米国エネルギー省長官が「地球温暖化防止のために地球を白く塗るべき」と正論を吐いたようです…
1997年のノーベル物理学賞の受賞者でもある米エネルギー省のステ
ィーブン・チュウ(Steven Chu)長官は25日、ビルや一般家屋の屋根および道路を白く
塗る対策を講じることが地球温暖化対策として非常に有効であるとの見解を示した。
同日開幕となった英タイムズ紙主催のノーベル受賞者の講演会「St James\'s Palac
e Nobel Laureate Symposium」のオープニングセッションとして行われた講演で明らか
にしたもので、地球を白く塗り太陽からの熱を反射することは地球温暖化対策の面に非
常に有効との見解すと同時に米国政府として、この地球白塗り計画を進めていく考えが
あることを米政府高官として初めて示した。
ビルや一般家屋の屋根を白く塗ることに関しては既にカリフォルニア州が条例化。カ
リフォルニア州内の商業ビルに関しては既に屋上を白く塗ることが義務づけられている
。
しかし、これまでの道路などを白く塗るという方策に関しては真剣に検討されてきた
ことはなく、全ての人工物を白く塗ってしまうというチュウ長官の考えは、注目を集め
ている。
仮にこの計画を進めた場合、ビルや家屋で屋根が水平な場合は白く、それ以外の傾斜
した屋根に関しては寒色系の色に、道路などの場合はアスファルトの地の色となる黒で
はなくコンクリートの色に近い、灰色系にすることが義務づけられることとなる見通し
だ。
チュウ長官は、その上で、完全に白くしなければならないのは地上から直接目にする
ことができない水平な屋根に限れば、景観上も違和感は感じないだろうと述べている。
エネルギー省が管轄しているローレンス・バークレー国立研究所の研究グループは昨
年9月、全米の都市部のビルや家屋の屋根を白くするだけに年間あたり10億ドル(約105
0億円)ものエネルギーコストの削減につながるとする研究成果を発表していた。
建物の屋根を白くすることで太陽光の吸収を防止する対策は専門家の間では「Cool
Roofs」と、道路の色を白くして太陽光の吸収を防止する対策は「Cool Pavements」と呼
ばれ、最近になり注目を集めてきたものとなる。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200905282323
こんな風にするんでしょうか。 (NASAの衛星写真をいじって、陸地を白く塗ってみました)
地球のアルベド(反射能)は0.3とも0.33とも言われているが、技術的には太陽熱を反射してしまうアルベド上昇作戦が正論である。
・建物、道路、砂漠など白く塗る。白い粉末をかける
・海洋に白い粉末を浮かせる
・大気に白い粉塵を漂わせる
といった、直接的なアルベド上昇作戦のほかにも
・雲をたくさん発生させる (上の写真で、雲が多くなれば効果高そうである)
というのも。ステファン・ボルツマンの法則の平衡式を根拠とすれば、とにかく反射しまくればよいはずである。詳しい計算は、ここやここ(PDF)などを参照。
この理論は米国の専売特許じゃなくて、ちゃんと日本の政府研究機関も発表しているようだが、どうも日本では技術力による直接解決よりも、エコなんちゃらという環境ファッショが大好きなようである…
話は変わるが、日本政府が15%のCO2削減を公約したそうだが、言ってることとやってることがちぐはぐで、環境団体からは「化石賞」を貰う始末。
【毎日新聞】 高速道路1000円均一で、フェリー会社は倒産、JRは減収
非効率な自家用車から、公共交通機関にシフトさせる理論は政治屋さんには通じないようですが
与党 : 高速道路1000円均一(数年間限定) → 消費税15%へ増税
野党 : 高速道路無料化(永久) → 財源明記せず
投票行動をどう選択せよというんですかね w
(より悪いものを消去法? それなら与党に1票しかないですね… www)