12 July 2009

日本の未来 : あいりん地区からスラム化した馬渕生活館まで

大阪の中でもスラム化した地区が数多く残された西成区。 国家財政赤字が発散し、新興国の工業製品に世界市場で敗北しつつある日本の将来、われわれの30年後の生活を体験できるテーマパークへようこそ!

まずは、新今宮駅北側にある、スラム化した市営住宅として有名な馬渕生活館へ。厳密には釜ヶ崎地区からは少し外れいている。


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大阪市立 馬渕生活館 門標

市営住宅である


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馬渕生活館は2棟の建物で構成されている。 まるで国家運営に失敗した社会主義国の労働者住宅群を思わせる佇まい


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馬渕生活館は補修もされず、スラム化しつつあるように感じられる


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馬渕生活館の保育所。 この場所のみがまともに機能しているように見える


次に、新今宮駅の高架下をくぐり抜けて、釜ヶ崎へ向かう。


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新今宮駅前から南へ伸びる紀州街道。 西日本最大のドヤ街である釜ヶ崎(あいりん地区)はここから南の地区をいう。 これ以上南側で写真を撮影するのは、かなり勇気を必要とする


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新今宮駅前のあいりん労働公共職業安定所。釜ヶ崎の北端にある

この建物の1階はピロティーになっていて、労働斡旋のない休日でもオッサンが大量に座り込んでいる。雨露をしのげるから集結しているのか…。 右側に見えるのは、南海電車の高架橋。


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萩之茶屋本通商店街。 阪堺電軌今池駅から南海萩ノ茶屋駅までの東西に伸びていて、中間地点付近の紀州街道沿いには、西成警察署がある

パチンコ屋、雀荘、飲み屋など遊興施設が店の半分以上を占めている感じを受ける。


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紀州街道沿いの ”ビジネスホテル”(簡易宿泊所?)の壁面に貼り出されている料金表。 1泊1000円である。 値下げ断行とも書かれているが…

近年は、外国人向けの旅行ガイドブックであるロンリープラネットに、格安宿のある地域としてこの地域が紹介されていたりするが、確かにバックパッカーにとっては魅力的な価格設定だ。 それに、1000円であっても冷暖房完備だし、近隣には格安の食堂や商店街があって、路上では違法なドラッグの密売人まで居るサービスよい地域だから・・・


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この地域では公明党のポスターを非常によく見かける。 生活保護相談を受ける議員が多いからだろうか


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阪堺電軌 南霞駅。 西成暴動のとき焼き討ちされ、焼け落ちた駅である。 不法投棄禁止の警告表示の前に、ゴミが捨てられていても、誰も気に留めない。頻繁に通過するパトカーは、廃棄物程度の犯罪にはまったく関心を示さないようだ。