25 May 2009

Microsoft Office2000のサポート期限終了

【IT Media】 Office 2000サポート終了に伴い,Office Updateを7月末で閉鎖

 米Microsoftは米国時間2009年5月20日,統合オフィス・ソフト「Microsoft Office 2000」向けアップデート・サービス「Office Update」を7月末で閉鎖すると発表した。同製品のサポートは7月14日で終了する。

 サポート終了までに公開したOffice 2000用パッチは,同社のダウンロード・サイト「Download Center」からアクセスできるようにする。

 同社は,従来のOffice Updateと同様の機能は,アップデート配信サービス「Microsoft Update」で利用できるとして,Microsoft Updateへの移行を勧めてきた。アップデート手段を一本化することで,各種Microsoft製品のユーザーに,よりシンプルで一貫した体験を提供できると説明している。

 また,必要なアップデートを検出するツール「Office Inventory Tool」の配布も7月を最後に停止する。同月のOffice Inventory Toolは,Download Centerに残す。このツールを利用している企業IT担当者に対しては,アップデート管理サービス「Windows Server Update Services(WSUS)」へ切り替えるよう勧告している。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090522/330498/

Microsoft Office 2000の延長サポート期限が終了し、7月末にOffice UpdateのWebサイトが閉鎖されるということだ。OSをクリーンインストールした場合、どのパッチを当てるべきなのか分からなくなるわけだが…

マイクロソフトによれば、Office Inventory Tool については7月のデータ更新まで行われるということなので、この時点でのデータを取得しておけば、ローカルでパッチ適用状況を判断することは出来るわけだ。

Office Update Inventory Tool 2.0 (今のところ、スキャンプログラムの入手先)

Download the Latest Office Update Inventory Tool Catalog (スキャンに使うパターンファイル)

使い方は非常に簡単で、上記ツールを同一ディレクトリにインストールし、その上でコマンドラインから次のように実行する。


C:\inventory > inventory.exe /update … (1)

C:\inventory > inventory.exe … (2)

C:\inventory > convert.exe /d .\ /o output.xml … (3)

(1)で、最新のパターンファイルをMicrosoftより取得する(多分、7月末まで?)
(2)で、インストール済みのOfficeをスキャンして、結果を XXXXX.log というファイルに書き出す。
(3)で、 XXXXX.log を XML ファイルに変換する。

で、XMLファイルをブラウザなどで開いて、次の点を確認する。

INSTALLED はインストール済み、APPLICABLE は未適用のアップデートのことである。



- <INVENTORY DETINFODATE="2009-05-06" DETINFOBUILD="12.09.098.008">
- <MACHINE NAME="WINXP-111">
- <INSTALLED>
<PATCH NAME="Access 2000 Snapshot Viewer Security Patch: KB826292 (English version)" PATCHID="SNPV09:1:1033" URL="http://microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=F6CB9C8E-16E3-422D-86DD-7ED5671FB8D4&displaylang=en" TYPE="Security Update" KB_NUMBER="826292" BULLETIN_ID="MS03-038" SEVERITY="Moderate" EXPIRED="True" />
<PATCH NAME="Excel 2000 Security Patch: KB830349" PATCHID="EXC_9:4:0" URL="http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=9904B2A6-0CF0-4CF2-AAE0-062BDD7417D5&displaylang=en" TYPE="Security Update" KB_NUMBER="830349" BULLETIN_ID="MS03-050" SEVERITY="Important" EXPIRED="True" />

~ 中略 ~

</INSTALLED>
- <APPLICABLE>
<PATCH NAME="Outlook 2000 Update: December 18, 2002 (English version)" PATCHID="OLK_9:1:1033" URL="http://microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=1E252CCF-452A-4313-A402-B50C4405580A&displaylang=en" TYPE="Critical Update" KB_NUMBER="811167" EXPIRED="True" />
</APPLICABLE>
</MACHINE>
</INVENTORY>


ここで表示されたすべての修正ファイルをダウンロードして、(dir /w コマンドで出力された結果を用いて)次のようなバッチファイルを作成しておけば、再インストール時に修正ファイルを一括適用できる。


pause
office2000-kb892842-fullfile-jpn.exe /Q
office2000-kb894540-fullfile-enu.exe /Q
office2000-kb905646-fullfile-jpn.exe /Q
office2000-kb921593-fullfile-enu.exe /Q
office2000-KB921595-FullFile-JPN.exe /Q
office2000-KB921606-FullFile-JPN.exe /Q

~ 以下省略

いくら、普段使っているのがOpenOfficeであるとはいえ、互換性のためにだけ残しているOffice2000もセキュリティだけは気をつけたいものだ。(でも、今後はパッチも供給されなくなるんだよね…)


2009年7月19日に、最終的にパッチされているすべてのパッチファイルのリストを、Inventory ToolとOffice Updateを用いて出力した。その結果を『Office 2000 Professional 英語版のすべてのパッチリスト』に格納している。(日本語版では、違ったものになるため、必ず自らの環境でチェックしなおしてください)