24 May 2010

HP s5350 その3 : Windows XPとUbuntuのインストール

前回の記事 『 リカバリ作業と、妙なパーティション 』 からの続き。HP Pavilion Desktop PC s5350jp/CT の初期設定関連の記事です。

■ Windows 7パーティションの縮小
他のOSをインストールするために、Windows 7パーティションを縮小する。Windows 7を起動し、『管理ツール』の「ディスクの管理」で、パーティションの縮小などを行う。
(1)Windows 7パーティションを縮小する → 30GBytesに縮小
(2)リカバリパーティションを削除する → リカバリDVDがあるので不要

■ シリンダ境界と一致しないパーティションを修正
※ この作業は行わなくても、特に問題は無い。(Linuxで警告表示が気になる場合に行う)

Ubuntu 10.04日本語版のLive CDで起動し、GPatredでシステムパーティション(/dev/sda1)とWindows 7パーティション(/dev/sda2)のサイズ修正、開始位置修正を行う。
(1)/dev/sda2を他のディスク、または/dev/sdaの空き領域の後ろの方に移動
(2)/dev/sda1の開始位置をディスク先頭へ、終了位置を1024MiBの位置へ、サイズ変更
(3)後ろに移動していた/dev/sda2を、/dev/sda1に接する直後に移動

この状態で再起動して、Windows 7が起動するか確かめる。起動しない場合は、次のbootmgr復旧手順を行う

■ bootmgr復旧
運悪く、Windows 7のbootmgrが起動しなかったり、Windows 7のロードがうまくいかない場合、ブートマネージャの再インストール(復旧)を行う。

ここでは、プリインストールマシンということで、Windows 7のインストールDVDが「無い」と仮定して、Windows Server 2008 R2 評価版のインストールDVDを用いることにする。 まず、Windows Server 2008 R2のホームページより評価版をダウンロードしてDVDに焼き付ける。

このDVDで再起動して、システム回復コマンドプロンプトを表示する。

20100524-s5350-win2008rec01.jpg
システムイメージの復旧を選択し、キャンセルすると…

20100524-s5350-win2008rec02.jpg
コマンドプロンプトが選択可能になる

コマンドプロンプトで、C:ドライブ(システムパーティション)とD:ドライブ(Windows 7パーティション)がdirコマンドなどで見れる事を確認してから、次のコマンドでMBR, PBR, BCDを再インストールする。

bootrec /fixmbr bootrec /fixboot bootrec /rebuildbcd

詳しくは、Microsoftの『Windows 回復環境で Bootrec.exe ツールを使用して Windows Vista でのスタートアップの問題をトラブルシューティングして修復する方法』に掲載されている。

■ Windows XPインストール用 SATA(AHCI)ディスクドライバの入手
インテルの公式サイトで、次の名前のドライバを探す。
・F6 インストール用 32 ビット・インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー・ドライバー・ファイル
・AHCI: AHCI 用 F6 フロッピー・ディスク・ユーティリティー
どちらでも構わないと思う。私が用いたのは「AHCI: AHCI 用 F6 フロッピー・ディスク・ユーティリティー 2009/10/14 9.​​5.​​0.​​1037」のファイル。

ダウンロードされたファイルを解凍して、中身をフロッピーディスクにコピーする。コピーされるファイルは次のようなものだ。

-rwxr-xr-x 1 user user 8040 2009-10-02 12:40 F6Readme.txt -rwxr-xr-x 1 user user 5519 2009-10-02 12:22 TXTSETUP.OEM -rwxr-xr-x 1 user user 8641 2009-10-09 22:27 iaAHCI.cat -rwxr-xr-x 1 user user 8801 2009-10-02 12:22 iaAHCI.inf -rwxr-xr-x 1 user user 7949 2009-10-09 22:23 iaStor.cat -rwxr-xr-x 1 user user 7653 2009-10-02 12:22 iaStor.inf -rwxr-xr-x 1 user user 432664 2009-10-02 12:40 iaStor.sys -rwxr-xr-x 1 user user 4904 2006-07-26 11:06 license.txt

