれば、補完機能が働く。
■ 参考資料
・ Ubuntu Forums : The Grub 2 Guide (formerly Grub 2 Basics)