08 July 2009

大阪圏の交通インフラは激余り。身の丈にあっていないのでは?

日本のいらない子、あの関西空港からまた撤退が出るようです。

【産経】 日航と全日空が、関空の6路線廃止・減便

 日本航空と全日本空輸が関西国際空港発着の国内外6路線を11月にも廃止、減便する方針であることが7日、わかった。旅客需要低迷に苦しむ両社は、不採算路線の見直しで業績改善につなげたい考え。

 日航は国際線の大連、杭州の中国2路線(各1日1往復)を廃止し、国内線でも数路線の廃止、減便を検討する。一方、全日空は国内線の高知、松山(各2往復)、鹿児島(1往復)の3路線を廃止し、福岡線は4往復から2往復に減便する。

 日航と全日空が8月までに策定する収支改善策の一環で、対象路線が広がる可能性もある。両社は近く国土交通省や大阪府、関空会社などと本格調整に入る。ただ、地元自治体などは航空路線網の削減による経済活動への影響を懸念しており、調整は難航しそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090707/biz0907071056002-n1.htm

日航は政府融資を受けてなお、ぶっ潰れそうな業績悪化にあえいでいるし、全日空も世界的な景気減速で無傷であるはずも無く。 一地方都市の分権利権のために調整を難航させて、フラッグキャリアをぶっ潰すような真似だけは避けてくれと、もはや祈るのみである…

まあ、最後は、仁川直行便だけが運行される、韓国の一地方空港に成り下がっちゃうんでしょうけどね。

そういえば、最近購入した欧州系航空会社の関空発 欧州行き航空券は、往路がなぜか仁川乗継。航空会社のホームページで、まさか 「仁川経由」 がオススメ便指定でトップ表示されるとは思わんかった (笑
仁川までは1日3便ほど飛んでいるアシアナ航空に乗れるため、うまい具合に乗り継ぎ時間を24時間以内ぎりぎりに設定すれば、ストップオーバー扱いされずに1日ソウルでマターリできたりします。

ちなみに、大阪の交通インフラは既に飽和状態、いや激余り状態なのであります。近年建設された新しい鉄道路線も、すべて予想乗降客数を下回っている状態で…。 (比較のために、首都圏のつくばエキスプレスを掲載していますが、需要予測とはこのようにやれという模範のような感じに見えるのは、いかに大阪圏の予測が嘘っ八であるかを示しています)

20090708-passenger.png
新規鉄道路線ごとの需要予測と、実際の乗降客数の割合 (%)


どうやったら、百発百中、意図的に思いっきり下回ってはずすことが出来るのか。 かなりすごい人材が居るのでしょう。