05 July 2008

毎日新聞 : 落書き報道と日本侮蔑Web

毎日新聞の暴走が止まらない…

イタリアのフィレンツェの旧市街中心にある大聖堂のクーポラに落書きしたとして、岐阜の短大生や、茨城の野球監督が社会的制裁を受けたという報道があった。
発端となったのは、毎日新聞のこの報道

【毎日新聞】 落書き:世界遺産・大聖堂の壁に「岐女短」--イタリア

 岐阜市立女子短期大学(松田之利学長)は24日、今年2月の海外研修で訪れたイタリア・フィレンツェ市のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きした学生に厳重注意したことを明らかにした。この大聖堂を含む歴史地区は世界文化遺産に指定されているが、教会から「謝罪してもらえれば、修復の費用負担は不要」との回答があったため、学生と学科長が、それぞれ英文で書いた謝罪文を郵送したという。

 同短大によると、今年2月18日、生活デザイン学科1年生の1人が、フィレンツェ市内を一望できる大聖堂の見晴らし台の大理石の壁に、油性フェルトペンで、日付や自分と友人5人の名前のほか、「岐女短」と書いた。3月12日に日本人旅行客から同短大にメールがあって発覚。同14日に学長が学生に口頭で厳重注意したという。

毎日新聞 2008年6月25日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080625ddm041040070000c.html

確かに、宗教施設や遺跡にとどまらず、あらゆる箇所で犯罪行為なわけだが、「たまたまバレた」一部の人だけを血祭りにあげるのはいかがだろうか…

そして、どうも捏造報道っぽいのが

【毎日新聞】 イタリア世界遺産落書き:「厳罰」処分 伊紙「あり得ない」

 「教員、大聖堂に落書きで解任の危機」--。イタリア・フィレンツェの大聖堂に落書きをした日本人が、日本国内で停学や務めていた野球部監督の解任など厳しい処分を受けていることに対し、イタリアでは「わが国ではあり得ない厳罰」との驚きが広がっている。

 イタリアの新聞各紙は1日、1面でカラー写真などを使い一斉に報道。メッサジェロ紙は「集団責任を重んじる日本社会の『げんこつ』はあまりに硬く、若い学生も容赦しなかった」と報じる。フィレンツェに限らず、イタリアでは古代遺跡はスプレーにまみれ、アルプスの山々には石を組んだ文字があふれる。大半がイタリア人によるものだ。

 一方でレプブリカ紙によると、大聖堂の技術責任者、ビアンキーニ氏は「日本の出来事は落書きが合法と思っているイタリア人にはいい教訓だ」と語った。

毎日新聞 2008年7月2日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080702ddm041040028000c.html

毎日新聞がコピペした、イタリアの大手新聞の報道は

【La Repubblica】 Giapponese imbrattò Firenze, Tokyo lo punisce

~ 略 ~
spiega il responsabile del servizio tecnico dell' Opera Paolo Bianchini. «Abbiamo personale assunto proprio per occuparsi ogni giorno di cancellare cuori infranti, dichiarazioni d' amore e graffiti di viaggio lasciati sulla Cupola. Ma il caso scatenato dal Giappone dovrebbe servire da esempio a tutti quegli italiani che considerano legittimo danneggiare le opere d' arte.
技術責任者のパオロ・ビアンキーニ氏は次のように述べた 「我々は日々、クーポラに落書きされた愛の告白や旅行記念を消している。芸術作品が傷つけられることを気にしないイタリア人が居るが、今回の日本の件が(彼らの考えを変える)いいきっかけになればよい。」

~ 略 ~
Scrivere sul Duomo di Firenze è una cosa vergognosa ma mi fa piacere che contro i giapponesi che compiono certi atti si sia creata una sollevazione di massa. Il rispetto per la città è un fatto di cultura, non serve mettere un vigile urbano ad ogni angolo. Mi auguro che ogni cittadino diventi sentinella di se stesso e degli altri». In Giappone funziona, da noi chissà.
フィレンツェの聖堂に落書きするのはもちろん恥ずべきことです。ですが、ある種の行ないがこれほどの大騒ぎを引き起こすのは、その行ないの元となった日本人にとっていいことだと思います。都市への尊敬の念は文化的な観念であって、辻々に警官を置いて解決するようなことではないのです。自らだけでなく、他文化への配慮が大切なのです」。日本ではこれが機能している。イタリアでは……さて。

http://ricerca.repubblica.it/repubblica/archivio/repubblica/2008/07/01/090giapponese.html

イタリアの新聞では、「イタリア人が落書きを合法と思っている」とは一切書いていない。 街の中が落書きだらけで、それを許容していると錯覚した日本人記者が、勝手な想像のもとに記事を書いたとしか思えない。

事実と自分の考えを混ぜて書くのは、文を書く上で絶対にやってはならないことだ。 その上、知らない文化のことを、1年や2年程度(お客として)その土地に住んだからと言って、その土地の人の思想をさも分かったかのように書くのも、この報道のように非常に危険だ。

ヨーロッパは、南の国から北の国まで、いたるところで落書きだらけだが、市民はそれを「合法」と思っているのではなく、不快なものだと当然意識している。 そこには、落書きしたのは"移民"・"外国人"と決め付けて掛かる外国人排斥思想も入り込み、かなり難しい問題でもある。

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バルセロナの大聖堂の扉

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ナポリの市街地にある像 (レーニン像と落書きされている)

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ナポリの近郊列車

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シチリア島の観光地のサボテン

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ドイツの新型列車

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ロンドンのセント・ポール大聖堂のクーポラ

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ラトビアのリガ旧市街


裏づけも無く、お手軽記事を書くようなことも平気で出来るようになってしまうと、もうおしまいである。これでは報道機関ではなく、売国宣伝機関である w

毎日新聞の海外向けホームページには、アダルト指定を通り越した、キチガイのような捏造された日本人像が、さも面白げに書かれて何年も掲載され続けていたということである。

まとめサイトはこちら
毎日新聞問題の情報集積wiki

報道機関ってのは事実に基づいて報道するから「報道機関」としての各種特権(記者クラブに所属したり、事件現場に立ち入り出来たり、報道の自由を振りかざせたり w)を持っているのであって、こんな報道をするのであれば、その特権を剥奪するべきだと思うが、さていかがでしょうか

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