22 September 2008

続々と断層近くに高層マンション!

大阪市中心部に続々と高層マンションが建ちだしている。 無謀にも、だんだんと上町断層の近くにも建ち出している。

神戸大地震の時に、鉄筋コンクリートの建物でさえ、断層から数百メートルの範囲内では倒壊する可能性があると分かったはずだ。そりゃ、ビルの設計は地面が水平の前提で、揺れだけに耐えるように造ってるんだから… 地面が割れたり、段差が出来たりしたら、高層ビルでも一発で倒壊するね。

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四橋筋沿いのN.Y.タワー (46階建て 高さ150.7m)
上町断層と思われる崖の中心線まで、約1500mです。 まあ、神戸地震の例ではこの距離では大丈夫かと…

N.Y.って、New Yorkか? ダイワハウスの宣伝を見ると、New Yotsubashi とか Next Your styleとか…

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堺筋沿いのThe Kitahama Tower (54階建て 高さ207m)
上町断層と思われる崖の中心線まで、約500mです。 地震で地面が割れない限り大丈夫かと…(楽観的予測

三越百貨店跡地です。手前の瓦葺の屋根は、接着剤のメーカー『コニシ』の旧本社”ビル”

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ヒガンバナ
ちょうど、上町断層の崖を登る坂道(中大江小学校)のところに咲いていました。

この断層の直上と思われるところにも、高層マンションが数年前に建設されました。
さあ、本当に大丈夫なんですかね。前回の地震では、地面が10mくらいの段差が出来る割れ目が出来た地域です


ちなみに、政官業の防災利権(防災工事とか、防災施設の維持など)で、幾ら防災を叫んでも、くだらない防災対策工事・防災体制とか訓練しても、はっきり言って無駄です。
逆に、そんなものをやって、根拠も無い安心感を市民に与えるのは、逆効果です。

Wikipediaで「阪神淡路大震災」を調べたら掲載されている数値だが、『家屋倒壊による圧死(即死)』『家具の倒壊による圧死(即死)』が死者の90%を占めている。即死は訓練しても助けられないだろ。 にもかかわらず、『大阪府などが耐震改修工事費の一部を補助する制度を利用し、昨年度に改修工事を行ったのはわずか18戸』 (倒壊の可能性のある家屋は48万軒) という市民感覚なのだから、全員自殺志願なのか、単なるアホなのか…。  2万6千年の計画を立てるなんて、土建公務員はさすがである w   2036年に日付処理がオーバーフローするプログラマとは頭のつくりが違うらしい

小さい災害を定期的に起こして小規模の死者を出して、多くの人に危機感を持たせて自助努力させないと、個人財産の家屋はいつまで経ってももろいままなんでは?

まあ、都市直下の断層で地震が起こったら、楽観的な役所推計でも建物倒壊で数万人、火災で1万人程度が死亡予定らしい。 生温かく見守るしかないでしょう… 死ぬのが嫌な人は、断層近くからは既に引っ越してるでしょうしね。  コイズミ改革の「自己責任」が嫌いで、ばら撒き行政が大好きな人は、土建国家と共に死ねばいいわけです w