PocketPCのGPSレシーバ、mio168に電源用のソケットを増設します。
充電時に、USBケーブルを使って充電器をつなぐ方式ですが、常にUSBケーブルや充電器を携帯しているわけではありません。汎用の電源用ソケットをつけておけば、簡単なケーブルを自作することでどこででも充電できます。
※注意:ロットによってプリント基板のパターンが違うかもしれません。改造前にテスタで確認を!
所要時間 : 回路解析 5分、改造 30分
充電部(充電ケーブル接続点)の特定
mio168 の裏蓋を除去すると、次のようなPCBと配線になっています。
PCB上に(親切にも?)半田盛りをした +5V のパターンが出ていました。ここに + 側の配線を半田付けします。
GNDは、一番余裕がありそうなネジ部周辺のGNDパターン部にでも半田付けします。
写真では、紫の円で囲ったところが、+5V と GND の半田付け点です。
加工後のPCB状況
電源ソケット(極性統一プラグ用ソケット 電圧区分 1)と配線を取り付けた状態は次のようになっています。
PCB上で余裕のあった場所は、USB Syncソケットの横にしかありませんでした。チップ抵抗(らしきもの)に、今回のソケットがぎりぎり接触する可能性があるため、絶縁ビニールテープをソケットの下に敷いてからソケットをPCB上に固定しました。
電源ソケットを固定するために、周囲をグルーで固定しています。ソケットの横のチップコンデンサをグルーが覆う形になっていますが、それほど発熱するような部品でもないので大丈夫でしょう...
完成写真
銀のパテでも詰めて、カッコ良くしましょうか... この状態でも実用上問題は無いと思います。
PCB上に余裕があるので、最初から電源ソケットくらい付けておいて欲しかったです。たかが50円のソケットを1個追加したところで、製品コストはそんなに上がりませんよ > mitac さん
あとがき
メーカーは、これくらいの改造はユーザが自分でやれと、ユーザに対して挑戦状を出しているんでしょうか... (笑)
まあ、暇つぶしにはもってこいですけど。
そんなメーカーのふざけた挑戦状に対して、私がとった行動は、100円ショップの工具のみで改造するというふざけた結論。
- 1300円の工具セットのおまけで付いてきたDMM (DOS/Vパラダイス)
- 300円のグルーガン (ダイソー)
- 300円の半田ごて (ダイソー)
- 100円のヤニ入り半田線 (ダイソー) 写真外
ニクロムヒーターの安物半田ごては、漏れ電流がほとんど無いことは確認しました。一応、精密IC基盤ですから...。
mio168の概要
2005年5月にGPSレシーバとして38,000円で購入。SDIO WiFiカードPlanex製GW-SD54Gを2007年2月に6,000円で購入。
CPU | Intel Xscale PXA255 300MHz |
OS | Windows Mobile 2003 |
メモリー | ROM 32MB, RAM 64MB |
ディスプレイ | 3.5inch TFT 240x320 |
外部メモリー | SD Card Slot x1 (SDIO対応) |
質量 | 147g |
バッテリー | 1350mAh |