02 September 2017

晩夏の六甲登山(ロックガーデン〜山頂〜宝殿橋バス停)

日本列島のずっと東を台風が通過し、冷たい北の空気が吹き込んで、乾燥した秋の天気になった。

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本来なら、今週末は北アルプスの双六岳に行く予定だったが、先週の週末時点で雨の予報だったので、新穂高行きのバス予約をキャンセルした。(大阪から新穂高に直通で行く中央交通のバス路線が、今週末で廃止になるので、この機会に行こうと思い予約していたのだが無駄になってしまった…)

で、長期予報が大外れし、秋空の快晴になった今日、六甲山に練習登山に出かける。

主要ポイント間の所要時間

阪神野田駅 07:09発 〜 西宮駅 07:25着. 07:30発 〜 芦屋駅 07:33着 (運賃 270円)

区間通過時刻所要時間標準コースタイム
阪神芦屋駅 〜 阪急芦屋川駅前07:37 〜 07:4710分-
阪急芦屋川駅前 〜 滝の茶屋(ゲートロック)07:47 〜 08:0720分40分
滝の茶屋(ゲートロック) 〜 風吹岩08:07 〜 08:4337分40分
風吹岩 〜 ゴルフ場敷地入口08:47 〜 09:1326分30分
ゴルフ場敷地入口 〜 雨ヶ峠09:13 〜 09:2916分30分
雨ヶ峠 〜 本庄堰堤09:32 〜 09:4715分20分
本庄堰堤 〜 一軒茶屋09:47 〜 10:2437分50分
一軒茶屋 〜 六甲山頂 〜 一軒茶屋10:24 〜 10:3410分10分
一軒茶屋 〜 宝殿橋バス停10:34 〜 10:5117分35分
10:34 〜 10:51188分255分

宝殿橋バス停 10:52発 〜 阪神芦屋駅バス停 11:24着 (運賃 530円)
阪神芦屋駅 11:27発 〜 尼崎駅 11:40着 11:42発 〜 野田駅 11:47着 (運賃 270円)

GPSログ

トラッキングログの元ファイルをダウンロードする場合はこちら(GPXファイル)

阪神芦屋駅 〜 滝の茶屋(ゲートロック)

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阪神芦屋駅で特急電車を下車

阪神芦屋駅で下車。ここから芦屋川沿いの道を通り、JRと阪急神戸線を横切って登山口を目指す。

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芦屋川上流方向、六甲山頂は荒地山に隠れて見えない。電波塔がある西おたふく山の山頂(白壁・赤屋根の家の右上辺り)が見えている

阪急芦屋川駅の横を通過する。バス停に学生が行列している程度で、春・秋に大量にやって来る登山客はほとんど見かけない。

チラホラと登山客が歩く中、20分ほど高級住宅街の道を歩くと登山口の滝の茶屋前に到着。

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滝の茶屋(ロックガーデン入口)

春・秋は、トイレ利用の人も含め大量の登山客が溜まっている滝の茶屋前も、夏は殆ど人が居ない状態。

滝の茶屋(ゲートロック) 〜 風吹岩

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高座の滝と護摩堂

滝の横に設置された看板に寄れば、『高さ10mの高座の滝は、かつては霊場だった』そうだ。ここから登山道が始まる。

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登山道の始まり部分から、高座の滝を見下ろした。

高座の滝周囲に誰も居ない景色を見たのは初めてだ。登山道横にある鳥居には、「金玉大明神」と書かれている。どういういわれがあるのだろうか…

高座の滝から2〜3分程度、登山道を登って行くと、このコースの最大の魅力のロックガーデンがある。花崗岩がむき出しの尾根を歩く(よじ登る)ことが出来る。

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ロックガーデン 始まり付近

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ロックガーデン 鎖場

それほど必要性は感じないが、鎖が取り付けられている。

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ロックガーデンの看板

花崗岩が風雨の侵食によってつくりだされた特異な景観地。1924年頃からロッククライミング・クラブの人々によって、登山練習が初められた近代登山の発祥の地である。

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ロックガーデン中間付近から、進行方向の尾根を眺める

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標高310m付近、送電線鉄塔の下を通過

ロックガーデンから風吹岩までの間には2本の送電線鉄塔が立っていて、ちょうど登山道の距離が1/3ずつ程度で均分されているので分かりやすい。

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風吹岩手前、標高420m付近の登山道

特徴のない樹林帯の登山道が続く。

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風吹岩 (標高447m)

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風吹岩を横から見たところ

春・秋は大量の登山客が居るので、こういう「無人の」景色を撮影することは難しい。

風吹岩 〜 雨ヶ峠

風吹岩から少し下り坂となり、登山道から100mくらい外れた所に「横池」がある。標高400m付近の窪地に、横池と雌池という二つの池が東西に並んでいる。

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池の中央に睡蓮の花が咲く、横池

登山道は少しのアップダウンを繰り返して、芦屋カンツリー倶楽部ゴルフ場を横切る地点に向けて、緩やかに下っていく。

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打越山への分岐点にある登山道地図

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大きな岩がゴロゴロの下り坂

緩やかといっても岩ゴロゴロの区間もあり、ずっと走って降りるわけにもいかない

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登山道に飛び出す形で咲いているマルバハギ

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芦屋カンツリー倶楽部

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雨ヶ峠(標高597m)

六甲山頂は直進、東おたふく山へはここで右折。

雨ヶ峠 〜 本庄堰堤

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本庄堰堤付近に咲いていたフサフジウツギ

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本庄堰堤

コンクリートに埋め込まれた銘板によれば、平成28年(2016年)9月に補修工事が終わったばかりの、新しい堰堤だ。

本庄堰堤 〜 一軒茶屋

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本庄堰堤上流の黒岩谷渓流を渡る

渓流を渡ったところから、標高差277mの急登「七曲り」が始まる。 ここで黒岩谷の上流方向への林道が分岐しているので、東おたふく山登山口バス停へのエスケープルートとなっている。

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七曲りの始まり付近、日向に咲く仙人草 (標高620m付近)

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仙人草の近くに少しだけ咲いていたヨメナ

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一軒茶屋 (標高874m)

一軒茶屋 〜 六甲山頂 〜 一軒茶屋 〜 宝殿橋バス停

ここからは、コンクリートやアスファルトで舗装された道路を歩く。

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六甲山頂(六甲山最高峰 標高931m)

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六甲山頂の自衛隊通信施設

警察でも、国土交通省でもなく、見晴らしの良い山上は「まず自衛隊が確保」する例です。

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山頂取付道路から、大阪平野方向を見下ろす

この方向は、午前中は逆光なので綺麗に見えない。

宝殿バス停のバス時刻は、毎時52分。すでに20分を切っているので、ここから(なんちゃって)トレイルランニングとなる。

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県道16号線の鉢巻山トンネル

石宝殿など、宝殿橋までの間には見どころもあるが、バスの時刻に間に合わないので、通過。県道は無謀な走りをする車だけでなく、地上から延々と登ってくるロードバイク(自転車)の人もかなり居る。 標高900mまで登ってくるのは、どれだけ大変なのだろうか。

宝殿橋バス停に着いたと同時に、バスがやって来た。

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宝殿橋バス停にやって来た有馬発のバス

ここから阪神芦屋駅までは、約30分掛かる。 車内で、山頂で食べる予定だった特大どら焼きを食べる。

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植喜家 特大どら焼き

昨日、野田の100円均一ダイコクで購入したものです。 このどら焼きを作っている工場のある水戸では、50円で売られているというWebの情報も…。