雲南省昆明市内の富民県で、同県林業局がペンキを使って山の岩肌数千平方メートルを「緑化」していたことが明らかになった。新華社は13日付で「周辺住民も当惑を隠せない」などと報じた。
現場は石の採掘場跡で、約10人の作業員が20日以上かけてペンキの塗布を行ったという。周辺は冬期であるために、低木などがくすんだ色を見せているが、「緑化作業」の対象地帯だけは鮮やかな緑色だ。
低木地帯と岩肌の境目では、岩石の灰色を少しでも出さないよう、低木の枝や葉にも丁寧にペンキが塗られており、放置された空き缶が転がっている。ペンキの成分の環境への影響は明らかになっていないが、除去するのは不可能だという。
新華社は「漫才のネタにもあった『ペンキで緑化作業』。失笑してしまうような話が、現実に行われていた」と批判。「それだけの費用があれば、山全体に植樹することも可能だったはずだ」という周辺住民の憤りの声を紹介している。
このニュースに接した中国人からは「森林を保護し、植樹などを率先して行うべき林業関連部門が、緑化の大切さを理解していない。レベルの低さにがっかりしてしまう」といった声も聞こえる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000011-scn-cn
よくある話じゃないでしょうか。 昨年ある国でアジア大会という国際陸上競技が行われたときに、芝生に緑色の着色をしたといわれています。日本の国立競技場でも、芝生が枯れたときに着色が行われたことがあるそうです。
市民が期待する緑化 = 緑色であればいい (着色でもOK)
でも、岩肌や樹木の枝まで緑色に塗りたくるのは、美的センスがないですね。どうせなら、岩石は岩石の色、樹木は樹木の色に着色すればもっともらしくなるだろうに。
ちなみに、中国の寺院にある仏像も、きっちりと着色されています。日本のように朽ち果てるまで塗装しない、真っ黒けの仏像では失礼だと考えているのかどうかは知りませんが…
ありがたい中国の仏像 (广州市 光孝寺)
あとは、二酸化炭素を酸素に変換するシステムさえあれば、森林は要らないですね。 (現在の最先端技術をもってしても、経済コストにかなった方法でそんなシステムを作ることはできない)