■ Windows XPのインストール
WindowsのセットアップCDをDVDドライブに、作成した「AHCIドライバのフロッピーディスク」をUSB FDでマシンに接続して再起動。
ブルーの画面が表示され、画面下に「特別なドライバを読み込む場合はF6キーを押せ」と出てくるので、F6キーを連打する。

20100524-s5350-xpsetup01.jpg
Mass Strage Device Driver を読み込む説明画面

"s" キーを押して、フロッピーディスクのメニューを読み込んで選択肢を表示する


20100524-s5350-xpsetup02.jpg
読み込みたいドライバを選択する

今回は「Intel(R) ICH8R/ICH9R/ICH10R/DO/5 Series/3400 Series SATA RAID Controller」を読み込めばよいようだが…

実際に、どのドライバを読み込んでよいのか分からなかったので、" 5 Series "と書かれている全てのドライバを読み込んだ。XPインストール後にデバイスマネージャで確認したのが、先に示したドライバ名。

後はすんなりとインストールが進み、再起動するとWindows 7を起動する選択肢は消滅する。(Windows XPしか起動できない)

■ Windows XPで未認識のコンポーネント用ドライバをインストールする
どのような順序でインストールするのがよいのかは分からないが、とりあえずチップセットを先にインストールした。

インテルのチップセット(Intel H57 Express)用ドライバは、「INF アップデート・ユーティリティー -​ 主としてインテル® 5,​ 4,​ 3,​ 900 シリーズ・チップセット用」を用いた。ダウンロードしたバージョンは2009/12/22 バージョン9.​1.​1.​1025。

インテルのHDグラフィック(intel HD graphics)用ドライバは、「Windows XP* 用インテル® グラフィックス・ドライバー (exe 実行形式)」を用いた。ダウンロードしたバージョンは2010/02/26 バージョン14.​42.​0.​5237。

Realtekのネットワーク(RTL8111DL)用ドライバは、「RTL810X/RTL8130/RTL8139(A/B/C/D) PCI Series Drivers」を用いた。

Realtekのサウンド(RTL888S)用ドライバは、「High Definition Audio Codecs」を用いた。

ここまでのドライバをインストールすると、1つを残して、全ての未認識のコンポーネントが認識されるようになる。最後まで残っているのはHECIというエンタープライズ用途のリモート管理デバイスのコンポーネント。intelからHECIのドライバをダウンロードしたが、”要件を満たしていない”というメッセージが出てインストールできなかった。

20100524-s5350-xpdev.png
一つだけ未認識のデバイスマネージャでの表示

■ Windows 7ブートメニューの復活
この記事の最初の方で書いた『bootmgr復旧』の項目で用いた 「Windows Server 2008 R2 評価版のインストールDVD」を用いる。 Windows Server 2008 R2 評価版のインストールDVDをドライブに入れて、再起動し、回復コマンドプロンプトを表示する。

まず、ブートマネージャを復旧する (MBRとPBRを元に戻す)

bootrec /fixmbr bootrec /fixboot

次に、ブートマネージャからXPの起動メニュー(ntldr)を呼び出す設定を行う

bcdedit /create {ntldr} /d "メニューに表示する文字列" bcdedit /set {ntldr} device partition=c: bcdedit /set {ntldr} path \ntldr bcdedit /displayorder {ntldr} /addlast

rebuildbcdによってブートマネジャーが英語表示になっているのを修正するため、{bootmgr}セクションのpath属性を削除する。

bcdedit Windows ブート マネージャー -------------------- identifier {bootmgr} path \bootmgr locale ja-JP ~略~ bcdedit /detelevalue {bootmgr} path

それぞれのコマンドの説明は、Microsoft『以前のバージョンの Windows オペレーティング システムをデュアルブート構成でインストールした後、Windows が起動しなくなる』に詳しく書かれている。

■ Ubuntu 10.04のインストール
これは、何の問題もなく、すんなりとインストールできる。GRUB2のインストール先を/dev/sda (MBR)にすると、GRUB2からWindows 7のブートマネージャを呼び出すことができる。

20100524-s5350-ubuntuinst.jpg
インストール中の画面

次の記事 『 HP s5350 その4 : 負荷試験でCPU最高温度と消費電力の測定 』 に続く。