18 March 2007

出石、豊岡と城崎温泉

職場の知人と3人で、城崎温泉にカニを食べに行って来た。交通機関は知人の運転する自家用車。

大阪から高速道路を通る最短コースで豊岡に向かう。1時間半で、和田山の少し手前にあるPA「道の駅 但馬のまほろば」に到着。

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北近畿豊岡自動車道のPA 「道の駅 但馬のまほろば」

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「道の駅 但馬のまほろば」より見下ろした山東町 円山川支流 柴川流域の農村地帯

出石

出石では初午大祭が行われていた。

出石初午(はつうま)大祭 (但馬辞典より)
出石藩主が旧暦2月の最初の午の日に、城の大手門を開放して城内の稲荷神社に参詣を許したことに始まるとされる。
祭りの日には遠く丹波、丹後からも参詣する人がいた。三たん(但馬・丹波・丹後)一の大祭とも言われる。

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出石の辰鼓楼。周辺には初午(はつうま)大祭の屋台が並んでいる

辰鼓楼 (Wikipediaより)
辰鼓楼の楼閣本体は1871年6月1日(明治4年4月14日)に完成し、辰の刻を知らせる太鼓を叩く楼閣であった

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大手前通りに軒を連ねる屋台。奥に辰鼓楼が見えている

農村地帯なので、農家が使う鎌などの園芸刃物を扱う露天がある。

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初午大祭で農作業用の刃物を売る露天

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初午大祭で「ほんまもん」と強調されたトチ餅を売る露天

関西は偽物が多いのでしょうか...

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初午大祭で山の芋を売る露天

POPで「お買い上げの方 栽培方法のパンフレット差し上げます」とある。さすが、農村地帯の露天だ。

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初午大祭で昭和アイドルのレコードを売る露天

TVアニメ 母をたずねて三千里のEPレコードが1,500円、ピンクレディーのウォンテッドEPレコードが1,000円、チェッカーズの涙のリクエストEPレコードが800円 ...

懐かしすぎるレコードが大量放出されています。

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桂小五郎居住跡

桂小五郎居住跡 (現地説明板より)
元治元年(1864)7月、禁門の変に破れた長州藩は朝敵となり、桂小五郎も追われる身となりましたが、出石の町人甚助、直蔵兄弟の義侠により京都を脱出し町内各所にかくまわれていました

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「出石皿蕎麦よしむら」の店先にある桂小五郎居住跡石碑

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昼食は「出石皿蕎麦よしむら」で、皿そばを食べる

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初午大祭で本わさびを売る露天

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町家の並ぶ風景 (出石家老屋敷のある通り)

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出石城跡

城崎温泉

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大谿川(おおたにがわ)沿いに並んでいる温泉街

城崎温泉の外湯は7か所。1泊2日のスケジュール内で、全て回ることにする。

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外湯は入湯料800円だが、温泉宿の宿泊客は全て無料で入ることができる。(宿から無料チケットをもらえる)

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旅館契約入湯券 説明立て札

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入湯料の説明

入湯料800円、タオル150円となっている。公衆浴場(銭湯)入浴料金が400円台なので、だいたい倍額といったところだ。

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さとの湯

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地蔵湯

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柳湯

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一の湯

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御所の湯

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まんだら湯

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鴻の湯

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城崎温泉で宿泊した旅館「いちだや」

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カニづくしの夕食

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オーソドックスな朝食

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駅通り (地蔵湯あたりから、駅方向の景色)

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湯の里通り (一の湯あたりから、ロープウェイ駅方向の景色)

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志賀直哉が逗留した旅館「三木屋」

三木屋 公式Webより
「城の崎にて」当時の建物は大正14年に北但大震災により倒壊しましたが、昭和2年の再建以降も昭和30年代まで幾度となくお越しいただきました。その際のお気に入りのお部屋が26号室で、現在も当時のまま残しております。縁側からは「暗夜行路」に描かれた庭園を眺めることが出来ます。

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第28号泉と、「城崎温泉元湯」モニュメント

城崎温泉の構造と新泉源 (1995年論文
薬師公園北東の大谿川右岸で、28号泉源の掘削を試み、平成6(1994)年10月、500mの掘削を完了し、120リットル/分、67℃の自噴をみるに至った。

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JR城崎温泉駅

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温泉寺

温泉といえば「射的」「レトロなパチンコ」などで遊べる遊技場。城崎温泉にもちゃんと存在している。

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遊技場

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遊技場のレトロなパチンコ

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魚屋で売られている松葉ガニ(ズワイガニ)

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カニの値段

豊岡

旧城崎町を挟んで、豊岡市は円山川の河口に津居山港、中流域に市街地がある。

城崎温泉からの帰路、いったん北上して津居山港へ。その後、南へ引き返しきのさきを再び通過して豊岡市街地に向かう。

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津居山港

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津居山港の観光鮮魚店で売られている松葉ガニ(ズワイガニ)

値段は9,000円〜12,000円。

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居山港の観光鮮魚店で売られている連子鯛(レンコダイ)

1匹100円程度と、大阪のスーパー店頭価格の半額〜1/3の価格だ。

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円山川の左岸沿い、県道3号を豊岡に向けて走る

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豊岡市中心部 大開通り(駅前通り 市役所前)

市役所付近のレトロ建築は、いくつかはまだ残存している。残念ながら、警察署の建物は解体撤去されていた。

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豊岡市役所 (昭和2(1927)年建築)

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豊岡市役所 南庁舎 (旧 豊岡郵便局)(昭和2(1927)年建築)

私が子供の頃(昭和50年代)は、市役所の両側に警察署と郵便局があった。いまは、郵便局は寿通りのロータリー前に新築移転し、旧庁舎は市役所施設に。警察署は市街地の南に新築移転し、庁舎は解体されて今は無い。

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豊岡市役所 南庁舎別館 (旧 兵庫県農工銀行豊岡支店)

私の記憶にある官公庁ビルの配置は、次の「昭和7年の豊岡町の地図」と同じだ。

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豊岡市の昭和初期の地図

小学校の建物も、新しく建て変わっていた。校庭の二本松は1本に減少し、上の方が枯れて切断されているように見えます。

生徒数は約480人(各学年約80人)で、40人学級とすれば1学年2クラス。私が通っていたときは1学年6クラスくらいあった記憶が...。

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豊岡小学校 (Wikipediaによれば1996年〜1997年に建て替えられている)

小学校の運動場を暗渠で通過している戸枚川を少し西へ行くと、新川野外市場(あおぞら市場)がある。私が子供の頃は、野外市場の西隣には公設市場もあったが、さて今もまだ存在しているのだろうか。

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新川野外市場(あおぞら市場)

神武山公園は、入口の看板が新たに出現しているが、いまだに城址としての復元はされていないようだ。

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神武山(旧 豊岡城本丸)

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蓼川水路と交差する山陰線。特急きのさき (三坂町付近)

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旧豊岡藩主京極家廟所 (手前を流れるのは蓼川水路)

蓼川水路は、日高町土居の円山川蓼川堰で分岐た農業用水路で、ここまで延々と10kmくらい流れてきている。私が昔住んでいた家の前もこの水路があって、雪かきした雪を落とすのに役立った。(農家じゃないので、農業的な利益はなかった)