19 May 2013

Raspberry Pi 排熱対策(穴開きケース、冷却ファン)

Raspberry Piを専用ケース(いわゆる窒息ケース)に入れておくと、CPU温度が50℃以上になる。なんとか冷却するために、試行錯誤してみた。

まず、CPUファンの製作。市販の縦 30mm×横 30mm×厚さ 10mmの小型ファンを、Raspberry PiのP1ヘッダピン(ピン配列はRPi Low-level peripherals参照)の5V電源端子に接続できるように

・ RPiヘッダピン用のコネクタ取付
・ モーター ノイズの逆流を防ぐため、セラミックコンデンサ取付

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ファンの制御基盤に、セラミックコンデンサを直付け

利用したファンは Nidec D03X-12TM 17A (12V, 0.05A)(共立電子デジットで280円)で、5Vでもゆっくりとした速度で回転する。


■ 密閉ケース

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これでは熱が余り逃げないため、誰が見ても常時稼働は不可能そうです。

■ 通風冷却を考えたケース

Raspberry Pi梱包ケース(購入した時に入っていたプラスチックの箱)にドリルで穴を開けて(4.5mm金属用ドリル刃を用いた)、ファンを取り付けた状態。30mm以上のファンは、HDMIコネクタとビデオ出力コネクタの間のスペースに収まりきらない。

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■ 温度計測

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実際に、mrtgで測定した温度データはこのようになっている。18時ごろに冷却ファン付きケースに入れ替えたため、その後のCPU温度が約10℃程度落ちているのがわかる(グラフの青線)。
なお、室温は20℃程度でほぼ一定(緑の部分)。