07 June 2005

Mitac Mio168に電源ソケット増設

PocketPCのGPSレシーバ、mio168に電源用のソケットを増設します。

充電時に、USBケーブルを使って充電器をつなぐ方式ですが、常にUSBケーブルや充電器を携帯しているわけではありません。汎用の電源用ソケットをつけておけば、簡単なケーブルを自作することでどこででも充電できます。

※注意:ロットによってプリント基板のパターンが違うかもしれません。改造前にテスタで確認を!

所要時間 : 回路解析 5分、改造 30分

充電部(充電ケーブル接続点)の特定

mio168 の裏蓋を除去すると、次のようなPCBと配線になっています。

20100125-mio168-pcb.jpg

PCB上に(親切にも?)半田盛りをした +5V のパターンが出ていました。ここに + 側の配線を半田付けします。

GNDは、一番余裕がありそうなネジ部周辺のGNDパターン部にでも半田付けします。

写真では、紫の円で囲ったところが、+5V と GND の半田付け点です。

加工後のPCB状況

電源ソケット(極性統一プラグ用ソケット 電圧区分 1)と配線を取り付けた状態は次のようになっています。

20100125-mio168-after.jpg

PCB上で余裕のあった場所は、USB Syncソケットの横にしかありませんでした。チップ抵抗(らしきもの)に、今回のソケットがぎりぎり接触する可能性があるため、絶縁ビニールテープをソケットの下に敷いてからソケットをPCB上に固定しました。

電源ソケットを固定するために、周囲をグルーで固定しています。ソケットの横のチップコンデンサをグルーが覆う形になっていますが、それほど発熱するような部品でもないので大丈夫でしょう...

完成写真

20100125-mio168-outer.jpg

銀のパテでも詰めて、カッコ良くしましょうか... この状態でも実用上問題は無いと思います。

PCB上に余裕があるので、最初から電源ソケットくらい付けておいて欲しかったです。たかが50円のソケットを1個追加したところで、製品コストはそんなに上がりませんよ > mitac さん

あとがき

メーカーは、これくらいの改造はユーザが自分でやれと、ユーザに対して挑戦状を出しているんでしょうか... (笑)

まあ、暇つぶしにはもってこいですけど。

そんなメーカーのふざけた挑戦状に対して、私がとった行動は、100円ショップの工具のみで改造するというふざけた結論。

20100125-mio168-tool.jpg

  • 1300円の工具セットのおまけで付いてきたDMM (DOS/Vパラダイス)
  • 300円のグルーガン (ダイソー)
  • 300円の半田ごて (ダイソー)
  • 100円のヤニ入り半田線 (ダイソー) 写真外

ニクロムヒーターの安物半田ごては、漏れ電流がほとんど無いことは確認しました。一応、精密IC基盤ですから...。

mio168の概要

2005年5月にGPSレシーバとして38,000円で購入。SDIO WiFiカードPlanex製GW-SD54Gを2007年2月に6,000円で購入。

MiTAC DigiWalker Mio 168 の仕様
CPUIntel Xscale PXA255 300MHz
OSWindows Mobile 2003
メモリーROM 32MB, RAM 64MB
ディスプレイ3.5inch TFT 240x320
外部メモリーSD Card Slot x1 (SDIO対応)
質量147g
バッテリー1350mAh