イギリスでプリングルスの販売元のP&Gが、「プリングルスはビスケットだ。ポテトチップスではない」と主張して、裁判に勝ったそうです…
プリングルス(Pringles)と言えば、きれいに重なった筒状の容器に入っている、おなじみのポテトチップスのブランドです。アメリカのプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)が販売しています。
この誰もが知るポテトチップスですが、このたびこれはポテトチップスではないとイギリスの高等裁判所から判決を受けました。
BBC NEWSによると、判決の理由となったのは、この自然ではない形と、使用されているジャガイモの量が原材料の50%以下だったことだと見られています。
P&Gは、プリングルスがポテトチップスとして付加価値税17.5%が課されていたことに対し、異議申し立てを行っていました。
イギリスでは、パン類などはVAT(Value Added Tax)と呼ばれる付加価値税(日本の消費税のようなもの)を支払わなくてもよいことが多いのですが、この判決によって生産販売をしているP&Gに数億円相当の利益がもたらされると見られています。
溶けるような歯ざわり、一定の色、一定の形を根拠とし、一般のポテトチップスとは似ていないとP&G側は申し立てていたのです。
さらに他のポテトチップス類はチューブ状の容器には入れられず、生地から作るため、プリングルスはポテトチップスよりも、むしろビスケットやケーキに分類されると主張していました。
そしてP&Gの望む通りの判決が出たのです。
今になってプリングルスはポテトチップスでは無いと言われても困ってしまいますよね。
日本はビスケットもポテトチップスも消費税が一定で安心(?)です。
http://news.livedoor.com/article/detail/3716144/
日本の公式ホームページ
日本のP&Gは、いまだにポテトチップスであるとしていますが、さっさと「ビスケット」に書き換えて欲しいものです。
何と言っても、「ポテトの含有量が50%以下」 のポテト風味のビスケットなんですから。
では、プリングルスの50%以上を占める原材料は、何なんでしょうね…。
BBCの元ネタによれば、次のような組成で出来ているそうである。
being made from potato flour, corn flour, wheat starch and rice flour together with fat and emulsifier, salt and seasoning, with a potato content of about 42%.
ポテト粉、とうもろこし粉、小麦粉、米粉、脂肪、乳化剤、塩、調味料
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7490346.stm
微妙なものから出来てますね。 それなら、じゃがいもを薄くスライスしたポテトチップスのほうが、自然な感じなんですけど…