ネットブックDell Inspiron mini 10vのバッテリ持続時間を、SSDとHDDでどれくらい違うか比較してみた。
■ 結果
SSDの場合 3時間09分。
HDDの場合 2時間52分。
SSDの方が約10%バッテリ持続時間が長い。
■ 比較対象の詳細は
SSD : Samsung MLC SSD UM410, MMAGE08G5MSP (5.0V, 0.2A)
HDD : HGST 5K500, HTS545025B9A300 (5.0V, 0.7A)
■ 実験条件
OS : Windows XP Servicep Pack 3
『コントロールパネル - 電源』の全ての省電力時間設定を「なし」にする。
画面輝度をFn+F4連打で最低に設定。さらに、『コントロールパネル - 画面 - Intel GMA』 で画面の明るさを「最低の-60」に設定する。
スクリーンセーバ無し。
『デバイスマネジャー - SSDのプロパティ - ポリシー設定』で、ディスクの書き込みキャッシュを無効に設定する。
Windows Media Player 11でネットラジオを再生し続ける(視覚効果無し、音量24)。
接続するラジオサイトは、Jack FM (Berlin, Germany), http://sc1.netstreamer.net:8050
ネット接続はWIFI、無線ルータからの距離1m。
Jack FM Berlin
SSDにインストールしたWindowsのパーティションを、Linuxのddコマンドで丸ごとHDDにコピーして用いる。(OSのインストール状況による影響を排除するため)
■ 実験開始から終了まで
バッテリをフル充電状態でいったん電源OFFして、電源アダプタを外し、起動(電源ON)する。
Samurizeを常駐させ、バッテリ残量やCPU利用率を監視する
バッテリ残量10%でWindowsが警告バルーンを出した時点で実験終了し、Uptimeと残時間を合計した時間をバッテリ持続時間とする。
■ 実験結果
CPU占有率は、片側のコアが18~20%。WIFIの転送速度は受信が0.13Mbps。ディスク転送速度は5秒に1回くらい0.1Mbps程度。(SSDでもHDDでも変わらず)
赤外線放射温度計で稼動中の温度を、キーボードを少し持ち上げて測定してみた。
CPU付近プラスチックカバー温度45℃、プリント基板温度50℃。(SSDでもHDDでも変わらず)
HDDの黒い引き抜きビニルタブ付近温度32℃(SSD)、35℃(HDD)。鉄ケース23℃(SSD)、27℃(HDD)。
右上のバッテリ残量・稼働時間の表示より、残量10%まで2時間36分。残り予測時間16分。バッテリ持続時間は合計2時間52分となる。
右上のバッテリ残量・稼働時間の表示より、残量10%まで2時間50分。残り予測時間19分。バッテリ持続時間は合計3時間09分となる。
■ SSD・HDDの交換は、Dellの公式マニュアルどおりに行った
http://supportapj.dell.com/support/edocs/systems/ins10v/ja/sm/index.htm
(キーボードの左右中央が、本体ケースのツメで止められているのがマニュアルには書かれてないので、無理やり引き剥がすとキーが破損するかも…)